フェアじゃないのは気に食わない。もっと対等に目線が合う名字制度を

私は、名字が変わる事への感覚が分からない。
結婚した事もこの人の姓になりたいと思った事も1度も無いからである。

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1度も無いと言うのは少し、盛りすぎたかもしれない……。
中学生の頃に好きだったアイドルと結婚したらこんな名前に変わるんだぁ♡とドキドキしたと同時に語呂悪いな……と思った恥ずかしい中二病話ならあるが、現実的にお付き合いして、次のステップに進んで自分の姓が変わる事なんて考えたことが無い。

私の名字は、珍しい名字でもなく一般的な芸能人でもディズニーキャラクターでも使われているとてもポピュラーな名字である。
でも、先祖代々受け継がれてきた人達の昔話を聞くと、とても面白くて、自分の名字に誇りと愛着が湧いてくる。

そんな中、生まれてからずっと使い続けてきた自分の姓を結婚すると男性の姓を名乗り、残りの人生をともに歩む。
どんな感覚なんだろう？
自分の話の前に1番聞くべき人が近くにいるじゃあないか！
そう！母親である。

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質問：結婚して姓が変わる事に抵抗はなかった？
答え：別に無い。
終了。カンカンカーン

何コレ？！瞬殺だったんだけど……。
最初は抵抗あったよぉ～とか色々と格闘があった話が出てくるのかと思いきや……全然。

昔は今みたいに女性が自分自身のキャリアとかそう言うモノが無かった時代だったから女性が男性の姓に変わることへの抵抗もなく、それが当たり前の感覚だったらしい。
昔は、姓が変わる事への違和感がなかったんだぁと改めて聞いて感じた。

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では、今はどうだろう？
少し前に放送があったドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」でも夫婦別姓の場面があったが、子供が出来た事で結果的に旦那さんの方の姓を名乗る形になっている。

国が夫婦別姓を認めていないので、完全に夫婦別姓にするには「事実婚」という設定になってしまうのも、なんだか違和感でしか無い。
でも、なんだか女性ばかりアウェーな所に連れて行かれている様な感覚に感じてどうも腑に落ちないと私は思ってしまう。

確かに今まで積み上げた仕事のキャリアの関係で姓を変えたくないというのもあるかもしれないが……。
それ以上に、結婚して男性の方の姓になると言う事は、男性側の家族になると言う事。つまり、カープが巨人の球場で巨人と対戦する様な感覚なのでは無いかと思ってしまう。
野球はチーム戦だが嫁ぐとなると1人である。
つまり、巨人チームに1人で乗り込む様な状態になってしまうのでは無いかと考えてしまう。
アウェーもアウェー。ドアウェーなのでは？

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確かに戦いに行くわけじゃない。
家族になりに行くのだから少し意味合いは違うかもしれない。
でも女性が男性へ嫁ぐ事、現実的に姓が変わってしまう事は相当な「覚悟」が必要なのでは無いかと考える。
違ったとしても、私はそういう風に考えるし、その覚悟を決め切れる自信が今のところない。
姓が変わるという事は、その家のやり方や流れ、当たり前を理解していかなくてはいけない。
迎え入れる側も自分の陣地に入れるのだから「郷に入ったら郷に従え」と思うだろう。
今までのご先祖様が代々、受け継いできた姓を外から来た者が傷つけていい筈が無い。
なんて少しオーバーに考えすぎてしまう。

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男性側は自分の陣地に奥さんが入るのだから何も変わる感覚はないと思う。
語弊があるかもしれないが、男性側も気にする事はあるかもしれないが、比重の違いは大いにあると考える。

では、男性側が女性の姓を名乗ってしまえばいいのではという風になってしまうが……。
コレはコレで、複雑な気持ちになってしまう。
自分の陣地に入ってくるのだから問題ないようだが、どうしてもマスオさんスタイルになってしまうとフェアじゃない気がして気に食わない。
こうなると男性側の姓を女性が名乗る以上に、女性側の姓を男性が名乗る事への比重は大きい様に感じる。
人それぞれかもしれないが、私はそう考えてしまう。

どちらか一方の姓を名乗る事によって、夫婦間の優位性を決めているような感覚がある様な気がしてしまう。
実際は違うにせよ、結果的には離婚や結婚によって姓が変わることへの負担は変えた側の方が大きい。
どうして、もっと書類上でも対等に目線が合う様に手続き出来るシステムを作れないんだろうと思ってしまう。

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年齢やキャリアなど関係なく好きになったこの人と共にこの後の人生を歩もうと一瞬でも考えて覚悟を決めたのであれば、1人1人が自立しながらも、どちらかが、負担にならない様に2人で考えて共に過ごせる社会や制度が出来ればいいなと私は思う。

■もんずのプロフィール
両方フォアハンドテニスプレイヤー
テニスコーチの免許あり
家業を手伝いながら、レッスンしながら、
ギリ現役プレイヤー。
本読んだり絵を描いたり映画観たり音楽聴くのが好き
（アメブロ：https://ameblo.jp/mon2id)
（インスタ：https://www.instagram.com/mon2_art/）