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【MLB】オリオールズが菅野智之の心を捉えた理由は……「野球に焦点を当てた会話」とGM振り返る 投手コーチも「意見交換を楽しんだ」

  • 2024.12.19
菅野智之(C)Getty Images
SPREAD : 菅野智之(C)Getty Images

巨人から海外フリーエージェント(FA)となり、オリオールズへの入団が決まった菅野智之投手。米スポーツメディア『The Athletic』は17日(日本時間18日)、オリオールズが実績十分の右腕をどのように説得したのか、その舞台裏を紹介した。

■街ではなくチームをアピール

『The Athletic』は「オリオールズがトモユキ・スガノを引きつけるために練り上げた説得方法」と題して記事を公開。面談で交わされた両者のやり取りを紹介した。
記事を執筆したケン・ローゼンタール記者によると、メジャーのチームがアジア圏の選手と面談する際、本拠地の街をアピールする傾向があるという。しかし、オリオールズは今回、「異なるアプローチを取った。街ではなくチームを売り込んだ」と同記者は指摘した。
マイク・エリアスGMは「私たちは野球に焦点を当てた会話を心掛けた。彼もそれをとても気に入ってくれたと思う」と話し、野球そのものに特化した面談内容が功を奏したと振り返った。
面談にはブランドン・ハイド監督のほか、ドリュー・フレンチ投手コーチ、ライアン・クリメック投球戦略コーチも同席。そこで、これまでのデータを分析した現場スタッフから、球種の使い方やコースについて新たな提案をしたところ、菅野はなぜそれを今まで実践してこなかったか、逆に説明したという。エリアスGMによると「それは日米のストライクゾーンの違いが理由だった」そうで、「彼は我々のコーチ陣と建設的な意見交換をした。明らかに優れた頭脳派投手だ」と称賛した。

■「非常に的を射た質問」

その上で「彼の制球力と投球能力は平均をはるかに上回っており、メジャーに適応する方法は見つかるはずだ。スカウティングプランを実行し、必要な変更も加えられると思う。彼は客観的に自身の特長を理解しているんだ」とし、頭脳派らしい修正能力にも期待した。
フレンチ投手コーチも「彼との会話は本当に素晴らしかった。彼は我々の言葉に真剣に耳を傾けてくれた。すべてを理解しようとしている表情が印象的だった」と明かした。
そして「彼のように経験と柔軟性を持つ選手なら、我々との意見交換を楽しむだろうと思っていた。彼は非常に的を射た質問をしてくれた。ワールドシリーズ制覇を目指していることを明確に示せたと思う。期待される未来を目の当たりにして、彼はこの環境で自分を成長させ、成功できると感じたようだ」と話した。
菅野の心を捉えたのは、まさに現場スタッフとの“野球談議”だったのか。35歳のベテラン右腕が、理論派らしい投球でメジャーの強打者を打ち取っていくのか、注目だ。

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