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セレブ御用達の著名写真家が明かす、最高のウエディング・フォトを撮る方法

  • 2024.12.22

ジュヌヴィエーヴ・デ・マニオさんはかつて、ウエディング・フォトとは、形式的であることと、作り込んだショットだと思っていました。そして、彼女は双子の姉妹の結婚式を撮ることになり、その考えをあらためたと言います。

「私はそこで、ストーリーテリングの美しさ、ひとつひとつのイメージが伝えるクリエイティビティ、感情的な深さ、真のつながりというものを発見しました。私が感銘を受けたのは、そのできごとのエッセンスを本当に捉えるために必要な、幅広いイメージ-肖像写真、ドキュメンタリー、風景、静物、建築など-でした。それはすべて一日の流れの中にあり、撮り直しがききません。私は素早くなければならないし、その場にいなければならず、一度チャンスを逃したら、それは二度と帰ってこないのです」「この経験が、私の見方を変えました」

そして、それは、彼女のキャリアパスにも変化を及ぼし、まもなく自身のフォトスタジオをオープンすることに。

25ans Wedding

以来、25年間この業界で仕事をし、このたびコーヒー・テーブル・ブック(卓上用大型豪華本)『Silver』を出版したデ・マニオさん。インスタグラムの時代になっても、変わらず自らの使命に忠実であり続けてきたと言います。それは、お祝いの規模にかかわらず、あたたかさ、親密さ、そして筋書きのない作品を見る目を持つこと。デ・マニオさんは、数多の要人やセレブを招いた2010年のチェルシー・クリントンの400人規模のウエディングを、まるで小さな家族行事のように見せることに成功したフォトグラファーなのです。

「喜びとエネルギー、そして静かな内省に満ちた瞬間さえうまく凍結することには、信じられないくらいの満足感があります」というデ・マニオさんは、これまでに400組のウエディングを撮影してきました(そのため、本当に愛し合っているカップルかどうかも見分けられるそう)。そんなデ・マニオさんが教えてくれた、最高のウエディング・フォトを撮るコツをご紹介します。

1.自然発生的な瞬間を大切にする
25ans Wedding

「結婚式にはもちろん、形式的で伝統的に決められた行事が含まれますが、最も記憶に残るショットは筋書きにない瞬間にあることが多いものです。雨をよけて教会に駆け込む花嫁、純粋な喜びに跳び上がる家族、情熱的なキスのためにダンスフロアで花嫁を抱き抱える花婿などです。こうした瞬間は一瞬で、繰り返されることはありません。そして、こうしたありのままのやりとり-笑い、涙、ハグ-が、大切な行事の真の感情を捉えるものなのです」

2.天候は気にしなくていい

「自然もまた、予測不可能です。突然の天候の変化が素晴らしいチャンスを作り出すこともあります」

3.ライティングは大切

「日の出の1時間後と日没の1時間前は、ゴールデンアワーと言って、やわらかくて、あたたかい光になるため、肖像写真がうまく撮れて、マジカルな雰囲気になります。昼間の結婚式は、光と影がくっきりしているため、難しいかもしれません。この時間に結婚式がある場合は、日陰の場所を選びましょう。日没の直後はブルーアワーと言って空が深い青色になるので、特にアウトドアの披露宴の場合は、素晴らしくムーディーな写真が撮れるでしょう」

25ans Wedding
4.細部に気を配る

「これが重要な役割を果たします。指輪やフラワーアレンジメントは、カップルのものの見方や性格を表していて、結婚式の日を重層的に表現し、目に見える美しい物語を作り上げるのです。花嫁・花婿たちは、飾りや衣装などのクリエイティブな選び方によって彼らの物語を表現していて、しばしば驚かされます。こうしたディテールがひとつひとつの結婚式を他から際立たせるのです」

5.ソーシャルメディアとは賢くつきあう

「個性的な結婚式のためのアイディアやクリエイティビティのヒントを与えてくれる一方、ソーシャルメディアで加速する可視性は、非現実的な期待や他と比較する文化を作り出しています。そのため、カップルたちはオンライン上で自分たちの結婚式がどう見えるかにより重点を置き、自分たちの個人的な好みや価値観よりも、パフォーマンスをしなくてはいけないと感じるようになっています。その瞬間を楽しむよりも、完璧なショットを撮ることに重点を置いたとき、真の経験は失われます。美しい写真は価値のあるものですが、現実に影を落とすようなことをしてはいけません」

From: Town & CountryTranslation : Mayuko AkimotoPhotos :Genevieve de Manio

※この翻訳は、抄訳です。※この記事は、2024年12月22日時点のものです。

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