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ただ毎日続く人生。向き合いたくないさびしさは自分が一番理解してる

  • 2024.12.18

社会人になって2年が経とうとしている。
客観的に見ても主観的に見ても、人生で歩むべきレールを踏み外さずに生きていると思う。
高校を卒業して、大学に通い、会社に就職した。超普通で平凡な道を歩んでいると思う。
けれど、心の中はつねに不安が入り混じっている。

大学までは卒業という明確な目標があった。卒業要件を満たすために勉強して、ときには友達と外出して思い出を作った。それが今はない。
昇進したいとか給料が増えて欲しいとか、あるといえばある目標だが、じゃあ一体いつになったらその目標が叶うのか、いつになったら自分が満たされた気持ちになれるのかがわからない。

大学を卒業してから自分1人では人生を進められなくなった。歳はいくらでもとれるし、やりたいことをやることができるくらいの給料はもらっている。
でも自分が大人になったと思える瞬間が格段に減った。そのことが辛いわけでも悲しいわけでもないのだが、ただ毎日続く人生に苦しさやもどかしさを感じることが増えている。

◎ ◎

この2年でいろんな新しいことに手をつけた。資格を取ったりスポーツを始めたり、できる手は尽くしたけれど、どうしたって続くこの毎日に大きな変化はなかなか現れない。
1年の終わりに、「今年が人生で一番楽しかった!」なんてつぶやく友人を見ると、わたしが一番楽しかったのはあなたと一緒にいた「かつて」だよ、と思ってしまう。

直階段だったはずの人生が、今は螺旋階段状に変化している。上がったはずの螺旋階段なのに下がっているように思う時もある。
苦しくて苦しくて、なのに友人に会うと昔と変わらないね、なんて言われてこんなに変わっているのに、わたしの心は荒れ模様なのにと思わず言いたくなってしまう。

婚活しなよなんて言わないでほしい、恋人がいるかどうか問わないでほしい、会社はどうなんて聞かないでほしい。
わたしはわたしでがんばるから、未来を変えたいと思ったときに自分で動くから。
どうか余計な口出しはしないでほしい。わたしの中のさびしさなんてわたしが一番理解している。

◎ ◎

こんなことを思っているときは、異性の友人に声をかけることが多い。一緒にいると、恋人もどきというか、なんとなくわたしはまだ大丈夫だと思えてしまうから。
年齢は上でも下でもどっちでもよくて、ただ一緒にご飯を食べたりショッピングに行っていると、わたしはひとりぼっちじゃないと思う。
最低で低俗かもしれないけど、この手段を使うことは結構ある。

これは同性では満たされない感情だ。相手に恋人がいれば虚しくて、恋人がいない同士だとはぐれ者の群れみたいになってしまう。
異性の場合、恋人がいる人には大抵断られるし、こちらも声をかけない。恋人がいない異性同士だと、人生にたいする虚しさをちょうどいい塩梅で紛らわすことができる。
勘違いさせるリスクがあるのが、たまにきずだ。

ひとりで生きていくのはつらい。楽しかったことほど忘却しやすい。自分が傷つくのはなによりもつらい。ずる賢く生きていくことで満たされる感情がある。
それはしょうがないとおもう。

■えいみのプロフィール
女子大学生。毒舌家でありながら喜怒哀楽が激しいと評判の21歳。

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