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帰省で親と会うのが憂鬱…「意見がぶつかる」「小言がうるさい」親とのギクシャクした関係を改善する「6つのヒント」を専門家が解説

  • 2025.1.3

年末年始の帰省をもっと楽しい時間にするために、親との距離を縮め、依存を減らしながら気持ちよく過ごすコツをヘルスコーチのAYUMIさんに教えてもらった。

親子関係が思いやりに満ち、支え合えるものであると、ストレスが軽減され、気分が上向き、人生そのものを幸せにすることができます。しかし、親と過ごす時間が長くなるとストレスを感じたり、年齢とともに親子間の問題や悩みが増えることも。親子関係を変えたいと思っていても、長い年月を経て固定された関係は「もう変えられない」と感じる人も多いかもしれません。

けれど、それは変えることができます。どんな状況であれ、前向きな親子関係を築くことは可能です。今回は、帰省中にすぐ実践できる、親子関係を改善し、楽しい時間を過ごすための6つのヒントを紹介します。

①親と自分は違っていい!

まず、親子という血縁関係にあるからといって、考え方、感じ方、生き方、人生で求めるものなどが同じである必要はありません。親と自分は違う存在であり、それでいいのです。

親と異なる意見を持ったときに、怒りや感情的な反応が出る場合、それは自分自身がその違いをまだ受け入れられていない可能性があります。また、感情的な依存が影響しているかもしれません。親の承認を得ることで自分の選択を正当化し、自分の価値を定義しようとしている傾向が見えることもあります。

大切なのは、あなたが一人の独立した個人であり、選択の自由と力を持っているということを認識することです。たとえその選択が失敗に終わったとしても、それはあなた自身の選択であり、その経験があなたを成長させます。親との違いに感情的になってしまう場合、まだ心の中に「幼い子ども」の部分があり、「親と同じでありたい」「認めてもらいたい」という気持ちが根付いているのかもしれません。

ですが、今こそ自分で決断をするタイミングかもしれません。他人の承認を求めなくても、あなたの考え方や意見、生き方はあなただけのものであり、それを信じる力はあなたの中にあります。それを大切にし、信じることから始めてみましょう。

②親を変えようとするのはやめましょう

実家に帰省し、親と一緒に過ごす時間が長くなると、「もっとこうしたらいいのに」と親のためを思って提案したくなることがあるかもしれません。それは親を思いやる優しさからくるものですが、親が自分の意見をすべて受け入れないように、私たちも親の言うことをすべて聞くわけではありません。親を変えることはできませんし、そもそも変える必要はありません。ただ、親とのより良い関係を築くために、自分のアプローチを変えることはできます。

親の気になる行動や言葉にばかり目を向けるのではなく、お互いに興味を持てる前向きな話題を共有するよう心掛けましょう。例えば、一緒に散歩や料理、買い物を楽しんだり、これまで育ててくれたことへの感謝の気持ちを素直に伝える機会を作ることが大切です。こうした小さな積み重ねが、親子の絆をより深める助けになるでしょう。

③本当に必要でない限り、親にアドバイスを求めない

アドバイスを求める際によく見られるのは、自分で物事を考えるのが面倒だったり、深く考える前に親に頼ってしまうというケースです。しかし、その結果として、自分がイライラしたり、不満を感じることにつながる場合もあります。何気ない会話の中で、親から思わぬアドバイスや不必要な提案を受けてイラッとしたり、反発してしまうことが多いのであれば、本当に親に相談すべき内容だったのかを一度振り返ることが大切です。

両親は、たとえ些細な話でも「より良くなってほしい」という思いから心配したり、解決策を提案しようとします。親に相談する際は、「本当に必要なとき」を見極めて話すようにしましょう。本気でアドバイスを求めている場合は素直に耳を傾けるべきです。ただし、もしアドバイスが必要でない場合や、ただ話を聞いてほしいだけの場合は、「それほど重大なことではないけど、ただ聞いてほしい」といった前置きをして話し始めてみてください。このように前置きをすることで、親も過度に心配せず、安心して話を聞けるようになります。結果として、お互いに心地よいコミュニケーションが取れるでしょう。

④相手の視点で考えましょう

親とうまくやっていけないと感じる原因のひとつは、親の視点を考慮せず、自分の視点だけで物事を判断している場合が多いことです。自分の視点だけで相手を見てしまうと、「もっとこうだったらいいのに」「こうしてほしい」という期待や欲求に基づいて判断し、相手の立場や背景を考える余裕がなくなってしまいます。

まずは、相手の視点に立つことを心がけてみましょう。親は自分とは異なる時代背景や社会、文化の中で育ち、それに基づいた価値観を持っています。彼らが信じていることと自分が信じていることが違うのは当然のこと。その違いを理解し、相手の立場から物事を見ることで、より良い親子関係を築く第一歩となるでしょう。

⑤親が完璧ではないことを受け入れる(あなたも完璧ではありません)

Women's Health

子供として、親には完璧であってほしいと期待することがあるかもしれません。しかし、自分が完璧でないのと同じように、親も完璧ではないことを受け入れることが大切です。ソーシャルメディアで目にするような理想的な親子関係と比べるのではなく、ありのままの親を受け入れることが、自分自身を受け入れることにもつながります。

親には良い面も悪い面もあるかもしれませんが、それでもあなたを大切に育ててくれた存在であることに変わりはありません。その事実を受け止めることで、より健やかな親子関係を築く一歩を踏み出せるでしょう。

⑥感謝の気持ちを伝えましょう

親子関係がギクシャクする時、親がしてくれたことよりも、してくれなかったことばかりが頭に浮かびがちです。その結果、一緒に過ごすことを考えるだけで気が滅入ることもあるでしょう。しかし、そうした時こそ、親がしてくれたことに目を向けることが大切です。

これまで親があなたのためにしてくれたこと――食べさせてくれたこと、かけてくれた励ましの言葉、忙しい中で時間を作ろうとしてくれたこと、一緒に笑い合った思い出――を振り返ってみてください。それを思い出すだけで、自然と親に優しい気持ちを抱けるはずです。

この帰省では、親があなたのためにしてくれたことへの感謝を伝えてみましょう。手土産にメッセージカードを添えて感謝の気持ちを書き綴ったり、直接言葉にして伝えるのもおすすめです。感謝を伝えることは、親子双方にとって心の負担を軽くし、関係をより良いものにする効果的な方法です。

まとめ

親との間に、より思いやりに満ちた幸福な関係を築く第一歩を踏み出しましょう。あなたが正直でオープンに話すことで、親子の信頼関係が深まり、絆が強固なものとなります。自分と両親を信じ、前向きで正直な会話を始めることが、親を受け入れること、ひいては自分を受け入れることにつながります。

この帰省では、お互いを信頼し合うための一歩を踏み出してみませんか?その結果、新しい視点で2025年をスタートすることができるでしょう。

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