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借金奴隷から天才へ…「死の炭鉱」が導く少年カナタの逆転劇に「骨太のスチームパンク!」「超面白い!!」と大反響【作者インタビュー】

  • 2024.12.18
借金奴隷から天才へ…“メテオリア”が導く少年カナタの逆転劇に「骨太のスチームパンク!」「超面白い!!」と大反響 (c)冬堂誠/双葉社
借金奴隷から天才へ…“メテオリア”が導く少年カナタの逆転劇に「骨太のスチームパンク!」「超面白い!!」と大反響 (c)冬堂誠/双葉社

【漫画】死地で掴む希望…危険な炭鉱で少年が示す勇気と奇跡に「めちゃめちゃ面白い」「知恵と勇気の物語だ!」と話題続出

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、借金のために親に売られた炭鉱で働く少年が変化に適応して認められていく物語が面白いと話題の「親に売られた少年が、成り上がっていく話」をピックアップ。本作はwebアクションに連載中の「氷核のメテオリア」第1話(邂逅)(著:冬堂誠//出版:双葉社)に該当する。

作者の冬堂誠さんが2024年11月23日にX(旧Twitter)に投稿したところ、4万8000件を超える「いいね」を獲得し、「めちゃめちゃ面白い」「知恵と勇気の物語だ!」「面白くて全話読んだ」「すごい!」「絵も好きだし話も面白い」など多くの反響が寄せられた。本記事では、冬堂誠さんにインタビューを行い、創作のきっかけやこだわりについて語ってもらった。

「重力」を利用することで仲間の命を救った勇気を称賛されるカナタ (c)冬堂誠/双葉社
「重力」を利用することで仲間の命を救った勇気を称賛されるカナタ (c)冬堂誠/双葉社

「重力」を利用することで仲間の命を救った勇気を称賛されるカナタ

カナタは、親の借金の肩代わりとして「死の炭鉱」に売られ、特殊化石燃料「メテオリア石炭」の採掘に従事していた。幼い頃、恩人ゴードンから衣食住や本を与えられたことで、いつか炭鉱を抜け出すことを目標に努力を重ねる。ある日、ゴードンとともに訪れた蒸気機関都市ペンブルックで、粗末な身なりを嘲笑されたカナタは、国家直属の研究機関「MRDO(マード)」の隊列と出会い、その中にいた美少女に心を惹かれる。

その後、最も危険な新規開拓現場で、カナタたちは巨大なメテオリア石炭を発見するが、突如として崩落が発生。謎の生物「メテオリアン」に襲われる。カナタはゴードンを救うため、重力を利用して巨石を落とし、怪物に深手を負わせる。そこへ現れたマードのメンバー、アラヤが怪物を仕留め、カナタの勇気を称賛する。

その後、カナタは炭鉱責任者からマードからの手紙を渡される。そこには、「危険を顧みず民間人を救った勇敢さ」を称え、特別に仮入所資格を付与すると記されていた。同時に、借金も帳消しにされ、炭鉱を出られることが告げられる。カナタはついに「死の炭鉱」を抜け出す運命を迎えるのだったが…。

蒸気機関を中心とした架空の異世界を舞台に、カナタの勇者としての活躍を描いたスチームパンク作品に、SNS上では「骨太のスチームパンク!」「超面白い!!」「まさに王道」「久しぶりに気になった!」「続き読みたい!!」「世界観が凄い」など、多数のコメントが寄せられ、反響を呼んでいる。

絵画集で見た天使のような少女と心惹かれるカナタ (c)冬堂誠/双葉社
絵画集で見た天使のような少女と心惹かれるカナタ (c)冬堂誠/双葉社

「蒸気機関式メカの三面図や炭鉱の全体地図などを描いては、誰も見ないのにひとりニヤニヤしていた」作者・冬堂誠さんが語る創作の裏側とこだわり

――「親に売られた少年が、成り上がっていく話」(「氷核のメテオリア」第1話)のモチーフはどのようにして生まれたのでしょうか。

「強さとは何か」というテーマを、自分の中に長年ずっと持っていて、人によって答えは違うと思うのですが、僕は「適応能力」がその答えの一つだと思っていて、それをテーマに漫画を描いてみたいとはずっと思っていました。それと、同じくずっと持っていた「メテオリア」のアイディアと、適応というテーマがうまくハマった感じです。

――本作ではストーリー構成上、石炭を燃料とする産業革命時代を思わせる舞台設定ですが、表現上、工夫された点はどこでしょうか。

できてるかどうかはわからないのですが、意識として、設定自体が多い作品なので、できる限り絵で見せることを常に意識して描いています。人体に危険が及ぶほどの光をギラギラと放つ「メテオリア石炭」。蒸気機関による爆発的な産業革命によって生まれた、蒸気機関都市。街を歩くと、いびつな発展を遂げているデザインの乗り物や建物。その頂点である「MRDO」。そういう実在しない、見たことがないものを絵で納得感をもって魅力的に表現していくという事が、この作品では大事だったので、デザインも含めて意識して作っています。もっともっと実力をつけて、ハッとするような画面を描けるようになりたいです。

――「死の炭鉱」の設定がリアルです。また、世界観も魅力的です。本作を描く上で冬堂さんがこだわった点がございましたら、教えてください。

蒸気機関式メカの三面図や炭鉱の全体地図などを描いては、誰も見ないのにひとりニヤニヤしていたので、そう言っていただけて嬉しいです。

色んなものにワクワク感を感じるかをすごく大事にしています。

――本エピソードで、冬堂さんお気に入りのセリフやシーンなどがございましたら教えてください

回想で、ゴードンが「死の炭鉱」でカナタに初めて会った時に、自分が持ってるゴーグルや手袋一式をあげるシーンがあるのですが、あそこが、ゴードンという男のキャラクター性がよく出ていて気に入っています。親に売られてこれから過酷な運命を辿ることが確定して号泣している子どもを目の当たりにした、彼なりの行動があれでした。武骨で温かい男のキャラクター性が出てたら、嬉しいです。

――本作で読者に注目してほしい点などがありましたら、お聞かせください。

この作品は僕が大好きなものを沢山詰め込んであります。好きなものばかりなので、どこに注目していただいても嬉しい!! と思ってしまうのですが、やはり一番は、過酷な運命に翻弄されながらももがき、戦う、カナタ(とその周りのキャラクターたち)の奮闘ぶりに注目してほしいです。メテオリアンという未知の生物との遭遇に、どんな風に立ち向かっていくのか、過酷な人生に、どう立ち向かっていくのかにご注目下さい。

――最後に、作品を楽しみにしている読者やファンの方へメッセージをお願いします。

皆様、「氷核のメテオリア」を読んでくださって、本当にありがとうございます!! まだ1巻しか出ていないのですが、これからもっともっとカナタ達のいろんな物語を描いていきたいと思っています!! もっと皆様にワクワクドキドキをお届けできるように、日々精進して頑張ります!! 何卒これからも応援よろしくお願いいたします!!

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