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「転んだだけで骨折!?」閉経後にリスクが急上昇する骨粗しょう症。意外な予防のコツとは【医師解説】

  • 2025.1.30

定期健診のお知らせに、「骨密度検査」のオプションを見たことはありませんか? よくわからないし、まだいいかなと受けていない人もいるのではないでしょうか。そこで骨密度と閉経との関係、いつから受けるといいかなど産婦人科医の駒形依子先生に聞きました。

閉経後は骨粗しょう症のリスクが急上昇

骨は肌と同じように新陳代謝で日々生まれ変わっており、骨吸収(古くなった骨を壊す働き)と骨形成(新しい骨をつくる働き)のバランスが取れて丈夫な骨を保つことができます。

しかし、閉経で女性ホルモンのエストロゲンが減ると骨吸収の働きのほうが盛んになり、骨密度が低下。骨密度が低下して、ちょっとした衝撃でも骨折しやすくなる病気を骨粗しょう症と言います。

「骨粗しょう症は50代以降、転んだだけ、ぶつけただけで骨折したと症状が出てから骨密度検査をして判明することがほとんど。ですが、40代後半からは、年に1度は定期健診のオプションなどを利用して骨密度検査を受けておくと安心です。自分の骨密度を知り、年齢とともにどう変化するのかを知っておいてほしいと思います。検査で治療が必要となれば保険適用になり、折れにくくするケアができます」(駒形先生)

骨密度の低下を放置すると簡単に骨折することも

骨粗しょう症は、初めは痛みがなく、骨がもろくなっていても気付かないまま進行することが多いので、「静かな病気」ともいわれています。しかし、1度骨折すると悪循環に陥ると駒形先生は言います。

骨粗しょう症で一番折りやすいのが股関節の大腿骨です。重症だと人工関節をつける大手術を受けないといけなくなります。長期のリハビリもしないといけません。しっかりリハビリしないとバランスを崩しやすくなり、また転んで骨折、いう例も少なくありません。ほかにもちょっとぶつけただけで小指を骨折、肺炎になりせき込んだとき肋骨を骨折、という例も多いです。

ただ、閉経するとすべての人が骨折しやすくなるというわけではなく、個人差があります。閉経時期が早い人は骨粗しょう症のリスクが早く訪れるので、特に注意してほしいですね」(駒形先生)

すぐできる骨粗しょう症予防は日なたぼっこ

骨粗しょう症の予防には、カルシウムとビタミンDが有効です。カルシウムの吸収を助けるビタミンDは、適度に日光を浴びることによって体内で作られます

「その人の骨密度にもよりますが、予防として1日30分くらい日光を浴びてほしいと思います。直射日光でなくてもいいので、日焼け止めクリームや日傘なしで30分を目安に浴びる習慣をつけると良いですね。

30分といっても、連続で浴び続ける必要はありません。日の当たる窓際でお茶を飲んだり、朝日を浴びたりする程度でOKです。朝日を浴びながらウォーキングなども良いでしょう」(駒形先生)

まとめ

外出するときは日焼け止めクリームは必須という方は多いと思いますが、骨粗しょう症予防のためには日に当たることも大切なんですね。天気の良い日の朝はウォーキングを習慣にすると良さそうです!

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

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取材・文/岩崎みどり

ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重あごが悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。


監修者:医師 こまがた医院院長 駒形依子 先生

東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力~女医が教える「人には聞けない不調」の治し方(KADOKAWA)』。

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