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「キモくて怖い!」クリーチャー・ホラー映画(6)。心が引き裂かれる…絵本と親子の恐怖がリアルな一作

  • 2024.12.16

ホラー映画紹介Vtuver・ミミカ・モーフ氏に、配信で観られる映画作品の中から「本当に怖い映画」を厳選してご紹介いただく。今回は、人類VSモンスターの命をかけた戦いを描く、クリーチャー・ホラーを6本セレクト。暗闇の先でうごめく気配、グロテスクなフォルム…。人類を絶望に突き落とす、化け物たちの饗宴をご覧あれ! 今回は第6回。

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『ババドック 暗闇の魔物』(2014)
上映時間:94分
製作国:オーストラリア
監督:ジェニファー・ケント
脚本:ジェニファー・ケント
キャスト:エシー・デイビス、ノア・ワイズマン、ヘイリー・マケルヒニー、ダニエル・ヘンシュオール

【作品内容】

主人公は、不慮の事故で夫を亡くしたシングルマザーのアメリア。ある日、問題児である息子のサミュエルからとある絵本を買ってほしいとせがまれた。タイトルは『ミスターババドッグ』。奇妙な挿絵と未完結な物語を持つきわめて歪な絵本である。サミュエルはリクエストしたのはいいものの、絵本を怖がり、ろくに開こうともしない。見かねたアメリアは本を破り捨てるが、不思議なことに、しばらくすると元通りの状態で戻ってくるのだった…。

世界各国の映画祭で絶賛された、オーストラリア製ホラー。監督のジェニファー・ケントはラース・フォン・トリアー監督作品に助監督として参加した経験を持ち、本作が念願の初監督作品。

しかし、この映画の一番こわい点は、子育てに思い悩んだ母親と子供の表情である。段々とやつれていく母親と、子供に対してその苛立ちをぶつけてしまう様子は観ていて非常に辛い気持ちになる。

ババドックの不気味な雰囲気と上手くいかない親子関係のリアルな描写によって、絶妙に心を引き裂く映画となっている。

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