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女優・黒木華さん「結婚も出産も、いつまでと逆算してリミットを決める必要なんてない」特別インタビュー

  • 2024.12.23

「CLASSY.読者みたいな働く女性はどんなコーデがいいですか?」と編集部の意図を汲み取って臨機応変に対応してくれた、黒木さん。20代の頃から数々の賞を受賞し、迷いなくキャリアを積んできたように見える彼女も私たちのように悩んだり焦ったり…その中で得た考え方は、きっと参考になるはずです。

自分も周りも幸せにするウェルビー女子な生き方、教えてもらいました

苦手な人は「何が嫌なところなのか」考えるようにしています

トレンチコート¥89,100(スエサダ/スエサダ)シャツ¥34,100 パンツ¥46,200 シューズ¥26,400(すべてマーガレット・ハウエル/マーガレット・ハウエル)

1月に公開される映画『イチケイのカラス』では、竹野内豊さん演じる型破りな裁判官・入間みちおとタッグを組んでいますが、現実世界でみちおのように癖のある人と出くわしたら極力関わらないようにしますね(笑)。大人として最低限のコミュニケーションは取りますが、結構顔に出やすいタイプなので自分が相手を傷つけてしまうかもしれないし、私にも嫌な部分があるかもしれないし……。ただ、相手のいいところを探したり、共通の趣味を見つけたりして無理のない程度に接します。
でもきっとCLASSY.読者のみなさんは、上司や部下など、仕事上どうしても苦手な人と深く関わらないといけない場合もありますよね。そんなシチュエーションでは、一時的に感情のスイッチをオフにするのもいいかもしれない。そして家に帰ってから改めて「何が苦手なんだろう?」と考えたり、相手の言動や態度の裏側にある理由を想像してみる。それで相手の態度が自分のせいじゃないことが分かればそれ以上気にしない。または「疲れているのかな?」「しんどいのかな?」って俯瞰できると、少しだけ優しくなれるかもしれないですね。

逆算できないことは考えすぎないようにしています

結婚や出産のようなライフイベントは経験できるならしたいと思っていますが、いつまでに、とリミットは決めていません。今は女性も働く世の中で、結婚にとらわれなくてもいいし、子どもを持たなくても幸せでいられるし…。いろんな選択肢があるからこそ迷いますが、そんなに焦って悩む必要はないのかな、と。私は先のことで悩むとナイーブになってよくない方向に行ってしまうので、プライベートのことは考えすぎないようにしています。
今目の前にあることをひとつずつ積み重ねた先に、結婚や出産があるかもしれないし、ないかもしれない。そのときに分かるほうが良くない?というスタンスが楽。そしてどんな未来が待っていても、それも私の人生だなって受け止められる自分でいたい。仕事では「こうなりたい」という目標が明確にあって、そのために準備すべきことは想像できるし考えつきますが、結婚はどうしても相手がいることだから逆算もしにくい。自分だけではどうにもならないトピックについては深刻に考えすぎず、プライベートは「なるようになる!」と捉えて過ごしています。

自分にとって心地いいほうを選択していきたい

仕事以外の時間は配信で作品を観たり、映画鑑賞や舞台鑑賞に行ったり、料理したり。元々、作品自体に触れることが好きで、そういう時間は一観客になれて仕事スイッチは入らないんです。作品を観終わった後は「あのお芝居、素敵だったな」と振り返ったり、ひとつのエンタメとして純粋に楽しんでいます。そんな風に休日は自分を甘やかし、そのぶん仕事は頑張るというスタンスでバランスが取れているのかもしれません。私はプライベートをキラキラさせるつもりはなくて、私生活ではとにかく自分の心地よさを最優先にしています。なるべく体にいいものや好きなものを食べたり、すべてが繋がる仕事だからこそ、趣味のダイビングや旅行を通じていろんな経験もしていきたい。苦しいや辛いは現場だけでよくて(笑)、プライベートはとにかく楽しく、心地よく生きたいです。

黒木華さんのMY WELLBEING

最近はピェンロー鍋にハマッています
気持ちをリセットできて、リフレッシュにも繋がる自炊。最近はピェンロー鍋にハマっていて、YouTubeで見つけた「究極のピェンロー」のレシピを参考に作っています。美味しく仕上げるポイントは、干し椎茸の出汁をきちんと取ること。「明日作ろう!」と決めたら前日から干し椎茸を戻して準備します。

PROFILE
1990年生まれ、大阪府出身。2010年、NODA・MAP番外公演『表に出ろいっ!』でデビュー。映画『日日是好日』、『浅田家!』、『余命10年』、TBS『凪のお暇』、フジテレビ『ゴシップ#彼女が知りたい本当の〇〇』テレビ東京『僕の姉ちゃん』など数多くの作品に出演。この冬には堅物なエリート裁判官・坂間千鶴を演じた、高視聴率を記録したドラマ「イチケイのカラス」が映画化。1月13日(金)から公開。待機作に、舞台『ケンジトシ』(23年2~3月上演)、映画『ヴィレッジ』(23年公開)がある。

撮影/水野美隆 ヘアメーク/新井克英(e.a.t…)スタイリング/武久泰洋 取材/坂本結香 再構成/Bravoworks.Inc

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