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私が朝コーヒーにオーツミルクを入れるのをやめた理由

  • 2024.12.14

初めてオーツミルクを入れたコーヒーを飲んだときから、それ以外の選択肢で朝のカフェイン摂取を楽しむことは考えられなくなった。私は乳糖不耐症でもないし、ヴィーガンの食生活をしているわけでもない。ただ単に、オーツミルクが美味しいから飲んでいるだけだ。私と同じように感じている人は多いと思う。なぜなら、スーパーの棚には、私の好きなオーツミルクをはじめ、大豆、ココナッツ、アーモンド、ヘーゼルナッツなど、植物ベースのミルク代替品がたくさん並んでいるからだ。オーツドリンクは多くのカフェのメニューにも定着しており、通勤途中のコーヒーに欠かせない存在になっている人も少なくない。

オーツミルクは本当に健康に良いのか?

オーツミルクラテが私と同じくらい好きな人には残念なお知らせだが、この飲み物が健康、特に血糖値に良い影響を与えるばかりではないことを知っておくべきだ。長年、栄養士や医師たちは血糖値を注意深く管理するのは糖尿病患者だけで十分だと考えていたが、最近では血糖値の変動が誰にとっても健康や気分に影響を与えることが明らかになりつつある。血糖値が不安定になると、食欲増進、エネルギー不足や疲労感、ニキビ、不眠、頭がぼんやりするなどの症状を引き起こす可能性がある。

牛乳を含むすべてのミルクには砂糖が含まれており、その量は原料や製造プロセスによって異なる。アメリカ農務省によると、無糖オーツミルクには1カップあたり7.01gの砂糖が含まれている。一方、その他のミルクの1カップあたりの砂糖量は次の通りだ。

  • 全脂牛乳 11g
  • 1%低脂肪牛乳 12g
  • 無糖アーモンドミルク 2g
  • ココナッツミルク 6g

このように、ミルクの種類によって砂糖の含有量は大きく異なる。朝のコーヒーに欠かせないオーツミルクが、実は悪者になり得ると聞いて戸惑っている人もいるのでは? この点について、フランスの生化学者ジェシー・インチャウスペは次のように解説する。

「食品が血糖値を急上昇させるかどうかを判断する際には、単に砂糖の含有量を見るだけではなく、消化されるとグルコースに変わるデンプンの含有量も考慮する必要があります。また、脂肪やタンパク質の含有量も重要な要素で、これらは血糖値の急上昇を抑える働きをしてくれます」

つまり、最も健康的なミルクを選ぶ際には、砂糖の含有量だけでなく、全体の成分を考慮することが重要なのだ。オーツミルクは製造過程で、果汁と同様に植物由来の食物繊維のほとんどが取り除かれてしまうが一方で、天然の糖分はそのまま残っていると言える。

オーツミルクより血糖値に優しい代替品

インチャウスペは、牛乳やナッツミルクのほうがオーツミルクより優れていると考えているそう。「牛乳は主にたんぱく質と脂肪で構成されています。ナッツミルクはデンプン含有量が非常に低いため、血糖値をバランス良く保つためには、より適した選択肢と言えます」

それでもオーツミルクラテを手放せないという人は、血糖値を安定させるためにいくつか工夫を凝らして。「空腹時にオーツミルクを飲むのではなく、まず朝食をとることを考えたり、オーツミルクを飲んだ後に散歩に出かけるのがおすすめです」とインチャウスペはアドバイスしている。

私自身、いくつかのミルク代替品を試してみたが、今のところ無糖の豆乳が一番のお気に入り。特に朝は意識してこの選択をしているが、昼食前にお腹が空きにくくなったと実感。ただし、ブランチやカフェでケーキを食べるときは、選べるミルクが牛乳かオーツミルクしかないことが多い。その場合は、たいてい牛乳を選ぶが、たまにオーツミルクのカプチーノを楽しむこともある。特にチーズケーキやパンケーキと一緒なら、オーツミルクが血糖値に与える影響はおそらく最小限。いずれにしても、大前提としてバランスの取れた食事を摂るように心がけることが大切だ。

Text: Maria Goldbach Translation: Makiko Yoshida

From VOGUE.DE

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