全米初登場No.1の大ヒットスタートを切った映画『ウィキッド ふたりの魔女(原題Wicked)』。観客が熱狂するのは当然だが、その中でも一番興奮しているのは、幼い頃からグリンダ役を夢見てきたアリアナ・グランデかもしれない。
エルファバ役のシンシア・エリヴォと共に主演を務めるこの映画は、先日ロサンゼルスでプレミア上映会が開催された。3月にアルバム『エターナル・サンシャイン』をリリースして以来、表舞台から距離を置いていたアリアナだが、久々の公の場に現れた彼女の姿は、健康的で輝かしい印象そのもの。レッドカーペットでは、トム・ブラウンのドレスを纏い、引き締まった腕と鍛え上げられた脚をさりげなく披露し、注目を集めた。
一体どんなトレーニングでこのボディを維持しているんだろう? 彼女がシェアしている内容をアメリカ版ウィメンズヘルスから見ていこう。
ワークアウトは週に3回
アリアナは多忙なスケジュールを抱えながらも、セレブトレーナーのハーレー・パステルナック氏(レディ・ガガの専属トレーナー)との定期的なワークアウトの時間だけは欠かさずに確保しているという。
2人は週に3回、1回30分〜45分のセッションで共にトレーニングをしているんだそう。「それ以外の日は、自宅でできるエクササイズを教えたりしています」と、パステルナック氏は2022年に『Shape』誌に語っていた。「彼女は毎日の目標歩数をしっかりとこなし、健康維持のためのバランスと適度さを見つけるのが本当に上手なんですよ」
パステルナック氏いわく、アリアナは健康のためのルーティンを一貫して守ることを大切にしているよう。「彼女は極端なことはしないんです。持続不可能なことには興味がない。毎日体を動かし、バランスの取れた食事を心がけ、筋力トレーニングを行っていれば、残りは体が面倒を見てくれるという考えを持っているんだ」
下半身の強化と腕の引き締めに重点を置いている
パステルナック氏とアリアナは、強い脚に鍛えるための5つのエクササイズ、通称「ファンタスティック・ファイブ」に集中しているという。『Shape』誌によると、これには、カーテシーランジ、デッドリフト、アダクタープランク、アクティブクラムシェル、そしてグルートブリッジと、ライイングトライセップスエクステンションが含まれているとのこと。
上半身のトレーニングでは、グルートブリッジやライイングトライセプスエクステンションを再び行い、スタンディングロープトライセプスエクステンションや、ダンベルTレイズ、スタンディングケーブルリバースフライを取り入れているよう。
「上半身のトレーニングは週に一度だけ行っています。でも、アリアナのトレーニングはすべて、複数の部位を同時に鍛えるダイナミックな動きに重点を置いているので、1回のセッションで特定の筋肉群だけを集中的に鍛えることはありません」とパステルナック氏。
2人は、上腕二頭筋のトレーニングを最小限に抑えることも心がけているという。「上腕二頭筋を避けることで、上腕三頭筋が優位になり、姿勢が良くなります」とパステルナック氏。「上腕三頭筋を強化することで、肩甲骨が後ろに引き寄せられます。これが彼女の気品ある優雅な姿勢を保つのに役立っているんです」
毎日12,000歩歩いている
アリアナは1日の歩数を大切にしているため、パステルナック氏は彼女に目標歩数を毎日設定しているんだそう。「彼女はダンスをしたり、好きな映画を見ながらトレッドミルの上をゆっくり歩いたりして、必ず目標歩数を達成するんです」と、パステルナック氏は2017年に『Popsugar』誌に話している。
ときには1日12,000歩を目標に設定することもあるが、アリアナはそれを必ず達成するんだとか。「彼女がじっとしているところなんて想像できませんね」とパステルナック氏(ちなみに、理想的な歩数は人によって異なるので、必ずしもみんなが1日12,000歩歩く必要はない)
ヴィーガンの食事をしている
アリアナはヴィーガンの食生活を何年も続けており、プラントベースの食事を絶賛している。「子供の頃からオーガニックを食べ、お肉は控えめにしてきたけれど、今日は記念すべき『100%ヴィーガン』としての初日の日! なんて幸せな日」と、2013年にX(旧Twitter)でシェアしている。
「プラントベース・ホールフードダイエットは、人生を長く健康で生きられ、心身ともに幸せな自分でいられると私は心から信じているの」と『The Mirror』誌に語っている。「外食になると少し難しいこともあるけど、そこでは野菜や果物、サラダなど私が知っているものを選んで、家に帰ったらまた別のものを食べるようにしている」
アリアナはイチゴが大好きで、アーモンドやカシューナッツもよく食べているという。「一日中エネルギッシュに過ごすための素晴らしいヘルシースナック」と『Shape』誌に語っていた。
今年初めには、アリアナのヴィーガン歴は10年以上になるにもかかわらず、家族から自分の食事の好みを忘れられることがあると話していた。「忘れているんじゃなくて、覚えたくないんだと思う」とポッドキャスト『Hot Ones』で冗談混じりに話した。「ノンナ(祖母)はいつもミートボールを勧めてくるんだけど、私は毎回、『いいえ結構よ、ありがとう。まだ植物ベースの食事をしているのって言ってる」
※この記事はアメリカ版ウィメンズヘルスからの翻訳をもとに、日本版ウィメンズヘルスが編集して掲載しています。
Text: Korin Miller Translation : Yukie Kawabata