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長澤まさみ×森山未來W主演舞台『おどる夫婦』にtimelesz・松島聡、皆川猿時、小野花梨、伊藤蘭ら参戦決定!

  • 2024.12.21
舞台『おどる夫婦』キャスト陣 width=
舞台『おどる夫婦』キャスト陣

長澤まさみと森山未來のダブル主演で来春上演される舞台、Bunkamura Production 2025『おどる夫婦』の全キャストが解禁。松島聡、皆川猿時、小野花梨、伊藤蘭らが出演する。

【写真】長澤まさみ×森山未來が夫婦に! 舞台『おどる夫婦』来年4月より上演 映画『モテキ』以来、約14年ぶりのタッグ

本作は、とある夫婦の約10年間の軌跡を描く物語。現代社会では非常に生きづらい性質を持っている夫婦。故に2人は何となく協力するようにつがいになり、粛々と生活することを好んだ。口にしたことはないが、自分たちのことを理解できるのは自分たちだけで、互いに相手を理解していると思っていた。

しかし、世界は向こうから入り込んでくる。共に生活する中で、やがてほころびやズレが生まれてくる。不器用な2人は、問題をうまく回避したり、解決するのが苦手であった。ただ、世界に対してこの言いようのない焦燥感を理解できるのは、伴侶だけであると互いに信じている。信じようとしている。2人には分からない。自分たちは何でつながっているのか。信頼とか絆とかよくわからない。愛がよく分からない。そんな不器用な夫婦の10年の記録。

作・演出を務めるのは、1999年の劇団モダンスイマーズの旗揚げ以来、全作品の作・演出を務めてきた蓬莱竜太。Bunkamura主催の公演では、2022年シアターコクーンにて上演の天海祐希×鈴木亮平ダブル主演による『広島ジャンゴ2022』で作・演出を務め、今回が2度目の登場となる。

前作は、広島弁満載のウエスタン活劇という目を引く設定ながらも、その実描かれたのは現代社会を生きる上で直面する、人間の価値観や社会常識、世間体などからもたらされる不条理への問いかけで、エンターテインメント性のある様相から打って変わるヘビーな物語が観客を裏切り、好評を博した。

そんな蓬莱の最新作である『おどる夫婦』のタイトルには、夫婦でもがく様、世間にほんろうされる様、互いに主導権を握り、踊り・踊らされている様、あるいは、足並みをそろえて進もうとする様が投影されている。

主演を務めるのは、映画『世界の中心で、愛をさけぶ』(2004年)や映画『モテキ』(2011年)と、社会現象を巻き起こしたヒット作で共演し、以来、14年振りに共演を果たす長澤まさみ、森山未來。今作で長澤は自分の感情をうまく表現することができない舞台衣裳デザイナーの妻・キヌを、森山は人生の意味を哲学しながら不器用に生きる夫・ヒロヒコを演じる。舞台では初共演となる。

この度発表されたキャストは、普段は屈託のない青年で時折情緒が乱れるキヌの弟・光也にtimeleszの松島聡。ヒロヒコに文章を書くバイトをあっせんしている編集者・薮原に皆川猿時。才能にあふれ自由奔放なキヌのアシスタント・りくに小野花梨。キヌの母親・朋恵に伊藤蘭。そして、内田慈、岩瀬亮、内田紳一郎ら実力派俳優陣もそろい、総勢9人でこの物語を届ける。

長澤は「まだ蓬莱さんの頭の中にしかない物語が届く瞬間を、心待ちにしている『今』です」、森山は「まだわからないことも多いですが、演劇では久々の大規模のプロデュース公演。気持ちよく参加させていただくつもりです」、松島は「僕はどんな役でも共通点を探すことから始めるのですが、今回は家族のことや『自立とは何か』など、自分に向き合いながら考えることになりそうです」、皆川は「作・演出の蓬莱竜太さんとは、今回初めてご一緒します。何を求められ、どんな演出をされるのか、ええ、まったく予想できません(笑)」、小野は「いただいたチャンスに応えられるよう、全力で食らいついていきたいと思っています!」、伊藤は「日本の社会、そこに潜む歪みにも迫るドラマになる予感もしているので、蓬莱さんが届けて下さる戯曲を楽しみに待ちたいと思っています」とコメントした。

Bunkamura Production 2025『おどる夫婦』は、東京・THEATER MILANO-Zaにて2025年4月10日~5月4日、大阪・森ノ宮ピロティホールにて同年5月10~19日、新潟・りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館・劇場にて同年5月24・25日、長野・サントミューゼ 大ホール(上田市交流文化芸術センター)にて同年5月31日・6月1日上演。

※出演者コメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

■長澤まさみ

蓬莱竜太さんには2020年に1人芝居を演出していただくはずでしたが、感染症禍のため公演中止に。けれど一緒にプレ稽古は数回しており、その中で俳優のペースや得手不得手を見極めつつ、様々な提案をして下さる蓬莱さんは演出家として信頼できる方だと確信しました。

また10代、20代それぞれに映画で共演させていただいた森山未來さんと、30代で初めて舞台をご一緒できることもとても嬉しくて。私にとって未來さんは、遥か先のことを見つめつつ挑戦を続けるアートの先駆者であり、頼もしい先輩のような存在。この舞台でも、たくさんのことを教えていただけるはず、と期待を膨らませています。そんな未來さんと、とても現代的で等身大の女性キヌとして演じる夫婦役、どんな関係性がそこには生まれるのでしょうか……。まだ蓬莱さんの頭の中にしかない物語が届く瞬間を、心待ちにしている「今」です。

■森山未來

『世界の中心で愛を叫ぶ』と『モテキ』。印象深い映画二作で共演した長澤まさみさんと、今度は舞台でご一緒できることを楽しみにしています。しかしながら、いずれの映画でも長澤さんは象徴的な女性として存在しており、そういった意味では僕は、いまだに長澤さんのことを全然知らないのかもしれません。今回は夫婦役ということで、そもそも映画と舞台ではつくり方も過ごす時間も違いますし、クリエーションに期待が募ります。

蓬莱竜太さんは、劇団モダンスイマーズの男芝居も魅力的ですが、最近の演劇ソロユニット『アンカル』の創作活動にも興味を持っていました。今回はどちらの作り方でいくのか、はたまた両方とも違うのか。まだわからないことも多いですが、演劇では久々の大規模のプロデュース公演。気持ちよく参加させていただくつもりです。

■松島聡

初めて観た蓬莱竜太さんの舞台は『広島ジャンゴ2022』で、「人間とは何か?」を深く探求されている方だと、劇中の愛憎渦巻く激しいドラマに衝撃を受けながら感じました。また若い俳優の個性を上手く活かして下さる劇作家・演出家さんという印象もあり、自分もどんな風に料理していただけるか、とても楽しみにしています。

役については、「母と姉から愛情を注がれ、自立を望みながらしかねている青年」と伺いました。これまで、舞台では現実とはかけ離れた設定や役を演じることが多かったのですが、今回は等身大で現実とも地続きの設定になるのかなと。僕はどんな役でも共通点を探すことから始めるのですが、今回は家族のことや「自立とは何か」など、自分に向き合いながら考えることになりそうです。でも伊藤蘭さんが母で長澤まさみさんが姉という豪華な家庭環境は、しっかり楽しませていただきます(笑)。

■皆川猿時

長澤まさみさんとは『フリムンシスターズ』で、森山未來さんとは『メタルマクベス』『R2C2~サイボーグなのでバンド辞めます!~』でご一緒してます。長澤さんは絶対に弱音を吐かないんです。芯が強い。カッコいいの。僕は油断すると「疲れた」「お腹空いた」「帰りたい」ってすぐ言っちゃう(笑)。ええ、少しは見習わないといけません。森山さんの身体能力、ありゃなんですか、素直にうらやましいです。でも、僕があんなふうに動いたら、すぐケガしちゃうからなぁ、全然見習わなくていいか(笑)。というわけで、お二人と共演できるなら「是非!」と。ええ、ホント楽しみです。

作・演出の蓬莱竜太さんとは、今回初めてご一緒します。何を求められ、どんな演出をされるのか、ええ、まったく予想できません(笑)。いやー、ワクワクしますねぇ。しかも、タイトル通り「夫婦」を巡る物語になるとか。どんな作品になるのか期待しかありません。…うおー!!! ええ、非っ常に興奮しております。よろしくお願いします。

■小野花梨

16歳で踏ませていただいた初舞台がBunkamuraさん製作の『8月の家族たち』で、ちょうど同じ頃、初めて挑戦した蓬莱竜太さんの出演者オーディションに落ちてもいます(笑)。あれから10年、26歳になった今。観客として拝見するたび「あの台詞を自分でも言ってみたい!」と熱望し続けた蓬莱作品に、やっと出演させていただくことができました! しかも、こんな素晴らしい先輩方ばかりの座組で、製作は初舞台と同じBunkamuraさん。稽古前の今からご褒美をいただいたようで、友人たちにも「絶対に面白い作品になるから」と既に宣伝しています(笑)。

心を深く抉るような言葉とドラマに、ユーモアまでがにじむ蓬莱ワールド。男性が主軸のようでいて、女性のキャラクターがとても深く印象に残るところも大好きです。いただいたチャンスに応えられるよう、全力で食らいついていきたいと思っています!

■伊藤蘭

蓬莱竜太さんの作品には若い方々が多く参加されているイメージがあり、お声掛けいただけたことを嬉しく思っています。初めて拝見した蓬莱作品には世代を超えた人の心の機微が深く刻まれており、観劇後もジワジワと浸食され続けるような“ジワる”感覚を味わいました。いただいたプロットを読み、今作もそんな、観た人の心に長く残る作品になるのではないかと期待を膨らませています。

役柄は長澤まさみさんと松島聡さん姉弟の母・朋恵とのこと。近年、特に演劇でいただくお役はエネルギッシュと言えば聞こえが良いのですが、何故か強烈でエキセントリックな女性が多く、今回もそこに連なるキャラクターになるかどうか……はまだわかりません(笑)。けれど日本の社会、そこに潜む歪みにも迫るドラマになる予感もしているので、蓬莱さんが届けて下さる戯曲を楽しみに待ちたいと思っています。

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