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「かかりつけ医を見つけて!」子宮体がんの早期治療の重要性、不正出血に要注意

  • 2024.12.19

アストラゼネカ主催の「子宮体がんの早期治療へ向けて見過ごされがちな不正出血、スルーしないために知るべきこと~治療経験者の藤あや子さんをゲストに、年々増加する子宮体がんを学ぶ~」に参加した内容をお届けします。

「子宮体がん」聞いたことあるけど、あまり知らない…そんな方、是非この機会に一読してみてくださいね。

女性が注意すべき婦人科がんについて

子宮体がんの早期治療
出典:beautyまとめ

セミナーでは、子宮体がんの現状をお伝えする前に女性が注意すべき婦人科がんについて、東京慈恵会医科大学 産婦人科学講座 主任教授 岡本愛光先生が登壇し、「卵巣がん」、「子宮頸がん」、「子宮体がん」の3つのがんについて紹介。

50~60代で閉経が遅く、出産経験がない、肥満や高脂肪食を多く摂る方などに多く見られる卵巣がんは、ウエストサイズの変化や腹部膨満感などでの症状が現れるそう。

ワクチンの広まりや、定期検診があることで認知が進む子宮頸がんは、30代~50代の方が発症することが多く、HPV感染や喫煙などが主な要因となっているとのこと。不正性器出血や接触出血で気付く場合もあります。

そして、子宮体がんに関しては、閉経が遅く、月経不順、不妊症なども要因となっており、肥満、高血圧、糖尿病などがある方も注意が必要です。

発症は50~60代の方が多く、不正性器出血やおりものの変化で気付くことがあると、それぞれの特徴や違いを解説されました。

子宮体がんの診断と治療について

子宮体がんの早期治療
出典:beautyまとめ

続いて、東京慈恵会医科大学 産婦人科学講座 西川忠曉先生が「女性の生活タイル変化に伴い注意すべき婦人科がん 子宮体がんの診断と治療について」ご紹介。

そもそも子宮体がん(子宮内膜がん)は、子宮腔の子宮内膜から発生する悪性腫瘍を指します。40代後半から増加し、50〜60代が発生ピークとされています。

閉経後の女性に多い疾患として、日本で年間約18,000人が子宮体がんと診断、約2,800人が子宮体がんにより亡くなられているとのことです。

そんななか、子宮体がんの新規罹患数は年々増加しており、2007年には子宮頸がんの新規罹患数を上回る増加数となっています。これは、女性のライフスタイルの変化(出産歴)や食生活の変化などが、罹患数の増加に関係している要因の1つと考えられるとのことですよ。

また、子宮体がんには大きく分けて2つあり、エストロゲンが関与するタイプと、閉経後に多く見られるエストロゲンが関与しないタイプがあるそう。進行スピードが違ったり、転移の多さなども異なります。従って治療方法も違いがみられるとのこと。

子宮体がんで多くみられる症状には、不正性器出血や帯下(おりもの)があり、進行とともに下腹部の痛みや性交時の痛み、腰痛、下肢のむくみなどの症状があらわれることもあります。

早期発見のためにも、婦人科クリニックなどかかりつけの医療機関をもっておくことが重要とのことです。

子宮体がんの調査結果について

子宮体がんの早期治療
出典:beautyまとめ

続いてアストラゼネカ 吉野実さんより「がん患者様 調査結果紹介」を紹介。

調査結果によると、子宮体がんと診断される前、医療機関を受診したきっかけは「気になる症状があったから」(76%)が最も多く、受診のきっかけとなった具体的な症状は、不正出血を挙げる方が最も多い結果となりました。

そして、異常が見つかった、もしくは症状を感じてから、婦人科を受診するまでの期間は「0~2週間」が37%で最も多くいる一方で、51%の患者さんにおいては1カ月以上かかったと回答しています。

さらに、診断前に子宮体がんについてどの程度知っていたかを伺ったところ、「全然知らなかった」と回答した方の割合は 、初期症状(67%)、好発年齢(73%)、罹患しやすい人(74%)、発症リスク(75%)となっており、診断前にある程度の知識があることで、早期受診につながるのではと示唆されました。

子宮体がんを罹患された藤あや子さんも登壇

子宮体がんの早期治療
出典:beautyまとめ

セミナー後半には、実際に子宮体がんを体験された歌手の藤あや子さんも登壇しい、トークセッションが繰り広げられました。

西川先生は「なかなか知られていない子宮体がんという病気の知識の普及の啓もう活動が急がれる」と話します。子宮頸がんに比べ、子宮体がんは認知が低いことも問題だとも続けられました。

子宮体がんの早期治療
出典:beautyまとめ

藤さんは不正出血をし、検査をしたことで発覚した子宮体がんについて、「(知識を)全く知らなった」と当時を振り返ります。幸い転移もなくスムーズに治療に進むことができたため、「早く治療をすること、我慢しないで何かあったらすぐに病院へ行って調べて」とコメントされました。

岡本先生も、早期発見、早期治療に進まれる方は「ポジティブで回復も早い」と続けます。そして「我慢しないで、病院へかかることが重要です」と、不正出血、腰痛など我慢せずに早期の受診することの大切さを念押しされました。

岡本先生は「子宮頸がん検診の際、超音波エコー検査も取り入れることで、卵巣がんや子宮体がんの早期発見につながる」と言い、予防策がない子宮体がんですが、意識的に検査していくことが大切だとわかりました。トークセッションでは、何度も繰り返し‟気軽に相談できるかかりつけ医を持つこと”の大切さを述べており、婦人科受診にハードルを高く持つ方も多くいるかもしれませんが、いかにして重要なことなのかを痛感するセミナーとなりました。

この内容が1人でも多くの方に届くことを願います!

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