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思いがけず好きな人と二人で映画を観ることに…男子高生同士のピュアな恋模様を描いた漫画に「可愛い」「尊い…」の声【作者インタビュー】

  • 2024.12.14
『深山と七瀬はまだ友達?』が話題 (c)nasuko/KADOKAWA
『深山と七瀬はまだ友達?』が話題 (c)nasuko/KADOKAWA

【漫画】しつこいナンパから助けてくれたのは、片思いの彼だった…高校生同士のもどかしいBL漫画に「キュンキュンしました...」の声

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、カドコミで連載中のナス子さんが描く『深山と七瀬はまだ友達?』より第2話をピックアップ。

ナス子さんが2024年10月17日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、約5,000件の「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。『深山と七瀬はまだ友達?』は12月3日にコミックスとして発売される高校生BL漫画。本記事では、ナス子さんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。

思いを寄せる同級生と映画館デートすることに

『深山と七瀬はまだ友達?』(8/29) (c)nasuko/KADOKAWA
『深山と七瀬はまだ友達?』(8/29) (c)nasuko/KADOKAWA

高校2年生の七瀬 悠(ななせ ゆう)は、同級生の深山 俊(みやま しゅん)に片思いをしていた。深山は七瀬と違い、いつのまにか人の輪の中心にいるような人気者。七瀬は女子顔負けのビジュアルで、痴漢に遭うこともあるほどだったが、自身は根暗でコミュ障と自覚していた。しかし何度か話すうちに深山も七瀬の事をもっと知りたいと思っていた。

ある日の休日、都心まで一人で出てきた深山は、知らない男に絡まれている七瀬を助ける。映画に一人で行くことになってしまったという七瀬に、代わりに行かせて欲しいと深山は申し出る。

ナンパで絡まれたことにより、密かに思いを寄せる深山と二人で映画を観ることになった七瀬。思いもよらぬ展開にドキドキしっぱなしの七瀬なのだった…。

作品を読んだ読者からは、「マジマジてぇてぇんですけど」「可愛い子見つけた」など、反響の声が多く寄せられている。

作者・ナス子さん「お互いにきゅんとしているシーンや想いを馳せているシーンが印象に残れば嬉しい」

『深山と七瀬はまだ友達?』(15/29) (c)nasuko/KADOKAWA
『深山と七瀬はまだ友達?』(15/29) (c)nasuko/KADOKAWA

――『深山と七瀬はまだ友達?』は、どのようにして生まれた作品ですか?きっかけや理由などをお教えください。

簡単にいうと『深⼭と七瀬はまだ友達?』は『ドライアイの恋⼈』というボーイズラブ作品のサブキャラクターである、深⼭と七瀬のスピンオフ作品になります。

その経緯は話せば⻑くなる…というかちょっとややこしいのですが、もともと『ドライアイの恋⼈』『深⼭と七瀬はまだ友達?』に登場するキャラクターたちは創作BLのイラストを描きたくて⽣まれた⼦たちでした。

名前や設定を作ってイラストやたまに単発の漫画を描くという趣味の創作だったのですが、キトラ編集部さんにお声かけいただいて『ドライアイの恋⼈』が単⾏本として形になりました。

『ドライアイの恋⼈』の単⾏本を描いたあと、深⼭と七瀬を応援してくれている⽅々がいらっしゃったことから、深⼭と七瀬の恋模様をスピンオフとして描くのはどうか?と編集部さんから提案していただき…。

当初⾃分の計画では『ドライアイの恋⼈』の作中で⼀条と九重のターン、深⼭と七瀬のターンを描いていこうかと考えていたのですが、編集さんと相談する中で、作中でカップリングが⼀組にフォーカスされている⽅がいいのかな…?と ⾃分も考えはじめたことから、『深⼭と七瀬はまだ友達?』の制作に乗り出しました。

なので描き始めた時は、当初の計画の⽚鱗もあり『ドライアイの恋⼈』からうまく分離して『深⼭と七瀬はまだ友達?』の形にするというのに実は苦労していました!

キャラだけ作っていろいろ妄想したりイラストを描いて楽しんでいたので、深⼭や七瀬と過ごした年⽉だけが秘伝のタレのような濃度になっており…なんだか思い⼊れだけ強くなってしまって逆に本筋の物語を決めるのにも苦脳してしまいました…!

こうして⼀冊形にできたことにホッとしているし、頑張ってよかったと思います。

――今作を描くうえで、特に心がけているところ、大切にしていることなどをお教えください。

両⽚思い、でもちょっと奥⼿な⼆⼈…ということで、深⼭と七瀬それぞれの⼼模様を⼤切に描きました。なので、深⼭視点、七瀬視点と両⽅の視点が多めになっています。

お互いがお互いにきゅんとしているシーンや想いを馳せているシーンが印象に残れば嬉しいですね!

最⼤のきゅんが表現できるよう、⼤コマの表情や作画は特に丁寧に、可愛く…となるよう頑張りました。

――今回の作品のなかで、特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

保健室のシーンが特に気に⼊っています!

作画的にも好きなのですが、なによりああいう、ラブコメのハプニングのようなシーンがとても好きなので…!

⼆⼈の進展にも関わるシーンなので、良いシーンになったかなと思います。

――普段漫画を描かれる際、ストーリーやキャラクターなどどういったところから着想を得られることが多いですか?

漫画はシーンやキャラクター同⼠の会話から考えており、プロットはほぼ会話⽂やモノローグで書いています。

⼀番好きなのがキャラクター同⼠のやり取りを考えることなので、こういうやり取りをさせたい…!というところから、キャラクターの性格も補強されていくことが多いです。

こんな⾏動をしたり⾔動をするならこういう性格だろう…と 、キャラクターのセリフやシーンから逆算して性格やキャラクターの背景を考え、そんな性格ならこういうことも起こるかな?とまたセリフやシーンを考えていく…ような反復で作っていると思います。

そんな性格の⼦ならこういう相⼿とカップリングにしたいな…ともう⼀⼈のキャラクターを練ったり、会話⽂に発展させながら広げていって、最後、起承転結にまとめてく…というかんじです!

「キャラクター同⼠のやり取り」⾃体の着想がどこかと⾔われれば難しいのですが、好きになったキャラクターや著名⼈、作品などをこういうところが好きだ、こういう傾向がある、と無意識に考えているのかもしれません。加えて昔から妄想する癖があるので…(オタクならみんなあり…ますよね!?)

――ナス子さんご自身や作品について、今後の展望・目標をお教えください。

まずは⼀枚でも⼀作でも多く、⻑く、絵や漫画を描いて発信していけたらと思っています。

『深⼭と七瀬はまだ友達?』の続刊もぜひ出したいです!

また単⾏本はもちろん、こういったインタビューなど活動の機会をいただけるのはとても嬉しいです。出版社さんやメディアさんといったような、周りの⽅達のお⼒添えが絶対に必要なことなので…!

そういったものとしては、コラボカフェや対⾯のサイン会などは⼀度経験したいなと思っています!

いつかそんな機会に恵まれるよう、まずは⾃分が読者の皆さんに届けられることを努⼒したいです。

――最後に、作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。

『深⼭と七瀬はまだ友達?』を読んでくれているみなさま。いつも暖かい応援ありがとうございます!⾃分の作品を読んでいただけたり、好きになってもらえたり、感想などをいただけることはとっても嬉しく、励みになっています。

読んでる時間がみなさんにとって、いい時間となっていたら嬉しいです。

ほっこりできるボーイズラブ作品を中⼼に、SNSをはじめとした場でみなさんにもっとお届けできるよう頑張ります!

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