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【小松菜の保存】根元を切って冷凍すれば3週間OK!下処理せず解凍せず調理に使えて便利だった件

  • 2024.12.26

管理栄養士のともゆみです。小松菜はよく買う野菜の1つですが、うっかりすると、冷蔵庫の中でシナシナになっていることがあります。そんな小松菜は生のまま切って冷凍しておけば、便利に使え鮮度を長持ちさせることができるそうです。冷凍食品でおなじみのニチレイフーズのホームページ内にある「ほほえみごはん」で紹介していました。小松菜を冷凍して味を確かめてみたいと思います。

冷凍食品をはじめとした加工食品を主に製造、販売しているニチレイフーズは自社のホームページ内に「ほほえみごはん」という食サイトを運営しています。食材の保存方法やレシピなど食にまつわるさまざま情報を提供しています。

今日はこれから旬を迎える小松菜の冷凍保存について紹介したいと思います。

小松菜の冷凍をおすすめする理由

①下処理せず、冷凍できるからラク
②生のまま冷凍すれば栄養価を逃しにくい
③解凍せずに料理にそのまま使える

小松菜はアクが少ないので、下茹でせずに冷凍できます。そのため、茹でることによる栄養価の流出を抑えることができますよ。さらに凍ったままスープや炒め物、煮浸しなどに使えて便利です。

小松菜の冷凍保存方法(2~3週間保存可能)

【冷凍方法】
1. 小松菜は流水で全体を洗います。泥がたまりやすい根元の部分は、切り落としてから水をはったボウルの中に浸し、指でこするようにして洗います。

2. キッチンペーパーなどで水分をしっかりと拭き取ります。水気が残っていると小松菜を凍らせたときにくっつきやすくなってしまいます。

3. 食べやすい大きさに切ります。長さ3〜4cmが便利ですが好みで大丈夫です。

4. 冷凍用保存袋に入れて、空気を抜くように袋の口を閉じ、冷凍します。小松菜は凍るとパラパラと砕けやすくなるので、1回に使う量ずつ小分けに冷凍しておくのがおすすめです。葉と茎の部分をバランスよく分けて冷凍します。

小松菜の解凍/使い方

下の画像は小松菜を1晩冷凍したものです。

【汁物に使う場合】
冷凍した小松菜を汁物に加えるときは、凍ったまま入れてさっと煮るだけでOKです。

「小松菜と油揚げのみそ汁」
短冊切りにした油揚げ適量を入れた出し汁の中に凍ったままの小松菜を適量入れ、中火にかけひと煮立ちさせます。みそ適量を溶き入れたら出来上がりです。

生の小松菜と比べると少しスジっぽくなりますが、あまり変わりないですね。カットされているものを入れるだけって作るときにラクでいいですね。

【炒め物に使う場合】
炒め物に使うときは、ほかの食材にほぼ火が通ったタイミングで冷凍した小松菜を加えます。その後、水溶き片栗粉でとろみをつけるのもおすすめです。

「小松菜入り肉野菜炒め」
玉ねぎ、にんじん、豚バラ薄切り肉各適量を食べやすい大きさに切り、フライパンで中火にかけやわらかくなるまで炒めます。仕上げに凍ったままの小松菜を入れ、塩・こしょう各少々で味付けすれば出来上がりです。

こちらも多少スジっぽくはなりますが、変色もなく野菜炒めに少し入れるだけで色鮮やかになっておいしそうです。

【お浸しやナムルにする場合】
冷蔵庫で2〜4時間自然解凍すれば、茹でなくてもしんなりとした食感に変化します。水気を絞れば、加熱しなくても、そのままお浸しやナムルに使えます。時間がないときは冷凍用保存袋のまま、口だけ開けて500wの電子レンジで1分(600Wなら50秒)加熱し、水にさっとさらして水気を絞り、料理に使います。

「小松菜のお浸し」
1. 冷凍した小松菜を2時間自然解凍し、絞りました。

2. 皿に入れ、しょうゆ少々を垂らして出来上がりです。

不思議です、絞っただけで茹でたようになるんですね。こちらも多少スジっぽくはなりますが、シャキシャキ感が残っておいしく食べられます。

小松菜のあれこれ

【小松菜の豆知識】
小松菜は中国原産の野菜で、江戸時代に小松川(東京都江戸川区周辺)で栽培されていたことから「コマツナ」と名付けられました。小松菜は、ハウス栽培が盛んで1年中出回っていますが、本来の旬は冬です。寒さに強く、霜にあたると甘味が増しておいしくなります。茎を広げるようにして流水でよく洗ってから調理します。アクが少ないので下茹での必要はありません。

【小松菜の栄養素】
β‐カロテン、ビタミンK、ビタミンB群・C、カルシウム、鉄、食物繊維などさまざまな栄養素を含んでいます。特にカルシウムが豊富なことがよく知られています。カルシウムは骨の形成に欠かせない栄養素で、骨にカルシウムを沈着させる作用のあるビタミンKの含有量も小松菜は多いです。骨粗しょう症を予防するためにも積極的に摂りたい野菜です。

【小松菜は痩せる!?】
小松菜は痩せるとSNSなどで話題になっているようです。小松菜はカロリー、糖質ともに低いので、たくさん食べても太りにく食品です。また、小松菜には食物繊維やカリウムなども含まれています。食物繊維は満腹感を得られやすいため食べすぎ防止に、便秘解消にも効果が期待できます。カリウムは体内の余分な水分を排出しむくみ防止に役立ちます。ただし、小松菜だけを大量に食べるのではなく、たんぱく質や他の食材も一緒に摂りバランスを整えることが大切です。


小松菜は切って冷凍するだけで、便利に使えるストック食材になりました。ややスジっぽくはなりますが、そのまま使えるので時間がないときや野菜がちょっと足りないなと思ったときにも大活躍です。使い勝手がいいのでやってみてはいかがでしょうか。

参考web:
コマツナ|とれたて大百科|食や農を学ぶ|JAグループ

参考文献:
春夏秋冬おいしいクスリ 旬の野菜の栄養事典 監修 吉田企世子 エクスナレッジ

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