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いつも息苦しい結婚生活。そこから救ってくれたのは義弟との恋だった。デリカシーのない義母、マザコン気質の夫に疲弊する新妻が禁断の恋に溺れる

  • 2024.12.23

結婚しているのに配偶者ではない他の誰かを好きになってしまったら、どうすればいいのだろう。

『夫がいても誰かを好きになっていいですか? アヤの選択』(ただっち/KADOKAWA)は、幸せな家庭を築いているはずの専業主婦が、夫以外の男性に恋をしてしまう物語だ。

主人公・アヤは、夫のナオと結婚して2年目の専業主婦。ふたりは大阪で新婚生活を送っていたが、転勤によりナオの実家がある埼玉県に住むことに。義実家から5分ほどの土地に、子どもができることを想定した庭付きの一軒家を建てて暮らし始めた。

だが、よほど馬が合わない限り、義実家の近くで暮らすのは上手くいかないことの方が多いもの。義母は、家が近いからと頻繁に訪問してくる。そして夫婦ふたりでは到底食べきれない量の柿を置いて帰るのだ。その気づかいのなさは、嫌がらせかと疑ってしまうほど。

こうした無神経な義母の行動を見ても、マザコン気質の夫はアヤを庇ってはくれない。

何よりアヤを苦しめるのは、義母からの「孫(子ども)催促」だ。妊活に非協力的なのは夫の方なのに、アヤばかりが責められる。もしアヤと同じ立場なら、「自分の息子に言ってくれ!」と思う人が多いことだろう。

もちろん夫には「止めてほしい」と何度も相談しているのだが、マザコン夫はママを庇うだけで妻の心を守ろうとはしてくれない…。こうしてアヤはどんどん疲弊していくことになる。

そんな、想像するだけで頭が痛くなる環境の中で一筋の光となったのは、ナオと顔が似ている義弟・ツバサの存在だった。

義実家での法事で馴染めず、ぽつんとしていたアヤに気を遣って声をかけてくれたツバサ。この一幕だけでわかる通り、ツバサは他人の気持ちを尊重してくれる人間なのだ。さらに、話していて楽しく、好きなアーティストまで一緒で…。もはや好きにならない方がおかしいほど、ツバサとの時間には恋が始まる要素が詰まっていた。

芽生えてしまった義弟への恋心。幸せなはずなのに息苦しい生活の中で、アヤはどんな道を選ぶのか――。夫ではない人を好きになってしまった妻の選択を、ぜひ最後まで見届けてもらいたい。

文=ネゴト/ 押入れの人

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