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三田友梨佳アナ(37)仕事と妊活の両立に葛藤した日々も。「泣きながら出社したこともありました」

  • 2024.12.16

12年務めたフジテレビを辞めてフリーアナウンサーになった三田友梨佳さん。大好きな会社で大好きなアナウンサーの仕事をしながら妊活をされていました。結婚、出産、子育てについてお聞きしました。(全2回の2回目)

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三田友梨佳さんprofile

1987年生まれの37歳。2011年にフジテレビ入社。2014年ソチオリンピックでは現地中継キャスター件リポーターを務める。「めざましテレビ」「Mr.サンデー」「LiveNews α」等に出演。2023年に退社し、現在はフリーアナウンサーとして活躍。プライベートでは2020年に結婚。2023年に第1子出産。

初めて子どもと離れてパリオリンピックの取材に

STORY編集部ーーパリオリンピックの取材に行かれてましたが

がむしゃらに働いた20代を経て、30代で結婚、出産も経験しましたが、せっかくここまで積み重ねてきたアナウンサーのキャリアを止めるという選択はありませんでした。今年はパリオリンピック取材の声をかけていただいたのですが、子どもを置いていくというのは自分の中でありえないと思って最初はお断りしようと思っていたんです。でも夫や家族が「絶対に行ったほうがいい、諦めるのではなくて可能にするには何が必要か考えてみよう」と背中を押してくれて。出張中の子どもの食事準備やお世話など具体的なスケジュールを表にすべてまとめて、現実的に行ける状況が整ったので決断をしました。とはいえ行くことに決めても、それまで子どもと一日も離れたことがなかったので、直前まで断ったほうがよかったかなと悩みました。帰国した時には子どもに「あれ?」みたいな顔をされ拍子抜け。私の方が嬉しくて泣いてしまいました。1週間ちょっとですけど、子どもも頑張ってくれてすごく成長を感じました。このような経験ができたのも何よりまわりのサポートがあったから。頑張ってくれた我が子とまわりのサポートに感謝の気持ちでいっぱいです。

仕事をしながらの妊活はトイレで泣いたときも

ーー結婚、出産を経験して変わったことはありましたか?

32歳の時に結婚しました。その当時は夜の番組を担当していましたが、夫は仕事を続けることに理解を示してくれていたので、ライフステージが変っても働きつづけることに一切の迷いはありませんでした。でも、仕事と妊活の両立は本当に大変でした。不妊治療で注射を打たなくてはいけない時に、時間が決まっているので打ち合わせの間にトイレに駆け込むことも。そんな時は無意識に涙が出てくることもありました。終わりが見えないので、そこには常に不安と怖さがありました。幸い命を授かることができましたが、そこから出産までも決して順風なわけではありませんでした。出血があって入院したり、切迫になってしまったり。妊娠も出産も、子どもがすくすくと育つことも、すべては奇跡の連続です。

ダメな母親だと落ち込んだ日々も

――子育てをしていて大変なことがありましたか?

出産直後はメンタルが崩壊して、「もうなんてダメな母親だろう」とか「母親失格だ」と落ち込んでいた時期がありました。そんな時に親友が「ママになってまだ1歳にもなっていないからできなくて当然なんだよ。でも唯一できるのは頑張ってようやく授かった大切な命だからぎゅーって抱きしめて毎日大好きだよ、生まれてきてくれてありがとうって言うことだよ」と言ってくれて。それからは、毎日ママのところに生まれてきてくれてありがとうと伝えています。アナウンサーは不規則な生活なので、夜寝られなくても大丈夫かなと思っていたのですが、想像とは違う大変さでした。でも、毎日表情が豊かになったり、ほんの1日でできることが増えたり、そういう発見ができるのが楽しくて幸せです。我が家の3か条があって、1つは「ありがとう、ごめんなさいをちゃんと言う」こと、2つ目は「思いやりをもつ」こと、3つ目は「嘘をつかない」ことです。まず、ちゃんと挨拶して、感謝の言葉を口に出せて、嘘はつかずに悪いことをしたらごめんなさいをしっかり言うこと。多くは望まないので、元気に育って素直にありがとう、ごめんなさいが言える子になってくれたら、それ以上は求めないです。

 

衣装協力:ジャンプスーツ ¥217,800(エンポリオ アルマーニ)パールフローティングピアス¥160,600 (Hirotaka 表参道ヒルズ) パンプス¥125,400(Christian Louboutin)

撮影/浜村菜月 ヘア・メーク/chiSa スタイリスト/杉山朱美 取材/山崎智子

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