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新世代ビューティーイベント「VOGUE BEAUTY NEXT」のようすをレポート!

  • 2024.12.17

「真の美」を追求し、新たな価値観を創造するVOGUE BEAUTY。今回、創立150周年を迎える青山学院大学に今春開館した、大学図書館・情報メディアセンターの「マクレイ記念館」を舞台に、未来を担う学生たちと『VOGUE JAPAN』がタッグを組んだ体験イベント「VOGUE BEAUTY NEXT」を、12月8日(日)に開催した。

VOGUE編集部へのお悩みを共有して

エントランスとなった青山学院大学記念館門では、“SHARE&GET”のブースを展開。メンタルヘルスウェルネス、セルフケア、アイデンティティなどインナービューティーに関することや、メイクアップスキンケアなど外見にまつわるお悩みなどを、VOGUE編集部が募集。“美”にまつわるお悩みを書いてシェアしてくれた来場者へ、コスメのサンプルなどが入った豪華なSpecial Goody Bagがプレゼントされた。

ビューティーエディターが選ぶ、美しい言葉に触れて

マクレイ記念館に入ると、ビューティーエディターがリコメンドする全12冊の本が並んだコーナーも。ジェンダーとセクシュアリティのバイアスを解く、村田沙耶香の『丸の内魔法少女ミラクリーナ』(2020・角川書店)や、写真家の下村一善による『ウーマン』(2018・集英社)のほか、ルッキズムを外側から眺め、美しさについて考える名著など。それぞれの価値観で捉えるビューティーの概念をヴィヴィッドにしてくれる本をセレクトした。訪れた人は手に取り、デジタル化が進む現代社会の中で、活字を通して得られる情報の魅力に触れた。

プロが伝授! マクレイ記念館に登場したタッチ&トライブース

途切れることなく熱気を帯びていたのが、旬のコスメに触れたりプロからのタッチアップが受けられるTOUCH & TRYのエリア。ナーズNARS)とメイクアップフォーエバーMAKE UP FOR EVER)が出展するブースでは、個性を引き出し印象アップを叶えるメイク術をプロに聞いたり、実際にコスメを手に取って試したり。「VOGUE BEAUTY AWARDS」受賞アイテムも展示された。

真なる美しさについて考える、4つのレッスン

左から、青山学院大学2年生の村吉姫氏、地球社会共生学部学部長の松永エリック・匡史氏と、『VOGUE JAPAN』のヘッド・オブ・エディトリアル・コンテンツのティファニー・ゴドイ。
左から、青山学院大学2年生の村吉姫氏、地球社会共生学部学部長の松永エリック・匡史氏と、『VOGUE JAPAN』のヘッド・オブ・エディトリアル・コンテンツのティファニー・ゴドイ。

オープニングトークに登場したのは、青山学院大学地球社会共生学部学部長の松永エリック・匡史氏と、『VOGUE JAPAN』のヘッド・オブ・エディトリアル・コンテンツのティファニー・ゴドイ。エリック氏は、「多様なアイデンティティとともに共生していくマインドが、今の時代とても重要だと思います。今回、VOGUE JAPANと青山学院のコラボレーションは、一緒になって新しい価値観を生み出すいいきっかけとなると感じています」と思いを語った。

その後のトークステージでは、メンタルヘルス、アイデンティティ、ウェルネス、セルフケアの4つのテーマを掲げ、豪華ゲストを招き、企業で良い未来作りに心血を注ぐ職員、VOGUE編集部、青山学院大学の学生を交えたダイアログが行われた。

デジタル依存を予防して、リアルでの行動に置き換えて

左から、司会の大庭美菜、パラリンピアンで元競泳日本代表、モデルの一ノ瀬メイ氏、ロレアル リュクス事業本部 シュウ ウエムラ事業部 ブランドジェネラルマネージャーの町田理香氏、日本デジタルウェルビーイング代表理事・臨床心理士の森山沙耶氏、青山学院大学学生の大参晟成氏。
左から、司会の大庭美菜、パラリンピアンで元競泳日本代表、モデルの一ノ瀬メイ氏、ロレアル リュクス事業本部 シュウ ウエムラ事業部 ブランドジェネラルマネージャーの町田理香氏、日本デジタルウェルビーイング代表理事・臨床心理士の森山沙耶氏、青山学院大学学生の大参晟成氏。

「メンタルヘルス」に関するレッスンでは、スマホやPCなどを使ってデジタル社会を生きる私たちにとって身近な「デジタル依存」や「デジタルウェルビーイング」をテーマにトークを展開。シュウ ウエムラshu uemura)が10月にローンチした「connected not addicted リアルにつながろう」キャンペーンを通して、オーディエンスと一緒に、デジタル依存に関する簡単なセルフチェックを実施。デジタルに依存しないための予防策と付き合い方について考える中、ゲストスピーカーの一ノ瀬メイは、「デジタルに何を求めているのかを理解して、リアルでの行動に置き換えることを意識したい。例えば、人と人とのつながりのためにデジタルを使っているならば、実際に友達に会う約束をしてみようとか、ファッションについてもっと情報を得たいと思ったら、代わりに雑誌を読んでみようとか。デジタルデバイスを使う時間を制限しようとするマインドでいるよりは、求めているものはそのままに、手段を変えてみることに挑戦したい」とシェアしてくれた。

マリウス葉と考える、アイデンティティ

左から、『VOGUE JAPAN』ビューティー・リードの村松杏子、ゲストスピーカーのマリウス葉。
左から、『VOGUE JAPAN』ビューティー・リードの村松杏子、ゲストスピーカーのマリウス葉。

次に、スペシャルゲストとして「アイデンティティ」のトークステージに登壇したのはマリウス葉。幼少期をドイツで過ごし、11歳で日本でアイドル活動を開始。その間に自身の中で醸成された、人種やセクシュアリティに対する考え方を語ってくれた。「小さいころからカテゴライズされたものにはまらない思想を持っていました。誰もがフェミニニティとマスキュリニティの両方の側面を持っていて、無理にどちらかを選ぶ必要はなく、どちらも自分を形作る大切な要素。それらを受け入れることで、人としての魅力がより引き出されると感じています」

女性たちの健康課題を軸に探求する、働きやすい職場

左から、お笑い芸人のバービー氏、三菱電機 統合デザイン研究所 デザイナーの奥田勇氏、青山学院大学学生の野本葵氏、逢坂華怜氏。
左から、お笑い芸人のバービー氏、三菱電機 統合デザイン研究所 デザイナーの奥田勇氏、青山学院大学学生の野本葵氏、逢坂華怜氏。

3つ目のレッスンのテーマは「ウェルビーイング」。中でも、女性の健康課題と働き方にフォーカスを当てたトークでは、三菱電機が社内で取り組む“演劇型のワークショップ”を通して、働きやすい職場づくりについて話し合った。ゲストスピーカーとして登壇したお笑い芸人のバービーは、今年8月に第一子を出産したばかり。「誰しもが経験していないことについて、どれだけ説明したらいいのかわからないと感じたことはありました。なので一から説明しないと、当事者性って持てないのではないかと思っていましたが、演劇型のワークショップにはそれをカバーする魔法がありそうな気がしました」と話し、バービーはこう続けた。「妊活や不妊治療など、妊娠するかしないかの悩みは、誰かに言いづらいゾーンなのかなと。言いたくない事情のところを、職場でどうカバーしていくかっていうのがすごく重要なんだなと思いました」

俳優の駒木根葵汰と樋口幸平が語るセルフケア術

左から、司会で青山学院大学3年生の秋田真歩氏、俳優の駒木根葵汰氏、樋口幸平氏。
左から、司会で青山学院大学3年生の秋田真歩氏、俳優の駒木根葵汰氏、樋口幸平氏。

そして最後のレッスンは、俳優の駒木根葵汰と樋口幸平をゲストに招き、「セルフケア」についてトーク。落ち込んだときの気分転換方法を問われた駒木根は、「座禅を始めました。気持ちをコントロールできるし、自分と向き合える貴重な時間になります」と話し、一方樋口は「僕はわざともう一度失敗したことに挑戦します。二度目で成功すれば、自信を取り戻せるので」と語った。

初開催となったVOGUE BEAUTY NEXT。学生や教員、企業やメディアなど、多種多様な立場の人と人が交わりながら生み出された空間は、多角的な視点を持つきっかけとなり、世界を広げ、新しいものを築き上げる貴重な機会になったのではないだろうか。

特設サイト/https://events.vogue.co.jp/beautynext

Photos: Kaori Nishida Text: Mina Oba Editor: Kyoko Muramatsu, Yuna Shibata

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