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悩める世界的両ビッグクラブ…195回目の「最強ダービーマッチ」を前にした“現状”とは

  • 2024.12.15
悩める世界的両ビッグクラブ…195回目の「最強ダービーマッチ」を前にした“現状”とは
悩める世界的両ビッグクラブ…195回目の「最強ダービーマッチ」を前にした“現状”とは

Text by 隈崎碧

プレミアリーグは第16節、史上初の5連覇を目指すマンチェスター・シティとルベン・アモリン体制で再起を図るマンチェスター・ユナイテッドの公式戦195回目となるマンチェスター・ダービーが行われる。

ホームのシティはここ数試合不調が続き、直近の公式戦10戦でわずか1勝と苦しんでおり、シーズン後半戦に向けてこの試合で巻き返しを図る。

一方のユナイテッドは現在リーグ戦連敗中。ただ、先日のヨーロッパリーグでヴィクトリア・プルゼニに2-1と勝利し、勢いのままにこのダービーでの勝利を狙う。

類を見ない不調のシティ…目立つ守備の崩壊

ここ数試合のシティは類を見ない不調に陥っている。エースのアーリング・ハーランドは得点王争い首位を走っているが押さえ込まれる場面が増え、サイド攻撃を完結させるターゲットが封じ込まれることで、脅威が半減。攻撃も改善が必要だが、それ以上に目立つのが守備の崩壊だ。

シティのディフェンスラインの設定は比較的高め。基本は4バックであるが、サイドバックの1枚が攻撃参加時に前線に上がることが多いため、実質守備時のバックの枚数は3枚になり、サイドが手薄になる。

サイドアタッカーにタレントが揃うプレミアリーグのチーム相手にハイラインでサイドを空けると、ロングボールで背後を取られチャンスを作られる。

悩める世界的両ビッグクラブ…195回目の「最強ダービーマッチ」を前にした“現状”とは
悩める世界的両ビッグクラブ…195回目の「最強ダービーマッチ」を前にした“現状”とは

リヴァプール戦でもディフェンスラインの裏の広大なスペースをモハメド・サラーに突かれ、展開されて失点した。中盤で相手を自由にさせずに高い位置でボールを奪い、攻撃の時間を増やす狙いのあるハイラインを逆手に取られる形での失点が多いのがここ最近のシティの現状である。

またここ最近はセットプレーでの失点が多い。特に改善が必要なのはコーナーキックの守備だ。基本マンツーマンで対応しているが、マークにつききれていないため、剥がされて合わせられる場面が顕著に目立つ。

ユナイテッドにはプレースキッカーのブルーノ・フェルナンデスに加え、マタイス・デ・リフトというターゲットプレイヤーもいる。シティがどのような対策を取るのか、見ものである。

ユナイテッドは上昇気配も気になる「アウェーの弱さ」

対するユナイテッドはアモリン就任以降リーグ戦は4戦でわずか1勝のみ。ただ、サッカー自体が悪いわけではなく、むしろ良い方向に向かっていると考える。

昨季スランプ状態だったカゼミロが徐々にコンディションを上げているのに加え、マヌエル・ウガルテの台頭、ブルーノ・フェルナンデスの好調など好材料が多い。

中でも飛び抜けて活躍が目立つのが、コートジボワール代表22歳のアマド・ディアロだ。アシストランキング3位タイの6アシストと目に見える数字に加え、スピードを生かした献身的なプレスからの速攻の起点となる活躍を見せており、ユナイテッドにとっての武器となりつつある。

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悩める世界的両ビッグクラブ…195回目の「最強ダービーマッチ」を前にした“現状”とは

苦しんでいたラスムス・ホイルンにゴールが生まれ始めたのもチームにとってはポジティブなニュースである。コンディションが上がってきた選手が多いため、シティ戦でのパフォーマンスに期待がかかる。

そんなユナイテッドもシティと同様、セットプレーからの失点が目立つ。アーセナル戦ではコーナーキックから2失点。ユナイテッドはシティと対照的にゾーンディフェンスの形をとる。

マンツーマンに比べてマークのずれが生じず、特定の選手がフリーになることがないというメリットがある反面、選手と選手の間を取られやすく敵にとって有利なエリアでヘディングをされるというデメリットもある。

そのデメリットの方がしっかりと現れる形となったのが、アーセナル戦での2失点だろう。この部分の改善は必須である。

そして少し気になったのがユナイテッドのアウェーゲームに対する弱さだ。ここ3シーズンはアウェー戦統計で負け越しており、今シーズンもアウェーゲーム7試合で1勝3分3敗。かなり苦しんでいる。

またシティホームで行われたこのカードでは3シーズン連続で敗戦を喫している。果たして今回はこのジンクスを破れるかに注目だ。

試合は、日本時間12月16日(月)1時30分にキックオフされる。

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