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『ホームアローン』の豪邸、現在525万ドルで売り出し中!映画とはかけ離れた内観とは?

  • 2024.12.22

クリスマス映画の名作「ホームアローン」の舞台となった家が、現在売りに出されている。マコーレー・カルキン演じる主人公ケビンが泥棒相手に大暴れしたあの家の内部は、いまやすっかり姿を変えてしまっているようだ。

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『ホームアローン』(1990年)劇中より。photography: Everett Collection/Aflo

見た目はそのままだが......

ホームアローンの舞台となった邸宅は、米イリノイ州シカゴの北30キロほどに位置するウィネッカにある。ウィネッカは全米でも屈指の高級住宅地であり、著名な建築家の手による住宅が数多く存在することでも知られている。

この邸宅が建てられたのは1921年のこと。クラシックでエレガントなジョージアン様式(レンガ造りでシンメトリーなデザインを特徴とする)で建築されており、敷地面積はおよそ850平方メートル。ベットルームは5部屋、バスルームが6部屋、リビングに書斎、トレーニングルーム、広いガレージなどもそろった豪邸である。過去にはAirbnbの企画で一夜だけ貸し出されたこともある。

緑豊かで閑静な住宅地に堂々と構えるその姿は、現在も映画の中とあまり変わっていない。いまも多くの観光客がこの場所を訪れ、SNSに画像をアップしている。しかし、その内部はすっかり変わってしまった。

2018年のフルリフォームにより、室内は白と黒を基調とした現代的なスタイルで統一された。映画の中で泥棒の頭をペンキ缶で打ちつけた階段は、その間取りこそ同じだが、壁や柱は白く塗られて全く印象が変わっている。暗くて危険な地下室は、ホームアローンのポスターが飾られたホームシアターに様変わりしただけでなく、バスケットボールのコートまで設置されている。ケビンへのお仕置きに使われた屋根裏部屋も、清潔で整えられたベッドルームだ。

改装当時の所有者は、かつての家の雰囲気をできるだけ残すように細心の注意を払ったと言うが、この変貌ぶりは映画ファンを大いに嘆かせている。内部の様子を収めた動画には、「昔の暖かな雰囲気の方がずっと良い」「買い取って元に戻したい」「そのままにしておいて欲しかった」などのコメントが並んでいた。

映画はセットで撮影されていた。

Netflixのドキュメンタリー「ボクらを作った映画たち」によると、ホームアローンの撮影では、ほとんどのシーンが実物大で再現されたセットの中で行われたという。家はもっぱら外観のみの使用であり、間取りはともかく、当時の内装がどこまで映画と同じだったかはわからない。そのような事情もあってか、「古いものにこだわらず、時代に合わせていくのは必要なこと」「見た目も中身も完璧、住みたい」という声もある。

不動産情報サイトZillowによると、この家の現在の価格は525万ドル(約7億8千万円)。ひと通りの家具や家電がすでに設られている。ホームアローンファンが購入し、かつての古き良き暖かな姿を取り戻す日もある......かもしれない。

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