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婚約者を略奪した同級生「1000万円の豪華挙式よ♡」私「中止になるけどね」当日、式場で新郎新婦が青ざめたワケは…

  • 2024.12.17

地元では名の知られた安定した企業に就職し、その企業の社長息子と縁あって婚約を結んだ私。しかし、結婚を目前に控えたある日、その婚約者を同級生に奪われてしまったのです……。

相手は小学生のときからの同級生でした。その同級生は昔から私のことが憎かったようで……?

同級生が私の婚約者を略奪した理由

「あんたは私の人生の邪魔でしかなかったのよ!」「高校受験も、大学のときも、就活のときも私の邪魔をしていたじゃない!」と言って、私の婚約者を奪った私。

しかし、私は何もしていないのです。同級生は、高校受験や大学の試験ではカンニングなどの不正をして自滅。就活も空回り。しかし、同級生はなぜか私が先生にカンニングを密告した、人事部にカンニング事件を広めたなどと思い込んでいるのです。

「あんたのせいで仕事も決まらないまま大学卒業するのよ。なのにあんたはいい会社で出世し続けて、ついには社長の息子と婚約だなんて、絶対に許せないわ」「彼は私に夢中だし、今度は私の番!私が次期社長夫人になるのよ!」「やっとあんたを見返せるわ~!」

人の幸せを踏みにじった人が幸せになれるわけない……。そう思いながらも、私は何も同級生には言いませんでした。

その2時間後――。

今度は別れたばかりの元婚約者から連絡が。

「お前に頼みたいことがあるんだ」「俺たちの婚約破棄の理由、お前が浮気したってことにしてくれないか?」

思わず「はぁ?」と返してしまった私。

「俺は地元ではそこそこ知られた会社の社長息子だろ?お前と違っていろいろと立場もあるんだ」「俺の浮気が原因で婚約破棄だってことが広まるとまずいんだよ!」と元婚約者。嘘の婚約破棄の理由をでっちあげて、私に責任を押しつけるなんて……と私はため息が出てしまいました。

「もう両親や友だちには、お前が浮気したってことで話をしてるから」「もし何か聞かれたらお前もいい感じに話を合わせておいてくれ!」「嫌なら、ひとりで否定して回れば?まぁ、全員社長息子の俺の言葉を信じるだろうがな!」

元婚約者のあまりの身勝手さに、私は閉口しました。と同時に、こんな人と結婚しなくてよかったのかもしれない……とも思い始めました。

豪華な結婚式への招待

2週間後――。

「ねぇねぇ、私たちの結婚式の招待状ってもう届いた?」と連絡してきた同級生。私が受け取った招待状はとてもいい紙でできた、おしゃれなものでした。

「プロのデザイナーにお願いしたの!ほかの仕事よりも最優先にさせたから、料金もすごく高かったんだけど、彼が全部払ってくれたんだぁ~!」「すっごく豪華で最高の結婚式にする予定だから、絶対来てよね!」「たった1日のために1,000万円もかけるんだから!」

あまりの金額に、「そ、そんなにかけるの!?」と聞き返してしまった私。すると、同級生は「だって社長息子の結婚式だよ?これくらいお金をかけて当然でしょ?」と笑いました。

「友だちみーんな呼んで、たくさんの人にお祝いしてもらうの」「彼が根回ししてくれてるおかげで、婚約破棄の原因は全部あんたってことになってるし、略奪婚のことなんて誰も知らないから」「むしろ、あんたがのこのこ会場に来たらみんな驚くでしょうね~?」と同級生。

「社長息子の婚約者を奪ってごめんねw」

「1000万円の超豪華挙式にするから絶対来てよね♡結婚式台無しにしないでよ~♪」

「大丈夫。中止になるから」

「は?」

私が強がっていると思ったのでしょうか、同級生は「あんたは大事な婚約者を奪われた負け組だもんね?」「私の結婚式が台無しになれーって祈ることしかできないなんてかわいそう!」と言ってきました。

しかし私の予想は見事に当たることになったのです。

誰も来ない結婚式

そして、結婚式当日――。

「なんでえええええ!?」「なんで社長息子の結婚式なのに、友だちも会社関係の人も来てくれないの!?」「1,000万もかけた結婚式が台無しじゃない!」と叫ぶドレス姿の同級生。

私は約束どおり、結婚式に参列しました。しかし、私以外の同級生や社員、そして新郎のご両親までもが結婚式に来なかったのです。とても広くてきれいで豪華な式場だっただけに、あまりに違和感のある光景になっていました。

「あんたが何かみんなに言ったんでしょ!」と私を責める同級生に、私は「うん、あなたが私から婚約者を奪って結婚するんですって言ったよ!」と返しました。

「彼は『みんな俺の言うことのほうを信じる』って言ってたけど、みんな私の言葉を信じてくれたみたい」「日ごろの行いのおかげかな?」「ちなみに、彼のお父さん……現社長は最初から気づいていて、社員たちにも『参加しなくていい』って言っていたみたい」

「そ、そんな……それじゃ、私たちの結婚は……誰も祝ってくれないの?」と激しく動揺する同級生。私が「ガラガラの結婚式で、あなたのご両親も困惑してたから私から状況を説明しておいたよ」「最初はびっくりしてたけど、この光景を見て納得してくれたみたい」と畳みかけると、同級生はくずれてしまいました。

その後――。

社長は自分の息子に会社を継がせないことを宣言。「息子が誰と結婚しようがそれは息子の自由だが、私たちは断じて認めたわけではない」と言っていました。

もともと父として結婚式費用を負担してくださると言っていた社長。元婚約者と同級生は、それをあてにして結婚式を計画していたようです。けれども息子の愚行にお怒りの社長は自分たちで払いなさいと伝えたそう。2人は1,000万円の負債を抱えたまま新婚生活をスタートすることになったのです。元婚約者は会社からも追い出されたようなので、転職活動中でしょう。地元は顔見知りも多いので、どこへ再就職しようにも働きづらいのではないでしょうか。

一方の私は、気持ちを切り替えて仕事に打ち込みました。そのおかげで、来春には昇進が決定。ますます生活が充実しそうだと期待に胸を膨らませています。

【取材時期:2024年11月】

※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。


著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

ベビーカレンダー編集部

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