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「“楽しい”がないと絶対に続かない、“楽しい”は努力で見出せる」。モチベーション維持の秘訣は?|連載:VALX 只⽯昌幸社長に聞く“ピンチの切り抜け方”#2

  • 2024.12.23

プロテインやサプリメント、アパレル、フィットネスジムなどを展開する『VALX(バルクス)』は、フィットネス業界において急成長を続けている。ボディビル界レジェンド山本義徳氏とタッグを組み、3期連続の増収、約4年で1360%成長するなど、もっとも勢いのあるフィットネスブランドとなっている。

前回は、望まぬ環境や状態にいたとき、どう抜け出したのかを伺った。今回は「努力の続け方」について。

只⽯社長の人生ヒストリーは #1にて

──人が変わったかのように猛勉強スタート。努力の続け方

編集部:担任の先生からの言葉で目覚め、高校合格のための猛勉強を続けたと聞きます。三日坊主になる人も多いと思うのですが、モチベーション高く勉強を続けていけた理由とは。

只石社長:単純に、勉強が楽しかったからです。今までテストで何も解けなくて、返ってきた答案がほぼ0点に近くて、親からは散々言われる。先生からは期待されていない。それが勉強を本気でやりだしたら、テストの成績が少し上がった。成功体験なんですよ、僕の。

もちろん平均点以下です。でも、まったくできなかったものが、ちょっとできたってことが楽しくてしょうがなくて。だから僕、小学校のドリルからやったんですよね。根底に楽しいというのがないと続かないですよ。

編集部:三日坊主になってしまう学生、社会人に向けたアドバイスをお願いします。

只石社長:楽しくなかったらやらなければいいと思います。ただ、どうしてもやらなくちゃいけないことってあると思うんですよ。

たとえば野球部に入って、大好きな野球だけじゃなくて、筋トレもしなくちゃいけない。でも楽しくない。この場合、楽しむ努力を死ぬほど考えればいいです。「楽しい」って努力によって見出せると思っているので。楽しいって思えないと絶対続かないです。

編集部:楽しむのは努力で見出せるとおっしゃいましたが、具体的にどういった視点で楽しさを見出したのか、エピソードを教えてください。

只石社長:これは聞いた話なのですが、ある方が刑務所に入ったとき、1日がつまらなくて仕方がなかったそうなんです。

でも数年間は入ってなくちゃいけなかったから、もう気持ち切り替えて「よし、今日は畳の目の数を数えよう」とか「自分の血管の長さをちょっと測ってみよう」とか、そういうようなことをやっていて、とにかく何もない部屋の中でも、何でもいいから楽しむ努力をしたそうで。僕はまだまだ(楽しむ努力が)足りてないと思いましたね。

たとえば冬にジムに行くのって、やっぱり寒いじゃないですか。一回、外に出なくちゃいけないし。なので、行くまでの道で「ゲーム」をしたりするんですよね。何歩でいけるかとか、ジムに行くまでに何人とすれ違うか、とか。嫌なことを「楽しい」に変える努力は結構してるんです。

講演でお話しさせてもらうときも、決められた時間で何人を泣かせられるか、とか。一人でもいたら僕は勝ちなんですよね。よっしゃ、今日も勝った、みたいな。

次回へ続く

プロフィール

只石昌幸(ただいし・まさゆき)

群馬県出身。群馬県立高崎高校より、法政大学経営学部へ。株式会社キーエンスを経て、起業。2006年、株式会社レバレッジを創業。WEBサイトの受託からスタートさせるも、Blogブームに乗って、こだわり社長のニックネームで独自のグルメブログを展開し、自身のアメブロがアクセス数において、アメブロ日本一に。2016年より自社メディア『ダイエットコンシェルジュ』を開始、パーソナルジムのマッチングメディアとして日本最大規模に成長。2019年よりフィットネスブランド『VALX』を山本義徳先生とともに開始。ブランド開始から約5年で、ブランド累計販売数550万個突破、プロテインの累計販売食数は1億3千万食を突破する。35歳の時、趣味で始めた極真空手も優勝8回、世界シニア大会8位を受賞。X(旧Twitter)フォロワー数5.2万人。
・X公式アカウント https://x.com/kodawari_ceo

<Text & Photo:編集部>

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