ニコール・キッドマンは、2008年に夫キース・アーバンとの第一子サンデー・ローズを出産した後、俳優引退を考えたが、母のアドバイスで思いとどまったそうだ。「出産後、『(俳優業は)もう十分やり切った』と思いました。農場で暮らしていたところ、母に完全に辞めることはないと言われたんです。私は『やり切ったから、もういい』と反発しましたが、それでも『私の話を聞いて。前に進んだらいい。今までと同じレベルで続けなさいと言うわけではけれど、完全に諦めることはない』と話してくれました」と「CBSニュース」で語った。
看護学の講師で、オーストラリアのフェミニスト団体のメンバーでもあった母ジャネルのアドバイスにより、ニコールはこの3年後、製作も務めた『ラビット・ホール』(2010)で自身3度目となるアカデミー賞ノミネートを獲得。その後も良作への出演が続き、『LION/ライオン 〜25年目のただいま〜』(2016)と『愛すべき夫妻の秘密』(2021)で同賞の候補となった。
また「女性による女性のドラマ」を掲げ、自ら製作に関わった「ビッグ・リトル・ライズ」ではエミー賞を受賞した。そして今年、A24のエロティック・スリラー『ベイビーガール』でヴェネチア国際映画祭最優秀女優賞を獲得。母の訃報を受けて授賞式への出席は叶わなかったが、ハリナ・レイン監督に託したスピーチで、「母が私を形作り、導き、そして私を創ってくれた」と感謝した。
ニコールは母のアドバイスをこう振り返る。「私が享受した機会を得られなかった世代の女性の言葉です。母は、そうやって娘たちが機会を得る手伝いをしてくれました。おそらく母自身が幼い頃に抱いていた望みだったのでしょう」
Text: Tae Terai
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