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弾劾可決を祝う歌がK-POP?なぜ市民たちは少女時代のヒット曲を歌うのか

  • 2024.12.16

少女時代の『Into The New World』(07)が響き渡った。

韓国国会で尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の弾劾案が可決された瞬間、ソウル・汝矣島(ヨイド)の国会議事堂前に集まった市民たちの口からは、意外な楽曲が響き渡った。かつて一世を風靡したガールズグループ少女時代の『Into The New World』だ。この曲がコンサート会場以外で歌われるようになったのは、2016年のことだった。

梨花(イファ)女子大学が単科大学設立を計画した際、これに反対する在校生と卒業生たちが学長室を占拠したことがあった。警察の21個中隊を投入し、制圧したのだが、学生たちが連行される直前に同曲を歌ったことで多くの人々の記憶に残った。

そして時は流れて2024年の冬。戒厳令の混乱の下、「見えない未来と壁」に絶望していた国民を癒したのが少女時代の楽曲だった。国会の迅速な対応により、戒厳令はすぐに解除されている。

少女時代『Into The New World』
(画像=SMエンターテインメント)少女時代1stシングル『Into The New World』

しかし、それで終わりではなかった。大統領の弾劾訴追案の投票は、数不足で成立すらしなかった。与党が集団で投票をボイコットしたためである。

国民は再び国会前に集結した。怒りの代わりに声を張り上げて『Into The New World』を口ずさんだ。それは怒りに満ちた抗議ではなく、切実な願いが込められた祭りだった。

『Into The New World』を繰り返し歌い、ペンライトを振りながら真っ暗な夜を明るく照らした。「特別な奇跡」を、ただ待つだけではなく、「変わらない愛」を守り、「止まってしまったこの時間」を再び流れ出すようにするためだった。

『Into The New World』は大人たちの間でも話題となった。鄭清来(チョン・チョンレ)法制司法委員会委員長は、12月9日の国会法制司法委員会で『Into The New World』が流れる集会の映像を上映し、直接歌詞も読み上げた。わずか2行を読んだところで目に涙を浮かべ、言葉を続けることができなかった。

鄭委員長は、「大人たちが過ちを犯した。青年たちの未来を切り開くべき大人たちが憲法を破り、戒厳軍を動員して人の命を虐殺しようとした。その怒り、身震いするほどの憤りさえも、大韓民国の青年たちは希望に昇華している」と評価した。

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