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私達は日々様々なリスクに脅かされている。何でもない日常が一番大切

  • 2024.12.19

私たちの日常を突如、脅かすものは残念ながら多数存在する。

それは、私たちにはどうしようもないことだ。私が今まで生きてきた中で、日常が多少なりとも変化した出来事は、いったいどのようなものがあっただろうか。

◎ ◎

出来事が新しい順で言えば、新型コロナウイルス。聞いたことのないウイルスが突如、世間を脅かし、私たちの生活を大きく変えた。

当時、仕事場へ行くのもどうなのかという風潮があり、私の職場もやむを得ず、試験的に交代で在宅勤務をすることになった。しかし、IT系の企業でもあるまいし、いざ在宅勤務を命じられてもすることがない。今後の企画を練るように言われたが、やがて尽きてくる。

この悩みはおそらく、私だけではなかったと思う。在宅勤務は1週間程度で幕を閉じた。

しかし、緊急事態宣言が出されている以上、積極的に活動しようとは思えない。

戦争がない平和な時代に誰が緊急事態宣言など想像しただろうか。

こんなにも生きることが、そして、人と関わることが大変なことになるなんて。

まして、新型コロナウイルスに限らず、ウイルスというものは目に見えないから、より一層恐怖を感じる。手洗いはどれぐらい入念にするか、マスクはどれを使うか、消毒はどの程度行うか。

考えただけでキリがないけれど、やはり、コロナにかかるのも怖い。その狭間で毎日を過ごしていたように思う。

◎ ◎

コロナが少し落ち着き、出かけやすくなってからも、街中ではあちこちにプラスチックやビニールのパーテーションを見かけるようになった。最初は「えっ!?」って思ったけれど、人間の順応とは恐ろしいもので、それもだんだん慣れてきて当たり前のように思うようになった。

今でもまだその名残が残っている場面をちらほら見かけるけれど、コロナが猛威をふるっていた時に比べたら、随分平穏な世の中に戻ったと思う。

他に私が印象に残っているのは、東日本大震災だ。当時、私は中学生。教室で終礼の時間に突如、やや長めの横揺れが発生したのを覚えている。

クラスの皆が躊躇しながらも机の下に潜り込む。私の地域は震源から離れていたので、そこまで揺れは強くなかった。そのため、揺れが収まってすぐ、下校することに。

家に着いてテレビを付けたら、想像もしていない光景が私の目に飛び込んで来た。お馴染みのアナウンサーがヘルメットを被って、必死に地震の模様を伝えている。学校を出た時の私は、ついさっきの揺れがこれほどの大きな規模の地震だとは想像もしていなかった。

まさかこんな甚大な被害が出ているとは……その後、テレビでは地震のニュースが続き、CMまでも普段の様子とは打って変わってしまったことを鮮明に覚えている。

東日本大震災で私は直接被災はしていないけれど、突如、日常を奪われる怖さを実感させられた出来事だった。

◎ ◎

他にも、今の日本は戦争がないとは言え、時折、北朝鮮からミサイルが打ち上げられたというニュース速報を見かける。それも一度ではなく、複数回。

今やこのニュース速報を見てもそこまで驚かなくなったけれど、ミサイルが落ちて来る可能性がある訳だ。冷静に考えてみれば恐ろしい。

実際にミサイルの実物を見たことがないので、その大きさや威力は定かでないが、私たちの身に危険なものであるということは間違いない。

そう考えると、なんだかんだ私たちは様々なリスクにさらされながら日々過ごしているのだなと思う。何事もなく今日一日が終わることはありがたいことなのだ。いつ何時、日常が奪われるかなんて誰にもわからなくて考えただけで恐ろしい。

だからこそ、日常こそ生きているうえで一番大切にしなければならないのだと思う。

■水風船のプロフィール
最近、読書にハマり中。ディズニーと文化鑑賞(美術、お笑い、ミュージカル等)が好きです。

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