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1歳のギフト“一升本”が大人気…絵本は「人生のしおり」移動本屋さんがついに店舗もオープン

  • 2024.12.21

札幌市中央区の山鼻地区で、地域に愛される小さな絵本店があります。
季節や文化を大切に、店主が気に入った本だけを厳選して並べているこだわりの空間です。1歳の誕生日に絵本を贈る「一升本」というオリジナルの取り組みも人気。
店主に、この時期おすすめの絵本も伺いました!

子どもだけでなく大人も楽しめる絵本を、絵本セラピスト協会認定「大人に絵本ひろめ隊員」、そして2児の母でもある、HBCアナウンサーの堰八紗也佳(せきはち・さやか)がご紹介します。

移動式の本屋さんが、固定の店舗も開業!

Sitakke

2024年11月、札幌市中央区に『KOKO』という絵本店がオープンしました。

中央図書館からほど近い、札幌市電「石山通」駅の目の前にあります。

正直言って、外観はとても地味なので、通り過ぎてしまうかも。

しかし、あなどることなかれ!

中はぬくもり溢れるオシャレな空間が広がっていて、笑顔の素敵な店主・平塚真美(ひらつか・まみ)さんが迎えてくれます。

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平塚さんは2022年から『いどうほんや KOKO』を運営しています。
車に絵本を乗せて移動し、車自体を店舗にしてさまざまな場所で開店する “移動式の本屋さん” です。

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コロナ禍で増えたキッチンカーから着想を得て始めたんだそうです。

そんな平塚さんの思いはSitakkeの記事でも紹介しています。

▼まちの書店が閉店する中…生活の近くに「来てくれる」書店スタート【札幌】

オープンしたばかりの「KOKO」はそんな『いどうほんや KOKO』の実店舗として、週に2~3回ほど数時間だけ営業しています。

絵本を中心に、図鑑やエッセイなど、平塚さんが厳選して仕入れた本が約200冊。

そんな中、気になるギフトセットを見つけました!

1歳のお誕生日に、「一升本」はいかが?

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この7冊で2キロ=一升餅と同じ重さに

オリジナルギフトとして人気なのが 「一升本」

子どもの1歳の誕生日に贈る「一升餅」がありますが、それと同じ重さ=2kgの絵本を贈るというものです。

約7冊の基本ラインナップがあり、個々の希望に合わせてカスタマイズ可能。

風呂敷もついていながら、絵本の定価で注文できます。

1歳のセレモニーのために購入した人が、2歳のセレモニーでもまた購入することがあるほど、人気のギフトです。

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「平塚さんにとって絵本とは?」

私から、そんな質問を投げかけました。

すると、 「人生のしおりのようなもの」 という答えが返ってきました。

これを見るとあの時を思い出す、というような“目印”になるもの

子どものころの思い出だけでなく、子育ての時期を思い出すなど、絵本をきっかけに色々なことを思い出せるからこそ、「絵本は大人が読んでも楽しいものだ」と教えてくれました。

クリスマスにおすすめの絵本2選

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おすすめの絵本を聞くと、その人の雰囲気や好きなものに合わせて選んでくれます。

今回は、我が家の息子(6歳)におすすめのクリスマスに関する絵本を教えてもらいました。

1、『おおきいツリー ちいさいツリー 』(大日本図書)作:ロバート・バリー 訳:光吉夏弥

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子どもは大きいツリーを見ると「これがいい!」と憧れるけれど、それぞれが自分にちょうど良いサイズを見つけてと喜ぶ姿に、心あたたまる物語です。

2、『サンタさん』(福音館書店)作・長尾玲子

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サンタさんはみんなにプレゼントを届けに行くイメージがありますが、あなたのためのたったひとりのサンタさんがいて、そのサンタさんはあなただけのことを考えているというキュンとなる絵本です。

我が家の、“サンタクロース半信半疑”の息子に読ませたい!

年末年始におすすめの絵本2冊

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クリスマスが過ぎればすぐにお正月!
年末年始の帰省など、家族が集う機会におすすめの絵本も教えていただきました。

1、『こたつ』(福音館書店)作・麻生知子

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どこか懐かしい昭和の家庭を感じさせる絵は、細部までリアルで面白い!

表紙のように、すべて真上からの視点で描かれているのが特徴で、人の表情は見えないものの、笑顔やこたつのヌクヌク感まで伝わってきます。

絵本自体の面白さはもちろん、ここから生まれる家族の会話にも、きっと華が咲きます。

2、『おせち』(福音館書店)文・絵:内田有美/ 料理:満留邦子/ 監修:三浦康子

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こちらも会話がはずむ絵本です。

写真かと思うほどリアルな絵。日本の伝統的な食文化を、子どもたちにもしっかりと伝えていきたいという思いは、2人の小学生を育てている平塚さんの願いでもあります。

平塚さんは、押し付けがましくなく絵本のある暮らしを提案するにはどんな伝え方をするべきか、常々考えているそうです。

これからも、「まちの一部」として

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自分が住む場所を「本のあるまちにしたい」という思いを胸に、アイデアが浮かんだらすぐ行動に移せる平塚さんは、本当に芯の強い女性です。

すっかり地域にも馴染んだ様子で、近くの保育園の子どもたちが散歩の時間に窓越しに手を振っていく様子も印象的でした。

【取材協力】
いどうほんやKOKO
住所:札幌市中央区南21条西11丁目4-5
営業日は不定期のため、詳しくはHPを参照

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「連載コラム・今月の絵本通信」

文|HBCアナウンサー 堰八紗也佳
HBCラジオ「清かなる朗読」(月曜あさ4時30分~)、Instagramも更新中!

編集:Sitakke編集部あい

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