モラ夫の妻、心が限界SOS！「一生帰って来なければ」ハサミで切り刻んだのは＜モラ夫から脱却＞

桜井カスミさんは専業主婦。夫・アキトさん、幼稚園へ通う娘・モモナさんと3人で暮らしています。交際当初はとてもやさしく紳士的だったアキトさん。しかし、夫からの度重なるモラハラ発言を受け、今ではなぜ彼と結婚したのかわからなくなっていました。

結婚後、モラハラな言動が目立ちだし、新居での生活が始まると、カスミさんに家事を丸投げして夜には無理やり行為に及ぶようになったアキトさん。その態度はカスミさんの妊娠中も出産後も変わりませんでした。

夫の悪態は次第にエスカレートし、思い通りにならなければ豹変。暴言を吐いてきます。

ある日、熱を出したカスミさん。昼上がりで仕事から早く帰って来たアキトさんに赤ちゃんを預けて病院へ行こうとしたところ拒否され、高熱の中準備した昼食もおかずが少ないと文句を言われてしまいます。

「専業主婦としての役目を何も果たしていないお前が一丁前に俺に意見するな」

とさらにカスミさんを追い詰め……。

妻の心が示したSOS

「そのくらいで育児やってますって言われてもねぇ」

心の糸がプツンと切れ、彼の言葉を聞いたカスミさんは、発熱した体を必死に動かして追加のおかずを用意します。

2日後、カスミさんはやっと解熱。

気づけば、脱ぎ捨てられたアキトさんの下着を無意識のうちに切り刻んでいたのでした。

家事や育児をせず、妻をサポートする気もまったくない夫へのストレスが限界に達したカスミさん。カスミさんの体も心も大切にしてくれないアキトさんから、一度距離を置いたほうがいいかもしれません。自分では制御しきれないほど、心の無理が生じているのでしょう。

両親や友人、地域の子育て支援センターなどへ相談し、少しでも早くカスミさんの心が落ち着く場所を見つけてほしいですね。

また、身体的DVに限らず、精神的、経済的、性的DVなど家庭内トラブルを相談できる窓口があります。悩んだときは、DV相談ナビ#8008（はれれば）へ連絡を。最寄りの相談機関（配偶者暴力相談支援センター）に電話が自動転送され、直接相談できます。匿名でも相談できるので、ひとりで悩まずにまずは話してみてくださいね。

---

著者：マンガ家・イラストレーター しろみ

ベビーカレンダー編集部