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三吉彩花「すごく楽しくて勉強になる時間」と笑顔!「TikTok TOHO Film Festival 2024」授賞式でクリエイターたちにエール

  • 2024.12.19

「TikTok TOHO Film Festival 2024」授賞式が12月19日、渋谷ストリームにて開催され、アンバサダーで審査員の三吉彩花、グランプリ受賞記念新作の主演を務める齊藤京子、審査員を務めた映画監督の萩原健太郎、プロデューサーの岡村和佳菜、女優/プロデューサーのMEGUMI、映画感想TikTokクリエイターのしんのすけが登壇した。

【写真を見る】グランプリは一寸先はおじ の『遊園人』!審査員すべての票を獲得

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「TikTok TOHO Film Festival 2024」とは、ショートムービープラットフォーム「TikTok(ティックトック)」と東宝株式会社による縦型映画祭で、開催は今年で4回目となる。審査対象の条件は、1本の投稿で完結された1分~10分以内の縦型映画作品のみ。約400の応募作品のなかから選ばれるグランプリ受賞者には、東宝プロデュースによる新作縦型映画の制作権が贈られる。

すばらしいクリエイターの存在を「多くの人に知ってほしい」「知るきっかけになってほしい」。そんな思いから生まれた本映画祭。4回目の審査は「難航した」とのこと。「個性があって、独自性がある。クリエイターのみなさんが楽しみながら作品を作っている感じが伝わってきました」と語った萩原監督は、審査時に作品を観ているだけで「ニヤニヤしてしまいました」と感想を伝えた。

アンバサダーで審査員の三吉彩花
アンバサダーで審査員の三吉彩花

ファイナリスト17作品の上映後に行われた授賞式。アニメ・CG賞は『灯台守と迷子の幽霊』。選出理由について、しんのすけは「ストップモーションアニメは、TikTokで縦型ではあまり観たことがない」と話し、縦型の意識がおもしろく、作品のなかの時間の流れ方が好きだったとコメント。ショート動画ながら、ゆったりとした豊かな時間が流れていたとも語っていた。受賞者の香取徹は、アニメーションはレイアウトが自由にできるため、TikTokとの相性がいいとし、今後はいろいろな表現にチャレンジしたいとも明かしていた。

「きみの色」賞は『僕の春は何色』が受賞。選出理由について岡村プロデューサーは「短い作品のなかに熱量が込められていて、それが伝わってきた」とし、「もうちょっと長いものを観たいと思いました。荒削りだけど、『きみの色』に通じる青春の初期衝動と重なるところがありました」と伝える。受賞者のモントは「『きみの色』がきっかけで作った作品なので、作品名を冠した賞をいただく、これ以上の幸せはありません!」と満面の笑みを浮かべ、喜びを噛み締めていた。

審査員を務めた映画監督の萩原健太郎
審査員を務めた映画監督の萩原健太郎

特別賞は『絶滅メシ』が受賞。選出理由について萩原監督は「役者の芝居、CGも自身で作っている。撮影の工夫の仕方など、すべてにおいてクオリティが高いと思いました」と絶賛。特にすばらしいと感じたのはストーリーだったそうで、「短い尺のなかで次々と(ストーリーが)展開していく。短尺ながら、長編の映画を観たような満足度が得られました」と太鼓判。受賞者の細沼孝之は「自分が大好きな怪獣を出したいと思いました」とアイデアのきっかけを明かし、「縦型の怪獣映画はこれまでになかったかもなので、挑戦したいという思いでした」と新しいジャンルへの挑戦だったと力を込めていた。

準グランプリは『モブライフ』。発表の瞬間、この日一番の歓声が会場に響きわたる一幕も。選出理由についてMEGUMIは「俳優の魅力が爆発していて、キャラクターが好きになりました」とニッコリ。「小気味のいいストーリー展開、アイデア、モブキャラにフィーチャーしていておもしろい。(観ていると)幸福度が増していく作品で、監督の長編を観たい!という声も審査時にあがっていました」と報告。受賞者の許馨予は「ショート映画の挑戦は初めて。今後もいい作品を作り、たくさんの方に観ていただけるように頑張ります!」と宣言し、大きな拍手を浴びていた。

グランプリ受賞者の新作での主演が決定している齊藤京子
グランプリ受賞者の新作での主演が決定している齊藤京子

グランプリは一寸先はおじの『遊園人』。三吉によると、本作のみが審査員すべてから票が入っていたという。「今後どのような作品を撮るのか、監督の未来の作品をもっと観てみたいという思いで選びました」と三吉。グランプリ受賞者が制作する長編に主演予定の齊藤は「絵のタッチに引き込まれました。衝撃的な結末も現代人が考えさせられる内容。出演も楽しみです!」とし、もし新作がアニメになった場合には、「声の出演も楽しみ!」とうれしそうに語っていた。受賞者の一寸先はおじは「普段生活しているなかで感じたことを素直に表現した内容です。本当に伝えたいことは、現代社会でも、ネットのなかの社会でも、身近なものに対して気遣う、気にかける気持ちを持っていただくことで、いいことが訪れるのではないか?という思いで作りました」とテーマの解説も添えていた。

審査員のMEGUMIは緊張する”一寸先はおじ”を優しくフォロー
審査員のMEGUMIは緊張する”一寸先はおじ”を優しくフォロー

授賞式後に行われたトークには、審査員とグランプリ受賞者の一寸先はおじが参加。審査はとにかく難航したそうで、「いろいろな可能性を感じました」と充実感を滲ませた三吉は、「世界に向けてすてきなクリエイターの皆様が、すてきな作品を生みだしてくれるんじゃないかなという希望が見えました。すごく楽しくて勉強になる時間でした」と笑顔。萩原監督は「改めて縦型について考えるきっかけになりました」とし、「日本は縦型映画という点では後進国。海外だと縦型のプラットフォームがより充実していると聞いています。今後、より需要が増えていくんじゃないかなと思いました」と審査を通じて感じたことに触れ、「そうなってくると、長編などその先につながる登竜門的な立ち位置に、この映画祭がなるのではとも思いました。縦型の未来が広がっていくきがします」とニコニコ。自分で撮ることは想像できないとしながらも、「新しい手法を生む土壌がある」と感じたと素直な気持ちを明かしていた。

受賞者勢揃いの写真撮影
受賞者勢揃いの写真撮影

縦型映画のおすすめポイントを訊かれると、プライベートでもTikTokを活用している齊藤が「いつも観ています」と前のめりに。普段は移動時間やちょっとした隙間時間に観れるので、ついつい観てしまうそう。「クリスマスや年末年始。自宅にいる時間も増える時期。リビングでゆったりとした時間に観てみたいです!」といつもとは違う楽しみ方を提案し、縦型映画にどんどん触れてほしいとも呼びかけていた。

取材・文/タナカシノブ

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