1. トップ
  2. 科学では解明できないはずの怪事件を解き明かす鍵は3つの視点 新シーズン上陸前に原点を振り返る<イーヴィル: 超常現象捜査ファイル>

科学では解明できないはずの怪事件を解き明かす鍵は3つの視点 新シーズン上陸前に原点を振り返る<イーヴィル: 超常現象捜査ファイル>

  • 2024.12.20
「イーヴィル: 超常現象捜査ファイル」Season4 (C)2024 CBS Studios Inc. All Rights Reserved.
「イーヴィル: 超常現象捜査ファイル」Season4 (C)2024 CBS Studios Inc. All Rights Reserved.

【写真】恐ろしい影の正体は奇跡か、科学の産物か…

2019年に放送開始され、全米で人気を博したドラマ「イーヴィル: 超常現象捜査ファイル」。映像配信サービスHuluでは、12月20日からシーズン4の独占配信がスタートする。新シーズンを迎える前に、同作品の原点を振り返っていく。

心理学者、神父見習い、機械に精通する男のトリオが追う事件簿

「イーヴィル: 超常現象捜査ファイル」は、1話完結型のサイコホラーサスペンスドラマ。奇跡や悪魔憑きといった現代の科学では解き明かせないような不可解な事件に、司法心理学者のクリステン・ブシャード(カーチャ・ヘルダース)、神父見習いのデヴィッド・アコスタ(マイク・コルター)、さまざまな機械に精通しているベン・シャキール(アーシフ・マンドヴィ)のトリオが挑む。

このトリオはそれぞれ超常現象に対して懐疑的・否定的・肯定的という異なる立場を取っている。それぞれのスタンスから真実に辿り着くべく協力して調査をおこない、一見科学で説明することはできなさそうな難事件に立ち向かう作品だ。

そんな同作のオープニングを飾ったシーズン1第1話では、クリステンがはじめて対面する怪事件について描かれる。7人の犠牲者を出した連続殺人犯オーソン・ルルーの裁判において、クリステンは検察側の証人として出廷。18時間にわたる接見の結果、オーソンが主張する「犯行時に意識がなかった」という言葉が偽証だとする鑑定結果を法廷で証言していた。だがオーソンの弁護士は心理学者のタウンゼント博士(マイケル・エマーソン)が鑑定した結果によれば、オーソンは悪魔に憑依されていたと主張する。

これについて更なる調査を求められたクリステン。それまで反抗の気配が見えなかったオーソンは、クリステンが悪魔憑きという弁護側の証言についても「バカな」「妻はそういうのを信じるがね」と一笑に付す。自分の罪を軽くするために嘘をつく、といったようすは見えない。だが一方で、ふと興味を駆られたクリステンが十字を書き、主の祈りをそらんじた途端、同一人物とは思えないほどの形相で襲い掛かってきたではないか。

突如としてラテン語で罵声を浴びせながら、凶悪な攻撃性を覗かせたオーソン。その異常性を前にして、彼女はさらに調査期間が必要だと検察側に訴える。しかし検察側は「稼ぎたいなら以前の鑑定をそのまま証言しろ」という。偽証はお断りだときっぱり告げた彼女の前に、査定人のデヴィッドが現れる。

彼は査定人を名乗り、その役割を「教会は50万件の悪魔祓いや奇跡認定の要請を抱えている。僕と相棒のベンはそれらの事象を調べ、悪魔祓いが必要か否かを判断」と説明。オーソンについても調べていたのだが、面会を拒否されていた。そこでこれまで彼と話をしてきたクリステンを雇いたいというのだ。

悪魔や憑依は信じないというクリステンに、「この仕事で厄介なのは、憑依と錯乱の区別だ」として逆に好都合だと語るデヴィッド。検察に逆らって雇用を失ったばかりのクリステンは、報酬を確認して事件解決に向けて協力することになる。

妻が聞いた謎のささやき声、突如としてラテン語で話し始めた容疑者、知るはずのないクリステンが見た悪夢を言い当てるオーソン。謎が謎を呼ぶ怪事件を、トリオがそれぞれの知識と技術、洞察力を持って解決に導く。

名作ドラマの新シーズン、まもなく日本上陸

一見すると奇跡や悪魔といった非科学的な存在による事件としか思えなくなる数々の難事件。ふとした瞬間「もしかして本当に…」と揺れてしまいそうになるクリステンの視点には、見ている側としてもつい世界観に没入してしまう。

「超常現象か、科学的に説明のつく事象か」そこを見極めるために求められるのは、前提や思い込みを捨てた幅広い視野。3人が捜査する事件には人の思惑が入り込んでいたり、または偶然の産物が関わっていたりする場合も多い。一貫性はなく、“どうして非科学的な現象と思われているのか”もケースバイケースのため1つの観点から探っても限界があるのだ。

信仰篤いデヴィッドがすべての可能性を捨てずに聞き取り、機械など物理的な現象が関わっているかをベンが調査し、クリステンが人の悪意を見極める。超常現象に対して三者三様のスタンスを持っているこのトリオだからこそ、各事件が持つ謎に初めて相対することができるといえるだろう。

12月20日から配信がスタートするシーズン4は、同シリーズの最終シーズン。3人は地獄の門が開くとウワサの粒子加速器、悪魔憑きの豚、魔女のようなダンサー集会などに挑んでいく。また、これまでのシーズン同様、デヴィッドの遠隔透視能力やベンの超自然的生物の目撃など科学では説明できない現象に直面する3人。

緊迫の最終シーズンに彼らがたどり着く真実は超自然的存在の証明か、はたまた科学がもたらす厳然たる事実か。「イーヴィル: 超常現象捜査ファイル」シーズン4は12月20日(金)からHuluにて独占配信される。

元記事で読む
の記事をもっとみる