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伊藤詩織監督ドキュメンタリーがアカデミー賞ショートリストに 山口敬之からの性的暴行を自ら調査の記録映画化

  • 2024.12.23
伊藤詩織監督ドキュメンタリーがアカデミー賞ショートリストに 山口敬之からの性的暴行を自ら調査の記録映画化
『Black Box Diaries』

日本人の監督が同賞のショートリストに選出されるのは史上初

伊藤詩織監督の映画『Black Box Diaries』が、第97回米国アカデミー賞の長編ドキュメンタリー映画賞のノミネート作を決定するためのショートリストに選出された。日本人の監督が同賞のショートリストに選出されるのは、米国アカデミー賞の歴史上初の快挙。最終的なノミネーションは、アカデミー賞の会員による投票によって、現地時間の2025年1月17日に発表される。

本作は、自身が被害にあった性的暴行への勇気ある調査に乗り出していくその姿を自ら記録した、これまでにない形のドキュメンタリー映画。今年の1月に米国・サンダンス映画祭で行われた上映を皮切りに、現時点までで、50以上の映画祭での上映及び18個の賞を受賞。世界30ヵ所以上の国と地域での配給も決定している。

また、伊藤監督は、“ドキュメンタリー界のアカデミー賞”とも称されるIDAドキュメンタリー賞では、新人監督賞を受賞。EU議会や英国国会、UN Womenや国連腐敗防止条約などでも、本映画の講演を行なってきた。本作に賛同された方々によるアクションが、世界中で広がっている。

本作は、各映画祭で、観客賞や監督賞、批評家賞など、これまでに通算18個の賞を受賞。その中でも、IDAドキュメンタリー賞では、最優秀作品賞にもノミネートの上、新人監督賞を受賞。また、各映画祭の観客賞においては、香港国際映画祭(3位)、Hot Docs(4位)、アムステルダム・ドキュメンタリー国際映画祭(2位)、台北金馬映画祭(2位)など、権威のある映画祭で常に観客ランキングの上位に位置している。

■ガイ・ロッジ、バラエティ誌

「注目に値する。伊藤詩織の監督デビュー作である本作は、緊迫した、胸に迫るドキュメンタリーであり、長きにわたって労苦してきたひとつの性的暴行事件というプリズムを通して、システム化された不正の世界を浮き彫りにする。その生々しい一人称の視点は、他の映画作家の興味に邪魔されることなく、伊藤監督のジャーナリスティックな手腕によって物語に厳密さを与え、『Black Bok Diaries』を現代日本における家父長制的な権力構造の忌まわしい分析としてだけでなく、サバイバーとして生きることで生じる日々の心理的な揺れや綻びを鮮やかに喚起している」

「勇気ある率直さ。この映画は注目に値する…。切迫した個人的な視点と、緊迫したリーガルドラマの展開…。この映画は驚くべきものだ…その切迫した個人的視点と緊迫したリーガルドラマの造形で…まったくもって引き込まれる。純粋に芸術的で直感的な映画作家である」

■トムリス・ラフリー、ハーパーズ・バザー誌

「必見。寛大で、勇気があり、最終的には希望に満ちた映画である。伊藤を重要な新しい声として確固たるものにした」

■ジャスティン・チャン、ロサンゼルス・タイムズ紙

「伊藤自身のジャーナリストとしての粘り強さ、そして個人的な決意と憤りが、反対のことをするようにという大きな圧力にもかかわらず、彼女の物語を公表させる。彼女が引き下がらなかったことは英雄的行為であり、さらに多くの人々を鼓舞するだろう」

■リチャード・ブロディ、ニューヨーカー誌

「苦悩に満ちた切迫したパーソナル・ドキュメンタリー、調査、対決、行動…。惜しげもなく率直な映画的感性」

■クリスティーヌ・ジャン=バティスト、ELLE誌

「引き込まれる、必見の映画。多くの人が自分の物語を封じ込めようと懸命に闘ったとき、伊藤が自分の物語を語る勇気は何ものにも代えがたい。彼女の旅はレジリエンスのひとつである。私たちは皆、驚くべき伊藤詩織から1つや2つ(あるいは3つ)のことを学ぶことができる」

■マーロウ・スターン、ローリング・ストーン誌

「並外れた新しいドキュメンタリー。伊藤詩織の決意と犠牲に対する記念碑であり、今年最高のドキュメンタリーのひとつである。伊藤詩織は世界を変えた。そして『Black Box Diaries』は、彼女の決意と犠牲の記念碑であり、今年最高のドキュメンタリーのひとつでもある」

■ニコラス・ラポルド、フィナンシャル・タイムズ紙

「純粋に力を与えてくれる映画であると同時に、日本の女性たちに残された課題についても全く明確な目を向けている」 ★★★★

■ピーター・ハウエル、トロント・スター紙

「この映画は、世界で最も文明化された国のひとつであることを自負する日本における犯罪と司法に対する伊藤の斬新なアプローチによって、より衝撃的なものとなっている」

■デヴィッド・キャンフィールド、ヴァニティ・フェア誌

「驚異的な究極のノンフィクション・リーガル・スリラー」「衝撃的。時に爆発的で、時に破滅的な回顧録」「伊藤詩織は、10年にわたる映像を勇敢に、そして見事にまとめあげた。正義を追求する彼女自身の姿を綴った感動的な手記である」「トラウマ、回復力、執念の捜査の物語である」

■ピーター・ブラッドショー、ガーディアン紙

「衝撃的。勇気ある作品」 ★★★★

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