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「100万円の価値が1円に」ハイパーインフレで国民の35%が逃げ出す…ベネズエラ移民の意外すぎるカバンの中身

  • 2024.12.17
【写真・画像】「一夫多妻制の村で実際に奥さんが二人できた」人気俳優、「ウルルン」での衝撃の一夜を明かす「カメラが回ってない時に…」 1枚目
ABEMA TIMES

人口の35%もの人々が生まれ育った母国を捨て、移民になる道を選ぶベネズエラ。同国を出て移民になったばかりの若者に密着し、見えてきたのは、厳しい貧困の実態だった。

【映像】移民のカバンの中身

12月14日、東野幸治とあのちゃんがMCを務める新番組『国境デスロード』#2が、ABEMAにて放送された。『国境デスロード』は、世界各国にある国境を命がけで越える人々の生活に密着する、ドキュメントバラエティ。本番組の企画・総合演出を手がけるのは、『不夜城はなぜ回る』(TBS系)で知られる、大前プジョルジョ健太ディレクター(以下、プジョルジョD)。プジョルジョDが各国の国境地帯に赴き、なぜ人々は危険を冒しながらも国境を越えなければいけないのか、その真実に体当たりで迫る番組だ。

【写真・画像】「一夫多妻制の村で実際に奥さんが二人できた」人気俳優、「ウルルン」での衝撃の一夜を明かす「カメラが回ってない時に…」 2枚目
ABEMA TIMES

今回、プジョルジョDが訪れたのは、ベネズエラとの国境に面するコロンビアの街・ククタ。番組の冒頭では、移民が急増しているベネズエラで、どのような問題が起こっているのかを取り上げた。ベネズエラのマドゥロ大統領といえば、反米路線を徹底する独裁者として知られ、経済難により国民の貧困が深刻化。ベネズエラから逃げ出した移民の数は、現在の人口の約35%にあたる770万人にも上る。そんななか、ベネズエラ政府は移民増加を止めるため、移民抑止策を実施。番組では「国民が海外に行かないように、パスポートの更新をしてくれない」「違法に行くしかない」と嘆く国民の声が紹介された。

さらに取材を進めていくと、「コロンビアの先にあるエクアドルを目指している」という9人家族に遭遇。しかしこの家族は、全員分の運賃を支払うことができず、バスに乗れなかったのだという。ベネズエラでは現在もハイパーインフレが進んでおり、1円で買えていたものが100万円払わないと買えないほど、深刻な状態。国民の75%が1日あたり1.9ドル(約285円)で生活する、南米屈指の貧困国なのだ。

【写真・画像】「一夫多妻制の村で実際に奥さんが二人できた」人気俳優、「ウルルン」での衝撃の一夜を明かす「カメラが回ってない時に…」 3枚目
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その後、プジョルジョDが出会ったのが、カルロスさんという23歳の男性だった。「移民の方ですか?」と尋ねると、カルロスさんは「ベネズエラから今日、移民を始めたばかりです」と返答。彼の目的地はチリで、コロンビアは通過点なのだという。カバンの中身を見せてもらう と、初めに出てきたのは、寒さを耐えしのぐための毛布。カルロスさんは「チリに向かう道中は寒い地域もあると聞いているので」と話した。毛布のほかに入っていたのは、トイレットペーパーのみ。「長い距離を歩くことになるので、できるだけ軽くしています」とのことだったが、果たしてこれだけの荷物でチリにたどり着けるのか、心配になるほどの軽装備だった。

この後プジョルジョDは、移民初日のカルロスさんに同行。そして、彼の5日ぶりの食事が生ゴミという、悲惨な現実を目の当たりにするのだった……。

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