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「名字変更=独身ではないシグナル」に憧れる私が夫婦別姓に思うこと

  • 2024.12.20

私の会社では結婚をしても旧姓のまま働く人が多い。そのため、旧姓を通称として登録して本名は明らかにしてない人が多い。
そのため、結婚によって名字が変わって、呼び方を変えるといったことはめったになく、旧姓と本名で呼び方に混乱することもない。

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しかし、結婚式の場になると席次表にはしっかり本名が記載される。

高校時代の友達の結婚式に参加した時のことだ。
受付でもらった席次表には、高校の時とは違う名前が連なっていて、もちろんだがご祝儀袋にも新しい、私の知らない名前で記名していた。

席次表のほとんどが下の名前を見ないと誰かわからない状況にも関わらず、私は昔から変わらぬ名前のままで列席している。
これは独身のシグナルで、まだ結婚していないということを公に言っているということに気づいてしまい、コンプレックスが刺激された。

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結婚するとSNSの名前を夫の名字に変える人も多い。

こんな友達いたかなと思い、投稿を確認すると、たいていは昔から繋がりのある友達で名字を更新しただけであることがよくある。
もちろん名前の更新だけではなく、結婚式の幸せな写真や子供の写真も投稿されており、ライフステージが進んでいることを目の当たりにするのだ。
そして私はまだ独身であることを再認識するのであった。

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先日ランチを一緒に食べた先輩に、名字が変わっていないのが独身である揺るぎない証拠になっていて、結婚できていない自分に悲しくなると愚痴をこぼしてみた。
すると先輩は、必ずしも名字が変わることが良いことだけではないと言っていた。

というのも先輩は旧姓の方が気に入っているそうだ。
先輩は 前の会社にいる時に結婚をした。
転職するまでは旧姓で働いていたのに、転職してからは、本名である夫の名前で呼ばれるので、違和感しかないと言っていた。
今の会社でも通称が使えたらいいのにと言っていた。
前の会社の人としゃべる時は、旧姓で呼ばれるので、何だか懐かしい気持ちになると言っていた。

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また別の女の先輩は、夫が外国人のため夫婦別にしていて、お子さんは先輩の名字だと言っていた。

必ずしも名字が変わっていないからと言って、結婚していないとも限らないと知った出来事だった。
余談だが、その先輩は年齢よりも何歳も若く見え、活発で、出社するときは遅くまで働くため、何人にも独身だと思われていた。

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私は結婚して、夫になる人の名字になることに憧れを感じていた。
友達に結婚報告をすると、名字は何になるのかと聞くのがお決まりになっている。やはり名字が変わるイコール独身ではなくなった シグナルになっている。
夫の名字を名乗ることで、結婚したことを実感すると友達も言っていた。

働く上で、特に資格を持っているわけではなく、通称で旧姓を使い続けることができる私は特に夫婦別姓を望んでいなかった。
しかし、みんなが夫婦別姓であれば名字が変わった、 変わっていない、戻ったといったことでもやもやする人が私を含めて減るのではないかと思うに至った。

■高山葵衣のプロフィール
在宅勤務メインのアラサーOL。 お家時間と心を充実させるべく、ていねいな暮らしを目指している。 好きなものは北欧雑貨とからあげ。

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