中華にはいろいろな調味料がありますが、中華だけでなくいろいろな料理に使えるのが塩レモン。その塩レモンを手作りして、しかも炒め物に使うことをYouTubeで提案しているのがおなじみ脇屋シェフです。豚バラとレタスという手に入りやすい食材で簡単にできるとのことですので、さっそく作ってみました!
脇屋シェフの「豚バラとレタスの塩レモン炒め」の材料と作り方
まず、塩レモンを作ります。
【材料】※今回のレシピなら8回分の量ができます
無農薬レモン(国産)…400g(緑ですが、レモンです)
塩…40g(レモンの10%)
唐辛子…適量
花椒…適量
レモンはよく水洗いして、水気をふき取ってから薄切りにしておきます。
【作り方】※調理時間:15分+寝かす時間:2日
1. ボウルにレモンを入れ、塩を加えてよく混ぜます。
2. 唐辛子と花椒を加えて、さらによく混ぜます。
3. 煮沸消毒した密閉できる容器に入れ、直射日光の当たらない涼しい場所に2日置きます。水分が出てきたら冷蔵庫で保存します。
続いて、「豚バラとレタスの塩レモン炒め」を作ります。
【材料】※1人分
豚バラ肉…100g
レタス…1/2個(約150g目安)
長ねぎ…1/2本
塩レモン…レモン1/2個分
太白胡麻油…大さじ1
唐辛子…2~3本
酒…大さじ1
鶏がらスープ…150ml(粉末を表示の量で溶いたもので可)
白こしょう…適量
豚バラ肉はひと口大に切っておきます。
レタスは大きめにちぎっておきます。
長ねぎは斜め切りにしておきます。
【作り方】※調理時間:10分
1. フライパンに太白胡麻油を入れて、豚肉、長ねぎ、唐辛子を炒めます。
2. 豚肉が白っぽく変わってきたら、塩レモンを加えます。
3. 酒と鶏がらスープを加えて強火にして煮立たせます。
4. 白こしょうを加えます。
5. レタスを入れてざっと混ぜます。
6. レタスがしんなりしてきたら器に盛り付けて出来上がりです。
塩レモンを入れて炒めたとたんに、酸味を感じるさわやかな匂いが広がりました。口に入れると、豚バラ肉の旨味とレタスのまだパリッとした食感、そしてレモンの気持ちのいい酸味が見事に組み合わさったおいしさを感じることができました。レモン1/2個分の塩レモンというのは多いような気もしましたがまったくそんなことはなく、逆に塩レモンがもっと欲しくなるくらいにおいしく出来上がっていました。塩レモンが残っているうちは、間違いなくリピートです。
塩レモンはモロッコ料理でよく使われる調味料で、タジン鍋などにも使われています。レモンも塩もそのままではけっこう強めですが、レモンを塩で漬け込むことで塩がレモンに入り込んでまろやかな味になり、同時にレモンから出てきた汁は酸味が少し収まって柔らかい酢のようになります。そのため今回のようにレモンを刻んで塩の代わりとして使ったり、汁を酢の代わりとして使ったりなど色々な料理に幅広く利用できます。レモンの皮をそのまま使いますので、苦みがあるのも特徴です。
今回使ったレモンは少し時期の早いものでしたので緑色ですが、11月を過ぎると次第に黄色に熟したものが出回るようになってきます。緑色のレモンは比較的皮が厚くて果肉が少ないので、黄色のレモンに比べると苦みが強いのが特徴です。皮ごと漬け込むのでもちろん無農薬のレモンでないといけませんが、黄色に熟した無農薬のレモンを使えば比較的苦みの少ない、使いやすいレモン塩ができるはずです。
自家製のレモン塩で作る料理はまた格別ですので、ぜひ作ってみてください!