1. トップ
  2. ライフスタイル
  3. 息子の体に増える謎のあざ、さらに鼻血も…。受診すると医師が顔色を変えて、まさかの緊急入院に!?

息子の体に増える謎のあざ、さらに鼻血も…。受診すると医師が顔色を変えて、まさかの緊急入院に!?

  • 2024.12.25

当時5歳の長男。もともとあざができやすく、鼻血も出やすい子でした。ある日、ひざの裏にあざができており、鼻血も出ていました。翌日も背中などにあざができていたので異変を感じた私。本人は「保育園で転んだ」と言っていますが、そんなところにあざができるとは、どう考えても不自然。いろいろな疑惑が浮かんだものの、「たかがあざや鼻血で病院は大げさかもしれない」とも思い、様子を見ていたのですが……。

「おかしい」とは思っていたけれど…

クリスマスも終わり、年末年始までもう少しというタイミングででき始めた長男の謎のあざ。今思い返せば検索でもすればよかったのですが、もともとあざができやすい長男。心配ではありましたが、かかりつけの小児科は年内の予約がうまっていたので、年末年始休業が明けるまで自宅で様子を見ることにしました。

しかし、あざは治らず、むしろ増えている様子。長男本人はいつも通り元気でしたが、日に日に顔色が悪くなっていくのはわかりました。夜中に鼻血で起きて血まみれになったベッドを見て「これは絶対に大げさじゃない」と思い、年始休業明けの日にかかりつけの小児科を予約しました。

年が明けてすぐ病院へ行くと…

長男のあざを見て顔色を変えた先生。「なんでおかしいと思ったときに来なかったのですか?」。普段はやさしい先生が、きつい口調で私を見つめて言いました。診察中にも突然鼻血が出てしまい、鼻血が落ち着いたタイミングで血液検査をすることに。その結果、血液中の血小板が通常の10分の1以下という数値が出ました。

血小板が少ないと、出血が起こりやすく止まりにくいそうです。かかりつけの先生に「総合病院に紹介状を出すので、すぐに向かってください。とにかく頭を絶対にぶつけないように」と強く念を押されました。

病名は、血小板減少性紫斑病

総合病院で改めて検査をすると、病名が告げられました。病名は、血小板減少性紫斑病(けっしょうばんげんしょうせいしはんびょう)。なんらかの原因で血液中の血小板が減り続け、出血が止まりにくくなる難病です。総合病院の担当医の説明では、子どもの場合は半年程度で回復していくことが多いようです。しかし、回復が見込めないと慢性化してしまうと言われ、頭が真っ白になる私。

すぐに入院をして血液薬剤を使えば良くなることが多いという説明を受け、入院申込書と輸血同意書にサインしました。まさかの事態に戸惑いましたが、一番不安を感じているのは長男です。「早く帰りたい」とグズる長男をなだめながら、最低限の日常生活を過ごせる数値になるまで長男は4日間入院しました。

約1年の通院を終えて

退院後は、1週間に1回、血液検査をして経過観察することに。血小板の数値が上がっていれば2週間に1回、次は1カ月に1回、と徐々に間隔を広げていきました。血小板減少性紫斑病は、特効薬も治療法も確立されていない病気だそうです。血液検査で採血をするたびに「いつ治るの?」という長男の問いかけに、私も総合病院の方々も言葉を詰まらせました。

半年程度で治ることが多いと総合病院の担当医に告げられていましたが、長男の数値が安定してきたのは約1年後。採血にすっかり慣れてしまった長男の様子は、親として複雑な気持ちですが、今回の病気を通して人間の体について興味を持つようになったのは唯一よかったと言える経験です。

「こんなことで大げさかな?」と思っても、実は重大な病気になっていることもあるので「少し大げさなくらいで丁度いいのかもしれない」と感じた出来事でした。幸いにも、現在は長男は元気に日常生活を送っています。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

著者:安藤はるか/女性・主婦。2014年生まれ、2017年生まれの男の子と2021年生まれの女の子のママ。カラーセラピストとしてお悩み相談のサービスを運用中。

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています


監修者・著者:助産師 松田玲子

医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。

ベビーカレンダー編集部

元記事で読む
の記事をもっとみる