1. トップ
  2. ライフスタイル
  3. 現代人は鈍ってる?銀座のゴッドハンド渡辺佳子先生に学ぶ「直感力」の育て方

現代人は鈍ってる?銀座のゴッドハンド渡辺佳子先生に学ぶ「直感力」の育て方

  • 2024.12.14

各界のVIPが頼るゴットハンドで「運を開く」達人でもある渡辺佳子先生に「人生を好転させるための直感力の磨き方」について伺った。

現代人は鈍っている!?「直感力」を最大限に発揮させる方法とは

著名人やアーティスト、各界の大物も通う銀座に経絡リンパマッサージ治療院がある。その銀座の中心にある「銀座ナチュラルタイム」の総院長を務めるのは、経絡リンパマッサージの第一人者でもある渡辺佳子(けいこ)先生。サロンでの治療はもちろん、健康と美のセルフケアにも力を入れていて出版された書籍は70冊以上、また多くの雑誌やメディアで紹介しれている先生。30年以上にわたって臨床家として第一線で活躍しているが、「駆け込み寺」として、体の悩みだけでなく人生相談も多い。銀座ナチュラルタイムは、国家資格を持つ専門家が、東洋医学に基づいた経絡リンパマッサージの治療で身体の巡りをよくし、「体の内側からキレイになる」歴史あるサロン。脳疲労や身体の疲れを改善することで運が高まると話題を集め、テレビや雑誌などで「開運するサロン」されるなど取材も多いという。

これまで十数万人以上の身体を治療してきた佳子先生は、の巡りと人生の幸せや成功が深く関係するということを話す。さらに運と人生を好転させるために不可欠なのは、本質も見抜く「直感力」であると言い切る。そこで、佳子先生に幸せな人生を過ごすための「直感力」をキーワードに、人生に迷える女性の道標となるお話を4回にわたってインタビュー。その第1回目は幸せを引き寄せる「直感力の磨き方」について紹介する。

幸せを引き寄せる「直感力」とは?

「直感力」というと、スピリチュアルな印象を持つ人もいるかもしれません。直感力とは、一般的に「積み重ねた経験や感覚に基づいて瞬時に判断する能力のこと」「無意識に意思決定や判断が行われること」を指しますが、人間が本来備えている能力のひとつです。この誰もが備えている直感力には、個人差が大きく関わっています。一方で、「直感力は、学びと総合力」に比例すると言われています。誰もが活用できる力ではありますが、人によって「直感力」が違うのはなぜでしょうか? それは直感力というのは、日々の体験、経験、人生の中で、その方が学んできた叡智と経験の蓄積によって、磨かれていくものだと考えられています。人生は、総合的に本質を見抜く直感力ですべてが決まると言っても過言ではないでしょう。だからこそ、私はこの直感力を十分に発揮できれば、人生が好転するのです。つまり、直感力が悪い時のひとつの決断が、失敗や悪循環を招く可能性があります。ひとつの決断や選択ミスは、大きな人生の違いにつながるのです。(以下、佳子先生)

「直感力」、ひとつの決断で人生まで変わる

私自身も、「直感力」のおかげで今があると言っても過言ではありません。自分の過去を振り返ってみると、今までのひとつひとつの選択が違っていたら、今の私は存在しません。結婚もそのひとつです。私には、長年連れ添った夫と2人の息子がいます。もし、今の夫と結婚していなかったら、現在いる二人の息子は存在しなかったと思います。そして、今の家族だけでなく、職場もすべて変わってくる可能性があります。タイムマシーンでもあれば、もうひとりの自分が選択した人生も見てみたと考えます。私の両親が結婚していなければ、今の私も存在しません。日々、私たちは多くの選択、決断をしていますが、この直感がかかわる選択により、生まれてくる命にも影響があるのです。

そう考えると「直感力」がどれだけ、人の一生を決める大切な要素かが理解できます。また、自分の直感力が正常であるかどうかが、人生の幸せと成功につながる可能性なのです。

脳疲労と体の疲れは直感力を鈍らせがち

Women's Health

こんな方もいませんか? 以前は直感力が鋭かったが、最近は直感が冴えていない、など。直感力は年月をかけて磨いていくものではありますが、せっかく磨いてきた直感力が、そのときの脳と身体の疲労によって発揮されないことがあります。例えば、ITやデジタル化によるパソコン、スマートフォンの存在が大きく関係しています。多くの人がスマートフォンは手放せない便利なアイテムとなり、一方で私たちを取り巻く環境も変化し、情報量や作業量、スピード化が格段に増して、脳が疲れやすくなっているのも事実です。

「脳疲労」とは脳の疲れが蓄積することですが、その疲れは気づきにくく、解消しづらいものです。脳疲労は、直感力を鈍らせる大きな要因になります。スマートフォンのほかにも、私たちは1日の中で今日はどの服を着ようか、仕事でどちらのAまたはBプランを選択しようかなどの小さな日常的な選択にも脳を使っています。人が1日の中で無意識のレベルで決断する回数も入れると、最低でも1万回以上最大3万5千回の決断をすると言われています。つまり、脳は日常生活だけの小さな判断や行動だけでも、酷使されていると言っても過言ではありません。また、日々の疲れは身体的にも疲労物質が多く溜まり、筋肉も凝り、さらには血液の流れや深部にあるリンパの流れも滞ってしいます。脳と身体の疲労によって、身体能力が鈍ってしまうわけです。その結果、本質的なことが見えなくなったり、肝心な決断を誤ってしまったりしがちです。直感が正常に働かずに正確に物事が決められず、迷いが生じます。判断ミスが繰り返され、さまざまな場面での問題や弊害、トラブルが増えるだけでなく、さらに人間関係が悪くなる、運が悪くなるなどの悪循環も招きます。だからこそ、日頃から正しい選択、良い人生、運が良くなるための決断にも、直感力を重要な場面で発揮できるように、疲れない心身のために毎日ケアしておくことが肝心になってきます。

人生を成功に導く「直感力の磨き方」

Women's Health

治療を通じて出会った各界で一流と呼ばれる方々を見て、触れて感じるのは、直感力を最大限に発揮させたいなら「脳と身体の疲れを改善して、体の巡りを良くすること」の必要があります。ここでは、毎日簡単にできる効果的な「直感力を高める8つのポイント」をご紹介します。ぜひできることからはじめ、日々の生活や習慣に取り入れてみてください。

1. PC やスマホと離れる(デジタルデトックス)

簡単にできて効果が期待できる方法は、PCやスマートフォンと少し距離を取ってみるなどのデジタルデトックスで脳をリラックスさせてあげることが大切です。朝起きてすぐにスマートフォンを見るのが習慣になっている人もいます。起床時の脳にスマホの情報のシャワーを浴びせるのは、東洋医学的にもおすすめできません。また、ベッドにスマートフォンを持ち込んで寝る間際まで見ている方も多いのではないでしょうか。質の良い睡眠を確保することも直感力を保つために大切なことです。ぜひPCやスマホ時間を休憩するなど賢く付き合っていただきたいと思います。

2. セルフケア、マッサージをする

マッサージなどのボディケアで身体の巡りを良くすることは、交感神経優位になりがちな現代人にとって大切なこと。私たちプロの手による経絡リンパマッサージはもちろん、ご自身でセルフケアすることもおすすめです。リンパを流したり、ツボを押したりすることは、疲労を改善するためには、良い効果が期待できます。東洋医学でいうところの「血」と「気」の流れをスムーズにしてあげると、身体の巡りが良くなって疲れも取れやすくなります。コリや滞りのない身体の状態をキープできると、物事の判断もクリアになります。

3. 自然に触れる

人は自然の中に行くと、リラックスして癒されます。この自然の中でエネルギー(気)を補い「癒し」をいかに自分に与えてあげるかが大切なんです。森や川、海などへ出かけてゆったり過ごしたり、近くの公園で裸足で歩く、芝生に寝転ぶなどの身近にできることでも構いません。なんだか疲れて気持ちが充実していない時などは、自然の中で、エネルギーを充電してみましょう。

4. トレーニング、運動をする

運動は「運」を「動」かすと書きますが、体を動かして汗をかくことで巡りが良くなり、心身ともにリフレッシュできます。厳しいトレーニングである必要はありません。自分が動きたい、楽しいと思うこと、心地よいと感じる運動は、心身ともにほぐれやすいものです。無理なく、簡単なお散歩からでも、自分のペースで動いてみましょう。

5. お風呂に入る

忙しい人は、「今日は疲れたから朝でいいや」と入浴をパスしたり、シャワーですませたりすることもあるかもしれません。しかし、ゆっくりと湯船に浸かることは肉体的にも精神的にも、疲れを取るのにとても有効です。なんだかスッキリしない日は塩風呂に入るのもおすすめです。1日20分程度40度以下のお湯でゆっくりと、汗ばむ程度に温まってみましょう。また、お風呂上がりのセルフケアやマッサージはさらに効果的です。毎日、続けていると心身の疲れがリセットさせやすくなります。

6. 瞑想をする

企業やビジネスマンが研修で取り入れ、瞑想も身近になってきました。とはいえ、まだ未経験という人や「つい雑念が湧いてしまう」という人も多いかと思います。瞑想や禅は脳や思考を整える手段として昔から取り入れられてきた技のひとつ。正解を求めずに、頭の中を無にする時間も大切です。「とりあえずやってみる」くらいの軽い気持ちで、日常にプラスしてみてください。心がリセットされ、クリアになってきます。心の滞りがスッキリしてくると、直感力も自然に磨かれていきます。

7. 旅行をする

脳には「癒し」だけではなく、「刺激」も必要です。ストレスも「刺激」と捉えられれば、悪いものではありません。刺激は、ワクワクしたり、楽しみにもなります。嬉しい刺激としておすすめなのが旅行です。毎日の生活とは違う土地や空間に身を置き、自分の心と身体を解放してあげましょう。日常のから離れての自然との触れ合いは、心身のバランスを整え、新しい経験や体験は、さらに直感力を高めてくれます。

8. 趣味を楽しむ、好きなことをする

自分の好きなことを思いきり楽しんでいますか? 周りの目を気にせずに、自分の心に素直に没頭することも効果的です。疲れている現代人は「自分の好きなことがわからない」という人も多いように感じます。「どちらが良いか」「何が得か」など考えすぎてわからなくなってしまうことも多いのです。読書でも、音楽でも、スイーツ食べ歩きでも、なんでもいいので「自分はこれが好き!」と心が感じることに没頭してみましょう。そうすることで、今を楽しむことができます。過去や先の心配ばかりしていても、1秒先は過去になっていきます。良い時間を過ごすことで、素敵な人生につながります。今のこの時間、瞬間を過ごすことは、将来へイメージに変わり、直感力が磨かれ判断の精度が上がってくるはずです。

直感が間違っているときは体や環境にサインが表れる

Women's Health

もちろん、ときには自分の判断、決断が間違っていたということもあるでしょう。そんなときは不幸なことが起こったり、物事自体が円滑に進まなかったり、周囲への感謝の気持ちが持てなかったり、心身に不調をきたしたりします。例えば、身近な不調で言うと、肩凝りや冷え、肌のトラブル、免疫力の低下で風邪をひきやすいなどもそう。これらのサインに気づいたら、先述の通り、体の巡りを良くすることに注力してくださいね。そして、立ち行かなくなったことは潔くやめて、次へと切り替えましょう。いずれにせよ、再び直感力の感度を高められるよう、脳疲労を解消したり、体の巡りを良くしたりすることに励むのが先決です。

次回以降は「恋愛」「仕事」それぞれに悩む女性の相談にお答えしていきます。多くの方の体に見て触れて施術してきた経験が少しでもみなさまのお役に立てることを願って────。

お話を聞いたのは 渡辺佳子先生

Women's Health

経絡リンパマッサージ協会代表理事。銀座ナチュラルタイム総院長。経絡リンパマッサージの第一人者。鍼・灸・按摩マッサージ指圧の資格とそのプロを養成する教員資格を持ち、教員養成科の講師を務める。現在、テレビや雑誌で多くの監修を手がけるほか、講習やスクールなどでのセルフケアの普及、治療、教育活動などにも力を入れている。これまで手掛けた著書は70冊で、累計発行部数200万部以上。監修誌は約1,000誌にのぼる。

公式HP:https://www.naturaltime.co.jp/

X:@keiko_watanabe

Text:ERI HAMADA

元記事で読む
の記事をもっとみる