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ファッション欲を満たす街、パリ。

  • 2024.12.16

モデルemmaが綴る旅連載「See the World」。今回は、イギリス滞在中に訪れたパリ・ファッションウィークで見たもの、感じたことをシェア。

30歳の節目に計画した両親とのイギリス旅の合間、パリにもひとりで行くことに。

9月のファッションウィーク、今回はクレージュのショーを観るため。

会場に入るとステージに黒い円形の窪みがあり、中にはたくさんの銀色のボールが。ショーのスタートを知らせるかのように、円形の底がゆっくりと動いて傾き、ボールが音を立てながら斜面を滑ります。まるで波の音のようにも聞こえました。その耳心地良い音に重なるように、映画『トレインスポッティング』で有名なUnderworldの「Born Slippy」をリミックスした音楽。コレクションはシルエットが美しく、正面だけではなく横からも斜めからも後ろからも、どこから見ても楽しめる構築的なデザイン。ルックの美しさ、演出、空間の使い方、クリーンでシンプル、だけど強さを感じる、全てにおいて感動するショーでした。

終わったあとはアーティスティック・ディレクターのニコラスにご挨拶。以前東京でお会いしたぶりだったので、再会に胸が躍りました。

ショー終わりは、真っ先にクレージュの店舗へ。パリの店舗がいちばん品揃えも多く、一気に新作を見られる。眼福。

今回のパリは1泊だったので、少ない時間でより効率よく周れる方法を考えてウロウロと。

ちょうどザ・ロウのパリの店舗がオープンということで、そちらへも。30歳を迎えてより好きになったブランドで、憧れでもある。

そのあとは、アライアの店舗へ。以前、撮影でご一緒したスタイリストさんが声をかけてくれ、展示会も見せていただくことに。ニューヨークで発表したコレクションを間近で見て幸せを感じました。

そんな感じでパリではファッション欲を満たし、たった2日間だったけど、たくさんの刺激を受けました。

ファッションウィークってバタバタで怒涛だけどだからこそ得られること。そこで実際に体験することでしか感じられない物事があります。

短い時間でも凝縮した濃密な時間になりました。

emma.xxxxx

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