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『ライオンの隠れ家』柳楽優弥“洸人”の解放と喪失に焦点が当たる展開にX感服「切ない」「その絶望まで描くのか」

  • 2024.12.21
12月13日に放送されたドラマ『ライオンの隠れ家』第10話のストーリーをおさらいしつつ、最終回の見どころに迫ります。(画像出典:TBS『ライオンの隠れ家』公式Webサイト)
12月13日に放送されたドラマ『ライオンの隠れ家』第10話のストーリーをおさらいしつつ、最終回の見どころに迫ります。(画像出典:TBS『ライオンの隠れ家』公式Webサイト)

柳楽優弥さん、坂東龍汰さんが共演するドラマ『ライオンの隠れ家』(TBS系)。12月13日に放送された第10話のストーリーをおさらいしつつ、SNSに寄せられたコメントとともに最終回の見どころを紹介します。

画像出典:TBS『ライオンの隠れ家』公式Webサイト
画像出典:TBS『ライオンの隠れ家』公式Webサイト

第10話のあらすじ

工藤楓(桜井ユキ)への暴行と亀ヶ谷議員(岩谷健司)の秘書殺害に関与した疑いで樺島(後藤剛範)が逮捕され、樺島らと関係を持っていた橘祥吾(向井理)は、社長で義兄の春一(黒田大輔)から見切りをつけられ、居場所を失くします。祥吾はライオン(佐藤大空)を連れて、自身が育った児童養護施設へ。

一方、船木(平井まさあき)がアートグループホームの新事業を立ち上げ、そのプレ体験に美路人(坂東龍汰)が自ら希望し参加することに。美路人の挑戦に背中を押された洸人(柳楽優弥)は、ライオンを取り戻すべく柚留木(岡山天音)に連絡。柚留木は祥吾に監禁された愛生(尾野真千子)を救いだすことに成功。

楓と連携し、祥吾と共にいるライオンの元へ急ぐ洸人。祥吾と対峙(たいじ)した洸人は、祥吾に殴られながらも必死で説得し、ライオンを奪還します。祥吾は逮捕され、愛生とライオンは洸人、美路人が暮らす小森家に身を寄せることに。再会を心から喜ぶライオンと美路人。

4人での暮らしが始まり再び平穏が戻ったように思えたものの、急に自由を手にした洸人は落ち着かず。そんなある日、洸人が姿を消し——。

画像出典:TBS『ライオンの隠れ家』公式Webサイト
画像出典:TBS『ライオンの隠れ家』公式Webサイト

掛け違えた愛に直面する向井理“祥吾”が「ただただ泣けた」

祥吾からライオンを取り戻すべく対峙(たいじ)した洸人。“家族”という存在に固執し、依存していた祥吾は、いつからか“愛”という名のエゴで家族を傷つけ、縛り付けるようになってしまった自分に実は気づいていて——。洸人は自らもまた美路人に対して同じなのかもしれない、と真摯(しんし)な気持ちで祥吾に向き合い、言葉をかけました。

X(旧Twitter)では、「愛し方がわからない…そんな祥吾の姿や表情、そして何よりも父は自分を愛しているんだと、きっと分かってて涙しながらじっと父を見つめ続けるライオンの表情が、ただただ泣けた」「祥吾さんのライオンの顔を見てハッと気づくシーン。優しい目をしながら自分の過ちに絶句し過去を思い返す様な表情、言葉が出ない」「『パパの場所は、もうどこにもないんだな』誰よりも"家族"とか"居場所"とか"愛情"に飢えてるのが伝わってくるから、橘祥吾のことを絶対悪だと思えない」「橘祥吾をただのDVクズ父親で終わらせなかったところもやっぱり良い」などのコメントが寄せられています。

洸人の解放と喪失が描かれる展開に感服

画像出典:TBS『ライオンの隠れ家』公式Webサイト
画像出典:TBS『ライオンの隠れ家』公式Webサイト


愛生とライオンが小森家にやって来たことで、それまで“みっくん”こと美路人に付きっ切りだった洸人が、自分のために時間を使えるように。終盤では美路人を中心に周っていた洸人の日常が崩れ、平穏の傍らに戸惑いや不安が押し寄せる過程が描かれました。

Xでは、「ルールにこだわっていたみっくんが愛生と愁人との生活に順応していることと裏腹に、逆に洸人こそがその毎日のルールに実は安寧を感じていたという描写リアルすぎて」「そっか、ヤングケアラーとして人生を捧げてきた人が役割から解放された時に、自分の生きる意味を見失っちゃう、その絶望まで描くんだ」「なんか分かるなぁ、洸人の喪失感というかなんというか……切ないよね」「ケアしている側の痛みって忘れられがち。最後にここにフォーカスするの唸っちゃったよ」など、“隠れ家”にいた洸人の生き方に焦点が当たる展開に称賛の声が続々と寄せられています。

次回はいよいよ最終回。洸人がいなくなったことで、「自分のことが面倒くさくなった、嫌いになったから家を出たのではないか」と不安で落ち着かない美路人。「1人になりたいこともある」となだめる愛生。その頃、東京をあてもなく歩く洸人は、子どもの頃からのさまざまな思い出をたどりながら、美路人へ、そして家族への思いがあふれ……。凪と嵐を経た洸人、美路人がどんな“これから”に手を伸ばしていくのか、物語の行く末から目が離せません。

この記事の執筆者:地子給 奈穂
編集・ライター歴17年。マンガ、小説、雑誌などの編集を経てフリーライターに転向後、グルメ、観光、ドラマレビューを中心に取材・執筆の傍ら、飲食企業のWeb戦略コンサルティングも行う。

文:地子給 奈穂

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