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入学前にひらがなをマスターしてほしい親心…!こうちゃんの「やる気スイッチ」に“好き”が動かすパワーを知った日【室谷香菜子のいっくじ日記#10】

  • 2024.12.14

HBCアナウンサーの室谷香菜子(むろや・かなこ)が、息子「こうちゃん」の“一言”と、一緒にしたためる一句で、小学校入学までの1年間を”一句”(育)児日記につづります!

冬場に家で子どもとどう過ごすか、悩みませんか?

いよいよ北海道にも冬が到来。
朝起きてカーテンを開けるのは毎日のこうちゃんのお仕事です。

シャ~ッ!!!っと、カーテンを開けて目に映った真っ白な景色に「よっしゃ~!!!雪だ~~~!!!」朝からテンションマックス!

登園もルンルンです。
凍った路面を冬靴を滑らせながら上手に歩き、まん丸の雪玉を作っては「ママ!ほら!見て!!」と終始うれしそう。

Sitakke

一方の私は、降り始めの雪道に滑って転ばないよう細心の注意をはらって、一歩一歩慎重に歩きます。
横断歩道でのよちよち歩きを見て「ママ!こうやって歩きな!」とこうちゃんに指導されたり…

北国の洗礼も、子どもにとっては最高の遊び場です。
その元気と柔軟さを少し分けてほしい。

北海道の冬での子育てでのこれからの時期の悩みは、休日をどう過ごすか。

真冬は雪が積もるため公園の遊具では遊べないし、
何よりも、超寒がりな私は、できるだけ冬は室内で過ごしたいのが本音!

とはいえ…
休日に家の中で朝から晩まで過ごすとなると、退屈しないための工夫が必要ですよね。

そこで我が家で最近始めたのが 「ひらがなを書く練習」

来春の入学に向けて、今から少しでも上手に書けるようになるといいな…なんて思惑もありました。

鏡文字も愛しいけれど…親心の葛藤

そもそも、こうちゃんはひらがな、カタカナを読むことはできますが、書くことはまだ上手にできません。

それでも、たまに気が向くとお手紙を書いてくれますが…

Sitakke

「まますき」
ほとんどの文字が反転して鏡文字になっています。

これはこれで、この時期だけのたまらなく可愛い文字。
このお手紙は毎日かばんに入れて持ち歩いています。

お手紙を書くのが好きになったら、ひらがなが書けるようになるのでは!?

そう思って青森で暮らす私の両親との文通を提案したこともありましたが、「やだ~。こうちゃん疲れてるからきょうは書きたくない」と言って拒否されます。

困ったなあ…どうしたらやる気スイッチを押すことができるのか。

何度か私の方からひらがなを書く練習をしようと誘いましたが、言えば言うほどいやな顔をするようになり、ついに「絶対書かない!!!」と断固拒否。

Sitakke

これはだめだ。入学前に勉強そのものを嫌いになってしまったら元も子もありません。

無理に書かせるのはもうやめよう。

そう思っていた中、中学校の息子さんのいるママ友にすすめられたのがある「ドリル」でした。

うんこドリルよ…ありがとう!!

Sitakke

ママ友におすすめされたのは「うんこドリル」。

ご存じでしょうか。“日本一楽しいドリル”と、2017年の発売時、大きな話題になりました。

私もその名前は聞いたことがありました。

6歳のこうちゃん、「うんこ~!」と言うの、大好きです。
誰かが言っているのを聞いても大爆笑。
「やめなさい!恥ずかしいよ!!」と言えば言うほどニヤニヤ。

そうか…うんこドリルなら興味を持ってやってくれるかもしれない。

ということで、早速、書店のドリルコーナーで行ってみると…並ぶドリルの種類の多さにびっくり!!!こんなにあるの!?

年齢別、科目別に並んではいますが、これは選ぶのにも時間がかかるなと思っていたら
お目当ての『うんこドリル』がありました!それも何十種類も!!!

うんこドリル、ブームを超えて、学習ドリルの定番になりつつあるの…?

私が手に取ったのは、カラフルな表紙に『うんこドリル ひらがな 6歳』と書かれた1冊。

うんこの形の顔で眼鏡をかけた先生らしきイラストと、『全ページでうんこの使用に成功!』の文字。

それを見て、「え~!?うんこ~!!!???これがいい!!!」とテンションが上がるこうちゃん。

ひらがなに興味を持ってくれるなら、きっかけはなんだっていい。
さんすうも気になりましたが、まずはひらがなドリルを買い、早速、帰宅してやってみました。

とにかくこの意欲を伸ばしてあげたい…!

Sitakke

これが効果てきめん。

そこかしこに『うんこ』の文字とイラストが出てきて、「次のページも!次のページも!!」と進む進む。
付属のひらがな表をたまに見ながら、ものすごい集中力で意欲を持って進んでいきます。

「すごいね~!こうちゃん!!すらすら書けてるでしょ!!」と、やる気を刺激するように最大限褒めますが、心の中ではさまざまなことが気になって気が気じゃありません。

「あぁ、書き順が違う…」
「あぁ、マスからはみ出ている…」
「でも、注意したらやる気を失っちゃうかもしれない」と、葛藤も。

Sitakke

ここは自由に、最初の1冊は書きたいように書かせることにしました。

せっかくの意欲が、私の注意によって消えてしまっては台無し。

やりたい!という気持ちを大切に。大切に。

まだまだ完ぺきではないですが、以前より速く、正確にひらがなを書けるようになりました。
ありがとう、うんこドリル。

ゲームやテレビも学びの種になっていた

Sitakke

思えばこうちゃんは、ひらがな、カタカナの「読み」は、いつの間にかできるようになっていました。どうして読めるようになったのだろう。

お風呂にひらがな表を貼ってはいましたが、ビシバシ教えた記憶はありません。

我が家は毎日ほぼ私1人でワンオペ育児。
これまで家事で手が離せないとき、テレビを見て待っていてもらったり、時間を決めてゲームをやったり、それに飽きると一人で絵本を開いて見ているときもありました。

平日は、仕事から帰ってきて座る暇もなく寝かしつけまでノンストップで動き回ることがよくありますが、そのたびに、相手をしてあげる時間が短いことに罪悪感を抱えてきました。

Sitakke

でも最近気が付いたのは、そのテレビやゲームや絵本から、こうちゃんは自然とひらがなとカタカナを覚えていたのかもしれないということ。

『釣りスピリッツ』というゲームにハマっていた去年は、「ママ~これなんて読むの~!?」と、台所にいる私に向かって魚の読み方を聞くことがよくありました。

どんなに忙しくても、できる範囲で疑問質問には答えることにしているので、「ゴールドアンコウ」!「オニイトマキエイ」!「プレシオサウルス」!と、呪文のような名前の読み方を教えていました。
もっと長い名前のものもあったような・・・

そういえば、その頃からカタカナも読めるようになっていました。

Sitakke
なぜ子どもはポケモンになると暗記力がずば抜けるんだろう…

子どもの「知りたい!」という気持ちはすごい。
最近はカタカナだらけの『ポケモン大図鑑』をぶつぶつ言いながら読んでキャラクターの名前を覚えています。こちらも興味があるからどんどん覚えていきます!

私は教えてもらっても全く覚えられない・・・

そう、最近すぐに大事なことを忘れてしまう私とは対照的に、子どもは興味がわいたものに真っすぐ!
ものすごいスピードで物事を吸収していって、記憶力も本当に目を見張るものがあります。

「好き」や「興味」は学びにもつながるんだと改めて実感しました。

Sitakke

成長のきっかけは日常のいろんなところに転がっている!
大人が勝手に「それは時間の無駄!」なんて決めつけちゃいけないですね。

おおらかな気持ちで子供の興味・関心に寄り添う…それがなかなか難しいのですが。

こうちゃんのひっくり返った文字が見られるのも、あと少しの間だけかもしれません。
いつの間にか正しく書けるようになっているんだろうな。

Sitakke
鏡文字は減ってしっかりした字に…でも書き出す順番は、自由(笑)

ここで一句!

あと何回 かわいい文字を 見られるの

「連載|室谷香菜子の「いっくじ」日記」

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文|HBCアナウンサー 室谷香菜子
青森県出身。2009年HBC入社。HBCラジオ「アフタービート」、「美香と香菜子のおさんぽ土曜日」などを担当。2018年第1子(男の子)を出産。趣味は寝かしつけ後のドラマ鑑賞と、美味しいお酒。息子(こうちゃん)との日常はInstagramでも発信中。

編集:Sitakke編集部あい

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