『ねこむかしばなし』(ぱんだにあ/KADOKAWA)第12回【全21回】もしも、ねこがあの物語に登場したら…? 桃太郎、シンデレラ、一休さんなどなど、誰もが知っているような有名な昔話や童話にねこが参戦! 素敵な昔話にかわいらしさ、ふてぶてしさ、愛くるしさすべてを兼ね備えたねこたちが加わることで物語は新たな展開に!? 誰もが知っているあのお話にねこが加われば笑いと癒やしが溢れ出す! とってもゆるくてやっぱりゆるい『ねこむかしばなし』にて、童話×ねこの癒やし系ねこまんがをお楽しみください。
元となったむかしばなし 北風と太陽
北風と太陽はどちらの力が上かを競うため、旅人の上着を脱がす勝負をしました。 北風はビュウウ~と強風を起こします。 ですが、旅人は上着を飛ばされないようにしっかり押さえてしまいました。それに対し、太陽はポカポカと旅人を照らしました。 すると、徐々に周りが暖かくなっていき、ついに旅人は上着を脱いだのです。 その様子を見ていた北風は負けを認め、勝負は太陽が勝ったのでした。
元となったむかしばなし 金の斧
ある日、働き者のきこりが仕事をしていたところ、近くの湖に斧を落としてしまいました。 すると湖の中から女神が現れ「あなたが落としたのは金の斧ですか? それとも銀の斧ですか?」と問いかけます。 きこりが「どちらでもありません」と正直に答えると、女神は正直さに感心しその両方を渡しました。そのことを聞いた別のきこりはわざと湖に斧を落とします。 先ほどと同じように現れた女神にきこりは「落としたのは金の斧だ!」と答えます。 すると女神は嘘をつかれたことに怒り、湖に姿を消していったのでした。