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“国民的美少女”特別賞から18年、忽那汐里の誕生日 “ポッキーCM”「家政婦のミタ」等で注目 「デッドプール」シリーズなど海外作品でも存在感

  • 2024.12.22
忽那汐里 ※2022年ザテレビジョン撮影
忽那汐里 ※2022年ザテレビジョン撮影

【写真】忽那汐里、「サンクチュアリ-聖域-」主演俳優とソファーでゴロ寝ショット

海外を活動の拠点にして、ハリウッド作品にも出演している俳優・忽那汐里が12月22日に32歳の誕生日を迎えた。「デッドプール2」のユキオ役で海外から注目され、2024年7月に公開されたシリーズ最新作「デッドプール&ウルヴァリン」にも同役で出演。ウェイド/デッドプールとの掛け合い、変わらぬキュートなキャラクターで“デップーファン”を魅了した。そんな忽那の軌跡を振り返ってみよう。

「第11回全日本国民的美少女コンテスト」で審査員特別賞に

1992年12月22日、忽那はオーストラリア・シドニーで生まれた。2006年、中学生時代にオスカープロモーション主催の「第11回全日本国民的美少女コンテスト」に出場し、「審査員特別賞」を受賞。それをきっかけに芸能界入りし、2007年10月から2008年3月にかけて放送された「3年B組金八先生 第8シリーズ」(TBS系)に金井亮子役で出演した。

第8シリーズは「親子関係」など中学生が抱えるリアルな悩みを題材としてピックアップし、「裏サイト」なども取り上げられた。忽那が演じた亮子は帰国子女という設定で、まだオーストラリアでの生活が長かった忽那らしさを発揮。同シリーズには高畑充希も出演しており、このドラマでの共演がきっかけで仲良くなったという。

翌2008年に放送された織田裕二が教師を演じたドラマ「太陽と海の教室」(フジテレビ系)では水泳部のマネジャーを務める藤沢理沙役で出演。岡田将生、北乃きい、濱田岳、吉高由里子、谷村美月、賀来賢人、前田敦子など生徒役も今をときめく豪華なメンツがそろっていた。

この時期に大きなターニングポイントが一つあった。それは2008年9月に「第50代 ポッキープリンセス」に選ばれたこと。江崎グリコのチョコレート菓子「ポッキー」のイメージキャラクターに抜てきされ、元気にハジけたダンスをCMで披露。CM曲はオレンジレンジの「おしゃれ番長 feat.ソイソース」や、いきものがかりの「ジョイフル」だった。新垣結衣など、多くの若手俳優を輩出してきたCMだけに注目度もぐっと上昇。

その後、映画ではハロルド作石の人気コミックを実写化した「BECK」(2010年)に南真帆役で出演したり、成海璃子と共演した「少女たちの羅針盤」(2011年)、妻夫木聡と松山ケンイチ出演の「マイ・バック・ページ」(2011年)といった話題作に出演し、演技力でも注目される存在になっていった。

モンスタードラマ「家政婦のミタ」の長女役も話題に

ドラマでは溝端淳平が工藤新一を演じた「名探偵コナンドラマスペシャル 工藤新一への挑戦状〜怪鳥伝説の謎〜」「名探偵コナン 工藤新一への挑戦状」(ともに2011年)に毛利蘭役で出演し、そして同年10月期に放送されたドラマ「家政婦のミタ」(日本テレビ系)が大きなブレイクポイントに。

松嶋菜々子が演じる無表情で機械的な家政婦・三田灯が、母親の死によって崩壊寸前だった阿須田家にやってきた。命令されれば何でも行う型破りな家政婦だが、彼女のおかげで家族がまた一つになることができた。忽那は、そんな阿須田家の長女・結を演じ、父親・恵一を長谷川博己、長男・翔を中川大志、次男・海斗を綾部守人、次女・希衣を本田望結が演じた。回を追うごとに視聴率も上がり、最終回は平均視聴率40.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地方)を記録。彼女にとっても代表作の一つとなっている。

2013年に、クリント・イーストウッド監督の「許されざる者」の日本リメイク版(李相日監督)などの演技が認められ「第37回日本アカデミー賞」新人俳優賞を受賞。以後、ホウ・シャオシェン監督の「黒衣の刺客」(2015年)、ウェイ・ワン監督の「女が眠る時」(2016年)など、海外作品への出演が増えて、活動の場を広げていった。

2018年にはライアン・レイノルズ主演の「デッドプール2」に“ユキオ”役で出演。忽那が演じるユキオは女性ミュータント忍者で、ピンク色の入ったロングヘアが印象的な、明るい性格と人懐っこいところがかわいらしいキャラクターだ。どれだけ殺伐とした現場でも、デッドプールとの「ハイ、ウェイド」「ハイ、ユキオ」というかわいらしいやりとりで和ませ、ファンからも熱い支持を受けた。

当時のワールドプレミアで、主演のレイノルズは「汐里さんは素晴らしいよ!汐里さんのことは大好きだ!彼女の過去の作品を見て、すぐにオファーを出したよ。汐里さんからOKをもらえることをただひたすら願っていたら、幸運にも快諾してくれた。今後、彼女のキャラクターがさらに活躍することを楽しみにしている。今よりももっと大きなキャラクターになると思う。楽しみだ!」と絶賛していた。最新作の「デッドプール&ウルヴァリン」では少し“イメチェン”したヘアスタイルで登場したが、空気感は変わらないままで、往年のファンを熱狂させた。

他にも「マーダー・ミステリー」(2019年)、「INVASION」(2021年ほか)などで印象的な演技を見せている。活動の場もグローバルに展開しており、芝居も型にとらわれない自由さを武器にいろんなジャンルの作品に挑んでいるが、2023年には大相撲を題材としたオリジナルドラマ「サンクチュアリ -聖域-」(Netflix)に出演し、日本国内でも話題を集めたばかり。32歳の誕生日を迎え、今後どんな作品でどんな“顔”を見せてくれるのか楽しみだ。

「デッドプール&ウルヴァリン」および「デッドプール」過去作はディズニープラスで配信中。

◆文=田中隆信

※画像は忽那汐里オフィシャルInstagram(shiolikutsuna)より
※画像は忽那汐里オフィシャルInstagram(shiolikutsuna)より
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