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【東区奈多】さぁ世界を感じに行こう。『ウノマリエ個展』12月28日まで

  • 2025.1.2

アートに他人の言葉は要らないと思う。でも、紹介したいんです。 ジレンマとはこのことかと感じています。リビングふくおか・北九州Web地域特派員 black bunnyです。

『ウノマリエ個展 ―その奥のかくれた世界―』※12月10日(火)〜28日(土)まで開催

目を閉じて自分を沈める
奥に奥に
深呼吸をして目を閉じて
深く深く
さぁ世界を感じに行こう。
-ウノマリエ-

まるで歌詞のよう。タイトルや詩に込められたメッセージを想像し、その世界観に触れてみたい。 個展2日目に画家ウノマリエさんが在廊されると聞き、開催場所『Art Gallery OWL』を訪れてみました。

Art Gallery OWLにて

出典:リビングふくおか・北九州Web

JR香椎線奈多駅から奈多海岸の方へ徒歩6分。昭和レトロ・アンティーク風の古民家ギャラリー『Art Gallery OWL』は、今年の春にオープンした福岡の新たなアートスポット。

こちらで開催中の個展が、今回ご紹介する『ウノマリエ個展 ―その奥のかくれた世界―』。

“自分の中にどこまでも広がる無限の世界の風景や出来事を描く”画家、ウノマリエさん(北九州市出身、宗像市在住)。 童話作家になることが夢だったこともあり、ご自身の中にある空想の世界を、アクリル絵の具やオイルパステル、色鉛筆などの画材を使って表現されています。

出典:リビングふくおか・北九州Web

個展では絵画や、軽い素材の石粉粘土を使ったレリーフなど、約20点が展示販売されています

「先」でも「後」でもない「奥」だった

ウノマリエさんの個展タイトルは、どこか秘密めいたところが魅力的。今回の「その奥のかくれた世界」とは、展示されている絵のなかの一つの作品名でもあるんです。

“過去に描いていた作品の続き”という感覚で描いていたこの作品。なかなか完成させることが出来ずモヤモヤが続き、“もう塗りつぶしてしまおう”と余計な絵の具を拭き取った時です。うっすら浮き出てきたのは、過去に塗りつぶしていた下の絵。さらにその下の絵・・・。

ウノマリエさんはこう話してくれました。「その時思ったんです。これは、“続きではなくその先やその後でもなく、「奥」だったのだ”と。“もっと深いところにあった、見えないかくれた世界だったのだ”と。自分の中で新しい発見で広がりでした。」

かくれていた「奥」の世界が見えた時。それを感じ取った時の発見と衝撃は凄まじく、一気に描き上げたんだとか。その後いくつも作品が生み出され、今回展示されている約半数はその絵から導かれたように出来た作品たち。思い入れのあるタイトルなのが伝わります。

とり・そら・いえ 好きなもの

出典:リビングふくおか・北九州Web

鳥や教会のような建物をモチーフに表現される世界は、自分の中の願いや祈り、安心できる場所が形として表れたものなんだそうです。「絵の中の世界は、自分の中に広がる空想の世界。でも、ただただ“やさしい”とか“美しい”という明るい光の部分だけではなく、影の部分があるからこそ光る部分があるんですね」と。

もう一度作品を、見つめてみる。なるほどこれが、”ウノマリエの世界”。

おとぎ話のような世界観を感じてほしい

出典:リビングふくおか・北九州Web

「十字架のように光っているところは多分ひとが住んでるんです。」 ご自身から生み出された作品に説明を乗せてもらうと、どこか客観的にも聞こえることばが紡ぎ出され、目の前の絵の世界は”ものがたり”に変わる。

アートに他人の言葉は要らないと思う。見て、感じて、それぞれが何かを受け取る、とても曖昧で、不確かなものだと思うから。 でも一旦、その奥の世界に触れてみると、残る余韻があるものです。

「Art Gallery OWL」へ行ってみてください。

とびらの奥にかくれた世界へ。さぁ行こう。

ウノマリエ個展 - その奥のかくれた世界 -

2024年12月10日(火) - 28日(土) [日・月曜休廊]

OPEN 11:00~18:00

Art Gallery OWL

福岡市東区奈多2-3-30

092-986-0551

ウノマリエ @marie0137

[在廊予定]12月11日(水) 15:00〜/12月20日(金)11:00〜14:00/12月28日(土) 14:00〜

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