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思わぬ反響!極寒の海に飛び込む伝統神事が担い手不足でピンチに?【北海道・木古内町】

  • 2024.12.19

真冬の1月、極寒の海に飛び込む「行修者(ぎょうしゅうしゃ)」と呼ばれる若者たち。

北海道南部の木古内町の伝統行事「寒中みそぎ」です。

行修者を務めるのは名誉のはずですが、今、来年の行修者が集まらず、大ピンチ!
伝統を次の世代へ引き継げるのでしょうか。

ご神体をかかえて海へ飛び込んでいく男たち。

1961年の「寒中みそぎ」の様子です。

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佐女川(さめがわ)神社に江戸時代から続く、豊漁・豊作を祈る神事で、毎年4人の勇敢な男たちが、荒行に挑んできました。

「寒中みそぎ」を多くの人に知ってもらおうと、木古内町観光協会では、ガイドが同行する「木古内みそぎまち歩き」を、1年を通して実施しています。

商店街の菓子店を訪れると、「みそぎ」にまつわるお菓子がいっぱい!

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酒店では、地元の米を使った、町内限定販売の地酒「みそぎの舞」を味わえます。

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一口飲むと、あの光景が浮かぶ~(HBC藤田忠士記者)

まち歩きのゴールは浜辺です。

最後に提供するのが、行修者が心身を鍛えるため昼夜問わず行う「水ごり」です。

これがすごい迫力!

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木古内町観光協会の竹田伴生事務局長は「やはり木古内町は”みそぎ”あってこその町」と力をこめます。

「マチの宝」ともいえる「寒中みそぎ」は今、存亡の危機を迎えています。

あまりの人手不足についに公募へ

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4人の「行修者」は、それぞれが4年連続で務め、毎年1人ずつ入れ替わっていくのがならわしです。
今年の1月は、新たに加わる予定の男性が健康上の理由で急きょ辞退し、1年限りの「代役」でしのぎました。

さらに、来年の内定者も決まっていません。

つまり、4人のうち2人も足りないままなんです。

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佐女川神社みそぎ祭典執行部の廣瀬雅一部長は「毎年終わるごとに翌日から募集を始める感覚ではいたんですけど、どうしても年末が近くになって、誰もいないという結果は残念」と肩を落とします。

佐女川神社では、これまで町民の紹介などで行修者を集めてきましたが、今年は初めて公募に踏み切りました。

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条件は、

・2025年1月13日~15日の神事に4年間参加
・心身ともに健康
・35歳くらいまでで未婚

旅費や食事、謝礼の10万円が支給され、神社に宿泊することになります。

函館市などの高校や大学にポスターを貼り、SNSでも応募を呼びかけ、伝統を受け継ぐ若者が現れるのを待っていました。

佐女川神社みそぎ祭典執行部の工藤聖部長は「先人たちから受け継いできたものですので、できることなら残して伝統を伝えていきたい」と願いをこめましたが…締め切りの2日前の時点で応募はゼロ…。

まさに存亡の危機の中…。

なんと放送後に反響が!

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行修者の募集は11月30日まで。11月28日にこの内容をHBC「今日ドキッ!」で放送したところ、応募者0人の状態から一気に5人の応募がきたといいます!

伝統を受け継ぎ「みそぎのマチ」の象徴となれるのか…。
今後も注目です!

文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2024年11月28日)に基づき、一部情報を更新しています。

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