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休日の予定は「すべてお父さんが決める日」を試してみた結果…【特別じゃない日を特別にする方法 Vol.12】

  • 2024.12.20

ふと思ったんですよ。この連載が始まってから、活動の内容を考えるのはだいたい私(たまに子ども)なので、お父さんにすべてを委ねて考えてもらうのも良いんじゃないか!と。

そこで、夫にお願いしたところ「わかった」と快諾。ということで、今回の特別じゃない日を特別にする方法は「お父さんが全部計画する日」を過ごすとだけ決め、あとはすべて夫に任せました。

そして当日。子どもたちに「今日は楽しい活動やる日だよ!」と告げると「何するの?」と長女。

「今日はお父さんが全部計画してくれてるから、お母さんは知らないよ〜」と言うと、「えー!!知りたい!!!お家でやるのかお出かけするのかだけでいいから教えて!」とウズウズする長女をなだめつつ、夫の指示のもと皆で車に乗り込みます。

「どこ行くの!? 知りたい知りたい知りたい!」と鼻息荒くする長女と、「行くのにどのくらい時間かかるの?」と移動時間ばかり気にする長男、「おかーしゃんお化けのうた歌って!」とひたすら童謡をリクエストしてくる次男を連れていざ出陣!

車に乗って出発! 行き先は…?

しばらく山道を走った後、車は不意に駐車場へと入って行きました。

そこに掲げてある看板を見た瞬間…。

「あー!! 釣りだ!! やってみたいやってみたい!」と大興奮の長男。到着したのは山の中にある釣り堀施設です。

子どもたちが釣りをしたのは、多分一度牧場の釣り堀体験をしただけ(しかも何も釣れず)だったので、3人とも大喜びでした。

11月に行ったので、車を降りると綺麗な紅葉を見ることができ「これは一石二鳥だね〜」とウキウキしながら釣り堀の場所に向かいました。釣竿と餌を2つ借り、釣り堀の場所に向かったのですが…。

多い!! 魚…めっちゃくちゃ多い…! ここなら間違いなく釣れるという確信を持ちました…。

まずは長男が釣竿を持ち、お父さんにエサをつけてもらって、恐る恐る釣り糸を垂らすとあっという間にHIT! 慌てて長男が釣竿を引くも、引くのが早すぎて釣れませんでした。

「マイクラだとかかった瞬間に引かないとダメだけど、実際は魚がちゃんと餌を飲み込んで浮きが沈むのを確認するんだよ」と伝えると、「次は釣る!」とやる気満々の長男。

その間に娘が見事に第一号を釣り上げました。

「釣れた!釣れたよ!!きゃ〜!」とはしゃぐ長女と魚をカメラにおさめます。

「初めて釣れた感想は?」と聞くと「すっごく楽しい!嬉しい!」と大はしゃぎです。

その直後、今度は長男が魚を釣り上げました!

魚がついた竿を持ち「やった!やったぁ!やったぁ!やった〜!」と小躍りする子ども達。

「今日の活動は大成功だなぁ」と嬉しくなりました。

後ろで「とんちゃんも早く釣りたい!」と無暮れていた次男に長男が竿を渡し、今度は次男が釣りに挑戦します。そして、あっという間に釣り上げて「見て!!!」とニッコニコの次男。

すかさず記念写真を撮ります。

みんな最高の笑顔の中ここで一つ問題が…。

魚釣りは大成功! 問題なのは…

ガンガン釣れるので、釣り初心者のわが家にはぴったりなのですが、この釣り堀では釣った魚を全て買い取らないといけません。釣った魚はその場で調理して食べることになるので、この調子でたくさん釣りすぎると食べきれなくなってしまう!

夫と相談し、1人3匹ずつ釣って合計9匹になったら終わりにしようと決めました。

みんな3匹ずつ釣り上げ「もっと釣りたい!」「またここに来ようよ!」「次は友だちも連れてこよう」と満面の笑みで呟きながら、釣った魚を買取り、厨房に渡します。ここでは塩焼きや唐揚げ、天ぷらなどに調理してくれるようなので、今回は塩焼きと唐揚げの半々でお願いしました。

しばらく待ってから、大きな皿にドンと乗った9匹のお魚。塩焼きは身がフワッフワ、唐揚げは骨までパリパリで最高においしかったです。

魚を丸ごと食べるのが初めてな子どもたちも、「おいしい!すごくおいしいねこれ!」と自分たちで一生懸命食べていました。普段夕食で魚を開きを出した時は「自分じゃ取れないから身だけ取って〜」と言い出す子どもたちが、自力で綺麗に食べていて驚きました。そのくらいおいしかったってことだなぁ。

おいしく魚を食べて満足したあと、「じゃあ次はどうする?」と夫に聞くと、「えっ…?」と慌てて食堂にあった観光案内を読み出し、その中にあった道の駅に行くとのこと。多分夫の中ではこの釣りだけで終わりの予定だったのかな…笑

道の駅に到着するとすぐ横に小さな郷土資料館もあったので、そちらも見に行きスタンプがあったのでおさせてもらいました。

道の駅もこじんまりしたところで、みかんがたくさん入って150円だったので買いました。道の駅にもスタンプがあり、子どもたちは大喜びで押していました。

中途半端な時間にお魚を食べたのでお腹いっぱいの子とまだ食べたい子がおり、どうするのかなと思っていたら、普段行かないスーパーへ。「ここで食べたいもの選んで買っていいよ!」と夫。大喜びの子どもたち。こういうちょっとしたことが子どもにとっては楽しくて仕方がないんだよなぁ。

そして家に帰ってみんなでお昼ご飯を食べました。みんなのチョイスが本当自由でした。お魚をたくさん食べたあとだし、栄養や量はもう何も気にしない! みんなが買ったものはこんな感じ…。

夫…具沢山おにぎり

私…助六すし

長男…カレー(家にあったレトルト)

長女…エビフライ

次男…アンパンマンポテトと三色団子

お父さんが予定を決めた1日の感想は?

最後に「みんなどうだった?」と聞いてみると、いつもよりもっと大きな声で「すっごく楽しかった!!」「また釣りに行きたい!」と話してくれました。

ちなみに夫になぜ釣りに行くことにしたのか聞いてみると、「前から釣りに連れて行ってあげたいなと思っていた。どこに行くか調べたら、今回行った釣り堀が比較的近くて難しくもなさそうだし、釣った魚をその場で食べることもできてるし、初心者の子ども達にはちょうど良いと思った。自分自身も小学生の時に川魚の掴み取り体験をして、その場で自分で取った魚を串焼きにして食べたのが印象に残っていて、子ども達にも同じような体験をさせてあげたかった。行けて良かった!」と言っていました。

特別じゃない日を特別にする日

今回初めて夫に計画してもらい、本当に大成功でした。出かけていた時間はそんなに長くないのに、とても濃い非日常を体験できて、最高の日でした。自然の中、自分で魚を釣って食べるという経験は子ども達にとっても思い出深い特別な経験になったと思います。

「僕3匹も釣ったんだよ!すごいよね!」「私先生に自分1人で魚を釣ったって教えてあげるんだ!」と自分の力で魚を釣ったことが、子どもたちの自信になっているのがよくわかりました。

魚が大量にいる釣り堀だからとかそんなこと関係なく、こうやっていろんな経験を通して子どもたちは「自分にはこんなことができる」「こんなこともできた」と自信を深めていくのだなと思いました。

また、私も自分が計画側じゃないので100%楽しむ側にまわれたのがとても良かったです。私だったら思いつかないような計画が出てきて、これからもちょこちょこ夫に計画してもらおうかなぁ、と思いました。

文・イラスト むぴー

(むぴー)

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