神崎 恵さんなら「デニム着物」をこう着る！ 白の半襟、足袋、草履で着崩しすぎずに

年末年始のイベントや大人数での集まりなど、普段よりもドレスアップする機会も増えるシーズン。そこで今回は、袖を通すだけで特別感が宿る、神崎流デニム着物の着こなしを伝授します。

神崎 恵の恋させる瞬間 美容劇場 きゅん♡を誘う女になる

教えていただいたのは…

美容家
神崎 恵さん

1975年生まれ。美容家であり、3人の息子をもつ母。美容誌をはじめ、各女性誌で連載をもつ他、コスメブランドのアドバイザーを務め、 女性を美しく導く製品の開発、プロデュースを行っている。書籍の累計発行部数は170万部を超える。2024年10月に公式YouTube「神崎恵/Megumi Kanzaki（@megumi_kanzaki）」を開設。リアルにリピートしているスキンケア、旅行の必需品などを配信。今後はファッションやインテリア、プライベート動画もアップされる予定。

Scene デニム着物を楽しむ日

品のあるセミマットな肌と唇でデニム着物を潔く着こなす

着物を着ている女性の美しさ。着物自体が持つ独特の雰囲気はもちろんですが、姿勢。すっと縦に通る透明の芯が見えるというか。その芯の伸びやかさ、たおやかさに心惹きつけられます。理想は、気負いなく着物を着こなしている空気感。デニムやシャツを着るように、背筋はぴんと伸ばしながらも余裕でありたい。特別なものを着ている、という気合いもいらないし、どやっという圧もいらない。さらっと軽やかに着こなすことができたらかっこいいなと思うんです。

そのためには、まず、着なれること。赤いリップもビキニもドレスも、着ること、つけることに慣れてしまえばこなれるもの。特に癖が強いもの、特別感のあるものになればなるほど、“慣れる”ことが重要で、“慣れてしまえばこっちのもん”なわけです。和装なら、まず浴衣で感覚をつかみ、ウォーミングアップ。軽くて動きやすさもある浴衣なら、体慣らしには丁度いい。お祭りだけではなく、お茶や映画やお散歩、ちょっとしたお出かけに着る回数を増やしていくことで体と浴衣がなじんでくる感覚がわかるはず。

着物慣らしにおすすめしたいのがデニム着物。デニムという肌慣れた生地感と色のおかげで、だいぶ気楽に着ることができる。インディゴ、ブルー、ブラック、ホワイト、ライトブルーと色がある中でも、一番簡単に着ることができるのがウォッシュをかけたブルー。着物のすんとした凛々しさと、程よく力を緩めたデニムのカジュアルさがいいバランスで楽しめる色。半襟は清潔感のある白を合わせ、足袋と草履でキレイに着る。デニムだからといって、着崩し過ぎないのが重要ポイント。

もうひとつの大きなポイントは、着物との距離を広げてしまう帯をベルトにするという選択。帯ベルトというのは、名前の通りベルト仕様になっているもの。だから完成までの所要時間はたった数秒。これだけでかなり着物との距離が縮まるし、時短にもなる。着付けが5分もあれば悠々とできてしまうというすごいアイテムで、結ばない分、座りやすく、食事でお腹がいっぱいになれば緩めて調節できるのも楽で嬉しい。

合わせるヘアメイクを選ぶのも楽しみのひとつ。着物の形、フォルム、色がシンプルな分、遊びや色を効かせることができるから、メイク好きの腕がなるわけです。思い切って合わせたいのが、鮮明なマットリップ。赤やオレンジ、ピンク、ブラウン、目の覚めるようなパキッと潔い色を加えることで、個性と美しさが跳ね上がる瞬間はやみつきになるはず。合わせる肌はセミマットで涼やかにしとやかに。端正な顔とデニムの組み合わせが、それは粋な空気を出してくれるから。

Makeup

メリハリを利かせたベース×マットリップで粋な印象に
濃淡2色のファンデーションでメリハリのある肌に仕上げたら、ブラウンみを感じるマットオレンジのリップをプラス。赤リップよりもシックな色なので、肌トーンや年齢を選ばず、美人印象を叶えてくれる。

a顔の中心部分は明るいシェードで透明感を。ディオールスキン フォーエヴァー スキン パーフェクト スティック 0N、bフェイスラインはワントーン暗めのシェードで引き締めて。同 1N 各￥7370／パルファン・クリスチャン・ディオール cやわらかさと温かみを感じさせる上品マットリップ。モノクローム ウェイトレス リップカラー マット レザー O77 ￥7260／プラダ ビューティ 

Hair

メイクと着物を引き立てるシンプルなまとめ髪
センター分けにした髪全体に、ヘアクリームやワックスをなじませ、襟足の左側でひとまとめにしておだんごをつくる。そのおだんごを隠すように、髪の内側にしっかり入れ込み、ピンで固定する。

Fashion

白の半襟、白の足袋、草履を合わせ、正統派に仕上げる
ウォッシュをきかせたデニム着物に帯ベルト……着崩したり、足元をブーツにする選択肢も。でも、着物がもつ特別な雰囲気を楽しみたいなら王道の着こなしが最善。白の半襟に白足袋、草履で背筋がしゃんとする感覚を味わって。

和装と気負わず、焼き鳥屋さんに
行くような気軽な感覚でトライを

ディオール(DIOR) パルファン・クリスチャン・ディオール

ディオールスキン フォーエヴァー スキン パーフェクト スティック

本体価格(税込)：7,370円
発売日：2024年07月05日

PRADA BEAUTY(プラダ ビューティ) PRADA

モノクローム ウェイトレス リップカラー (マット レザー)

本体価格(税込)：7,260円
発売日：2024年11月06日

MAQUIA 1月号
モデル・メイク・文／神崎 恵 撮影／魵澤和之〈まきうらオフィス〉 ヘア／赤羽麻希〈joemi by Un ami〉 スタイリスト／黒崎 彩〈Linx〉 構成・文／若菜遊子（MAQUIA）
デニム着物 ¥82500、帯ベルト ¥66000、半衿付き長襦袢 ¥119350、草履 ¥77000／KAPUKI 足袋／スタイリスト私物
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