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憎むほど嫌った名字と私の名前が組み合わさった途端、奇跡が起きた

  • 2024.12.14

私の名字は特定の地域ではとてもポピュラー、地域から出てしまえば逆にとても珍しい名字とされている、ありふれているとは断定できないものだ。

ただ、私は、私の持つ名字に対して「強く呪われている」そして「これは強い加護でもある」と感じている。それは名前とも合わせての考えだ。

◎ ◎

私の持つ名字の元出になったところ……つまるところ「実家」は本当に最悪な家だった。普通の人が聞いたらその酷さに絶望して気絶するかもしれない。

実家の家族ーー本当は家族とすら言いたくはないのだが、便宜上家族と言わせてもらうーーは、今話題になっている「発達障害」を持っていると思われる人達が勢揃いだ。なので勿論、私もその血を持っている。

発達障害の血を持っていること自体は問題ないのだが、私以外の家族は未診断且つ未治療な上で他の障害者や、障害がない人でも自分達が嫌なヤツだと決めつければ、監視をしてまで毎日馬鹿にして、見下して、笑っている。自分達の得の事しか頭になく、悪い事が起きれば人に罪をなすりつけるような……とても残念でタチが悪く迷惑……最早存在自体が害悪なタイプなので、実家の家族は地域中や、果ては隣町の人達からすらもそれは大いに嫌われていた。

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なので勿論、この世に生を受けた私も、「この人達の血縁者である」というだけで、まるで大罪を犯し続けている犯罪者のように見られ、扱われており、悪い事や害になることは何もしていないのに嫌われ避けられ、今まで生きてきた。
私の持つ穢らわしいとすら感じる血も名字も、元はと言えばこんな家のものなのだと思うととても悍ましく呪わしい。恨めしい。名字を変えたいと思っていた事も少なくはない。

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けれど、この恨めしい名字と私の名前が組み合わさった途端、奇跡のような事が起きていたのを私は後年知る事になる。

実は名付けの方にも嫌な家族の身勝手な事情が絡んできている。名前の方に入っている1文字は私が忌避されるようになった主原因の家族が独断で勝手に貰ってきた字で、しかもこの1文字だけだと最低最悪、劣悪な人生を歩むレベルの最悪な運周りだったらしく、良い名前になる様考えてくれた母親から姓名の占いに強い方に一度見て頂いたことがあると聞いた。

そして、成長してから自分でも簡易な姓名占いのサイトでも見てみたところ、今の名前の形は両方とも「大大吉」「最高、最強運」という結果が出てきたのだ。
よくよく考えてみたら、昔からやたら運が良い。倍率の高い懸賞に沢山当たったり、すんでのところで助かったり、必要な時に必要な助けや物が来る事等がとても多く、いつもどこかで、何かが必ず救われている。

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前述の通り、嫌な家族が関与しているため、名字も名前もやっぱり恨めしいが、母親がその字を上手く活かして……いや、生かしてくれたおかげで恵まれるようになり、今、私は幸せに生きている。

あれだけ名字を変えたい、この名字は名前も含めて嫌な家族の嫌な面を引きずっていて気味が悪いから、嫌だから早く捨てたいと強く願っていたのに、運がいいと言われてしまえば、運がいいことを実感してしまえばどこか捨てるのが嫌だと思う自分がいる。

だからここ近年は案外結婚には乗り気ではない。昔は名字を変えたい故に乗り気だったけれども。きっと夫婦別姓が選べるようになるか、夫となる人が私の名字に変えてくれなければ私は結婚しないし、することもないのだろうと何となく思っている。

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今でも自分の名字、名前の1文字に忌避感や嫌な気持ちはある。それは生きているうちはずっと変わらないのだろう。けれどそれを上回るありがたい縁、ありがたい助けや加護の力があるからこそ、名前や名字を捨てる事なく生きてこれている。
これからも不思議な加護と不思議な縁の力に感謝し、生きていけたら良いなと願っている。

■ナナサンのプロフィール
ゲームと本と絵を描くことが好き 森の近くでのんびり生きてます。

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