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<光る君へ 最終回>黒木華“倫子さま”トレンド入り 吉高由里子“まひろ”との対峙、哀しきプライドに「震えた…」

  • 2024.12.16
最後まであっぱれ倫子さま(黒木華)! 「光る君へ」第43回より (C)NHK
最後まであっぱれ倫子さま(黒木華)! 「光る君へ」第43回より (C)NHK

【写真】エモい…まひろ(吉高由里子)とききょう(ファーストサマーウイカ)の友情復活!

吉高由里子が主演を務める大河ドラマ「光る君へ」(NHK総合ほか)の最終回に当たる第48回が12月15日に放送された。描かれたのは、まひろ(吉高)と道長(柄本佑)の魂のつながり、そして道長の妻・倫子(黒木華)の葛藤と決断。美しきまひろと道長の絆が感動を呼ぶ中、その裏でプライドを踏みにじられながらも正妻として毅然とした態度を守り切った倫子にも注目が集まった。(以下、ネタバレがあります)

「殿に会ってやっておくれ」

「源氏物語」を生み出した平安時代の女流作家・紫式部の人生を描いてきた「光る君へ」。第48回「物語の先に」で描かれたのは、主人公・まひろではなくその生涯のソウルメイト・道長の臨終だった。

第47回のラスト、倫子に「それで…あなたと殿はいつからなの?」と静かに問われたまひろ。続く第48回でまひろは、幼い頃の出会いや、母の仇が道長の兄・道兼(玉置玲央)であったこと、道長と2人で直秀(毎熊克哉)の亡骸を埋めたことを打ち明けた。

まひろが自分よりも先に道長と出会い、想像を絶する絆で結ばれていたのだと悟った倫子。その場ではショックから目に涙をため「私たち、あなたの手のひらの上で転がされていたのかしら」と恨みごとも口にしたものの、彼女が私怨に左右される人物ではないことは、序盤からきちんと描かれてきている。最終回でも、命尽きようとしている夫・道長のため、後日改めてまひろを呼び出し「殿に会ってやっておくれ。どうか、殿の魂をつなぎとめておくれ」と、静かに頭を下げた。

「光る君へ」第48回より (C)NHK
「光る君へ」第48回より (C)NHK

倫子のプライドの上に成り立った最期の日々

道長が倫子を娶(めと)って以来、その後も続いてきたまひろと道長の関係について「倫子さまがいつ気づくのか」問題は長く視聴者をハラハラさせてきた。

若かりし頃、まひろが道長に送った漢詩の文に倫子が気づき、まひろに「これ、女の文字ですよね」と相談する…というきわどいシーン(第13回)もあったものの、修羅場には発展せず。第45回でまひろが道長に「これで終わりでございます」と自ら終止符を打つ場面が描かれたこともあり、倫子が2人の関係について問い詰めるような場面は最後まで描かれないのでは、と思った視聴者も少なくないだろう。

 「光る君へ」第45回より (C)NHK
「光る君へ」第45回より (C)NHK
思いを含んだような表情を見せる倫子(黒木華) (C)NHK
思いを含んだような表情を見せる倫子(黒木華) (C)NHK

そんな中、最終回できっちり描かれたまひろと倫子の対峙、そして倫子の葛藤。聡明な倫子は取り乱すことはせず静かに事実を受け入れ、死の床にある道長のもとへ、まひろを送った。道長がまひろと過ごした最期の数日間は、倫子の“北の方”としての哀しくも壮絶なプライドのもと成立した、とも言える。

視聴者からも反響「愛の深さと気概に震えた…」

主人公であるまひろ、そしてその生涯のソウルメイト・道長の関わりを軸に描かれてきた「光る君へ」。その最終回で2人に劣らぬ存在感を見せた倫子に、視聴者からも感動の声が続々と上がった。

「倫子さまの愛の深さと北の方としての気概に震えた…」「プライドがズタズタにされても気高さを失わずまひろに頭まで下げる倫子さま、格が違いすぎる」と圧倒される声から、「倫子さま…こんなに長く切ない片思いがあるだろうか」「道長くん、最期くらい倫子さまを慈しんでほしかった」「最期まで道長が求めたのはまひろ、でも看取ったのは倫子さま。なんて切なくて美しい三角関係だろう」と倫子に寄り添う声、さらには「まひろが切望してもなれなかった北の方の苦しみをこんなふうに描くなんて『源氏物語』そのものだわ」の声も…。

倫子を演じた黒木華にも「黒木華さんの倫子さま、本当に最後まで魅力的だった」「黒木華さんが倫子さまを演じてくれて良かった」「黒木華さんの倫子さまが大好きだった。感情を抑えた静かな演技が際立っていた」といった声が飛び交い、Xでは「倫子さま」がトレンド上位に浮上する注目を集めた。

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