【薬院】クリスマスまで！ドイツにルーツがあるシュトーレンが福岡で買える

こんにちは。リビングふくおか・北九州Web地域特派員のR I T Aです。 以前の取材で出逢ったプレッツェルの味が忘れられず探していたところ、薬院にある『BROT LAND（ブロートラント）』というドイツパンを売っているお店にはあるらしいとの情報を聞き、行ってまいりました。

場所は福岡市地下鉄七隈線の薬院大通駅から歩いて1分ほどのところ、おしゃれなお店が並んでいることで有名な浄水通りに入ってすぐにあります。海外のカフェを思わせる様なシックな外観で、近くに行くとパンのいい香りが漂ってきてます。ガラス越しにパンが並んでいるのも見えて、入る前からワクワクします。

いざお店へ〜プレッツェルと再会〜

お店に入ってみると、ありました、ありました！お目当てのプレッツェルが！ウッドポールにかかって、まるでツリーのように可愛く飾ってあります。

実は前日伺ったときには売り切れてしまっていたので、翌日改めて出直してやっと出逢えました。

こちらのお店のプレッツェルはラウゲンプレッツェル。ひとつひとつ手成形のため、形もそれぞれの顔があって魅力的ですが、表面のつや感ある濃い茶色も、普通のパンの焼き色とは異なり印象的です。これはラウゲン液という液につけて焼くからだそうで、細い部分はカリカリ、太くて白い部分はモチモチ。ひとつのパンで二つの食感が味わえるだけでなく、噛めば噛むほど小麦の味をしっかり感じることができます。 トッピングにはドイツの岩塩を使うこだわりよう。塩気の効いたプレッツェルはビールやワインのお供に最適で、ドイツ伝統のビールの祭典、オクトーバーフェストには欠かせない存在だというのも納得です。

日本で初めて売られたシュトーレン

『BROT LAND』ではクリスマスまでの期間、シュトーレンを販売しています。

今でこそメジャーになったシュトーレンですが、実はこのお店の前身である『スベンスカベーカリー』が日本でのシュトーレン販売の先駆けということを皆さんご存知ですか？このお店のシュトーレンは、ドイツ人のお母様を持つオーナーが、ドイツでお菓子屋さんをしているお爺様からのレシピを受け継ぎ、ドイツの基準に基づいて、ひとつひとつ手作りされているそうです。小ぶりながらもずっしりと重いのは、ラム酒漬けのドライフルーツとナッツがたっぷり入っているから。 本場ドイツでは、少しずつスライスしたシュトーレンを食べながらクリスマスを待つそうなので、さっそく薄くスライスしていただいてみました。

口元に運んだだけなのに、ラム酒とスパイスの香りがしてきて期待度が高まります。口に入れると、たくさんのドライフルーツとナッツの芳醇な味わいがバターの風味と相まって、とても幸せな気分になります。薄くスライスされていても十分食べ応えがあり、紅茶やコーヒーはもちろん、赤ワインにも合いそうです。 この時期、気の利いた手土産として重宝しそうなシュトーレン。ドイツのお爺様をモチーフにした、可愛らしい紙袋でお渡しすれば、喜ばれること間違いなしですね。ちなみに紙袋の黒白チェック柄はお店の床のタイル模様とお揃いだそうです。

テラス席ならではのセットも

『BROT LAND』ではドイツならではのライ麦パンをはじめ、たくさんの種類のパンが売られています。

中でも一番人気は『クリクラ』。ハードなもっちりバケットの生地の中にクリームチーズとクランベリーがたっぷり入ったパンです。普通バケットの先の方はどうしてもカリカリ硬くなりがちですが、このパンは端の端まで中身が詰まっていて、最後まで美味しくいただけました。

買ってすぐ食べたいときは外のテラス席へ。パンと一緒に注文すれば飲み物は350円で飲めます。 テラスでゆっくり食事を楽しみたい時は、キヌアサラダと選べるパン、自家製ヨーグルト、飲み物がついた『テラスセット』を。 「サラダはスーパーフードのキヌアをコンソメで炊き、キャロットラペやドレッシングも手作りしています。また、ヨーグルトも種を継ぎ足しながらお店で作っています。気に入っていただいているお客様の中には、モーニングによくいらっしゃる方もいます。」と店長の村上さん。

少し寒くなってきましたが、『テラスセット』にはオプションで温かいスープもつけられますし、テラス席の足元には暖房も完備しているのでご心配なく。

食事だけでなく、アップルパイやフレンチトーストなどスイーツメニューもありますので、浄水通り散策の合間に立ち寄ってもいいですね。

外国のカフェさながらのおしゃれな空間で、本場ドイツのパンを優雅に堪能してみてください。