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「犬猿の仲」とはどんな意味?その由来は十二支が関係している?

  • 2024.12.17

非常に仲が悪いことを「犬猿の仲」と表現します。

しかし、そもそもこの言葉はどこから来たのでしょうか? 今回は「犬猿の仲」の意味はもちろん由来についても解説します。

「犬猿の仲」とは

ここでは「犬猿の仲」の意味を解説します。

「犬猿の仲」の意味

「犬猿の仲」は、お互いの仲が非常に悪いことの例えです。

顔を合わせるとすぐに険悪なムードになってしまう関係を指します。 要は不仲が原因で相容れない関係となっている状態を意味する言葉です。

言葉自体は犬と猿の仲が悪いことを表現しています。

現に日本では古くから「犬と猿は相性が悪い」とされています。 その犬と猿の関係を人に例えたのが「犬猿の仲」と言えるでしょう。

なお、英語圏では「cat-and-dog」と表現されるのが特徴です。 これは不仲であることを犬と猫の関係に例えた表現です。

「犬猿の仲」の用い方・例文

「犬猿の仲」はギスギスした関係に対して使用します。

特にもともと仲が良かったのに何かしらがきっかけで仲が悪くなってしまった状況に対して「犬猿の仲」を使用するのが一般的です。

・同期のAさんとBさんはいつも言い争っている。まさに2人は犬猿の仲というやつで顔を合わせたら常にバチバチしているのだ。

・上司のAさんと部下のBさんは犬猿の仲だから、うまく間に入って円滑に仕事が回るようにしてくれないかな?

・父と母はいつからか犬猿の仲になってしまった。昔はあんなに仲が良かったのに今は一緒の空間にいることすら嫌なようだ。

このように「犬猿の仲」は特定の2人の仲が悪い場面で使用します。

絶対に仲良くならないような関係で使用するため、単に喧嘩した際に使用するというよりはすでに不仲になってしまっている状態に対して使用するのが特徴です。

「犬猿の仲」の由来

ここからは「犬猿の仲」の由来を解説します。

十二支のはじまりが関連しているとする説

「犬猿の仲」は、十二支のはじまりが関係しているとされています。

十二支の順番は「元旦に神様のところに挨拶に来た順番」で決められたとされ、干支は「犬が11番目」「猿が9番目」となっているのが特徴です。

では、なぜそのような順番になってしまったのでしょうか?

実はもともと犬と猿は一緒に神様のところに向かうほど仲が良かったそうです。

しかし、一緒に向かっているうちにお互いに競争心が湧いてしまい、両者が先を争うようになってしまったのだとか。

そんな中、道の途中にあった丸太の橋でお互い先に渡ろうとして一緒に川に落ちてしまい、ついには犬と猿の言い争いが始まってしまいました。

その様子を見て「とにかく神様のところに向かいましょう」と仲裁に入ったのが鳥で、結果的に「猿⇒鳥⇒犬」の順番で神様のところに到着したそうです。

なぜ、猿が先で犬が後ろだったのかというと、道中で猿が犬にいたずらを仕掛けたからだと言われています。

そこから「犬猿の仲」という言葉が生まれたとされています。

そのため、この言葉はただ仲が悪いのではなく「最初は仲が良かったもののあるきっかけで悪くなってしまった」という状況を表していると言えるでしょう。

狩りにおける猟犬と野生の猿の姿から来たとする説

「犬猿の仲」は、狩りにおける猟犬と野生の猿の姿から来たとも言われています。

実際に猿は縄張り意識が非常に強く、猟犬に出くわすと激しく威嚇することがあるとされています。

その様子を見た人間が「犬と猿は仲が悪い」と思い、次第に不仲な間柄に対して「犬猿の仲」と表現するようになったそうです。

桃太郎は「犬猿の仲」が関係している?

ここからは「犬猿の仲」と桃太郎の関係を解説します。

桃太郎のお供は「猿・雉・犬」

桃太郎も「犬猿の仲」が関係しているとされています。

桃太郎は「桃太郎が猿・雉・犬を従えて鬼退治する」という物語です。

しかし、もともと桃太郎という昔話は「仲が悪い犬と猿と仲裁役である鳥を家来にして鬼を倒しに行く」という話だったとされています。

つまり、昔話の時点で犬と猿は「犬猿の仲」だったわけです。

お供に選ばれた理由は十二支!?

なぜ「猿・雉・犬」が選ばれたのかというと十二支が関係しているそうです。

もともと日本では鬼が出入りする方角のことを「鬼門」と呼んでいました。

この「鬼門」は方角でいうところの「丑寅」に当たるとされています。

その「丑寅」の対角に位置していたのが猿・雉・犬だったとされています。

つまり、桃太郎のお供は「鬼に相対する動物」が選ばれているということです。

まとめ

「犬猿の仲」は非常に仲が悪いことを意味する言葉です。

この言葉はもともと仲が良かったものの何かがきっかけで関係が悪くなってしまった場合に使用します。

由来は、十二支から来た説や猟犬と野生の猿の関係から来た説など諸説あります。

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