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同棲は2人にとって大切なすり合わせの時間。もうすぐ4年目を迎える

  • 2024.12.14

恋人ができたら、同棲したい。一緒に家具を選んだり、配置を考えたり。ずっと一緒にいられたら楽しいだろうな。きっと多くの人がそう思う。私もその1人だった。

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同棲するとなれば、多くの場合、親元を離れる大学生以降が多いと思う。大学生活では、なかなか期待していた恋人も出来ずにいた。全くなかったわけではないけれど、同棲なんて夢のまた夢の話。

社会人になってできた彼。同じ市内で、お互いに一人暮らし。週末は、それぞれの予定がある日を除いては毎週のように会っていたし、経済的にも、2人で住んだ方が良くない?となるまでに、そう時間はかからなかった。

憧れの同棲生活。せっかくなら、新しい家具家電で揃えて、可愛いカーテンなんか新調しちゃって、と妄想は膨らむけれど、それぞれ一人暮らしの時に使用していた家具家電の処分のこともあり、年式が新しい方を優先して使うことにした。使わないものは、ジモティで引き取ってもらったり、リサイクルショップへ持ち込んだ。特に家具家電にこだわりは無く、あまり引越しにお金をかけたくない彼と、私の理想は違くて、肩を何度も落としたけれど。

結果的には、まだまだ使える家電も、お金をかけない引越しも、トータルで見れば楽しかったし、何とかなかった。稼ぎもあまりない私には、ちょうど良かったのかもしれない。

それに、何もかも新しく買い揃えてしまったら、もしも早々に同棲解消となった時が大変だ。自分たちで車で何往復もして荷物を運び込んだ年末。世間は、大掃除とかお出かけとかに勤しんで居るだろうに、私たちはこの寒い時期に何をしているんだか。それでも、年明けから始まろうとしている新しい生活にワクワクしていた。

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念願の同棲生活がスタート。長く一緒にいられる時間が増えて、幸せも増し増し。でも、そう全ては上手くいかないもので、一緒に生活する中で見えてくる、生活リズムやそれぞれの境界線。些細なイザコザが激増した。お風呂に入るタイミングとか、家事の分担、優先順位とか。休日にどう過ごすか、平日の夜にどう過ごすか。他人と一緒に住むというのは、ぶつかり合いの連続。特にぶつかり合いもなく、暮らしていける人は仏かなにかだろうか。

お互いに社会人で、残業の程度とか出張の頻度も違う。仕事のせいで、約束していたことがパーになる、なんてザラにある話。

幸せの絶頂、離れるのが寂しくて出来るだけ長く一緒にいたいという気持ちだけで、相手の全ては許せないし、受け止めきれない。

喧嘩しても、嫌でも同じ家に帰らなくては行けない。どんなにムカついてても、一人暮らしの時ほど、悪口だって口に出せない。同棲を始めてから、1、2回大きな喧嘩をした時は、1週間くらい口をきかなかった。それでもベットは隣だし、仕事には行かなくてはいけないし地獄。

彼は怒ると、話しても無駄だと言わんばかりに、もういい、と突き放すタイプ。気持ちが落ち着くまでは、1人になりたいタイプ。そして、それが夜だと最悪で、寝る前に仲直りは言語道断。一旦寝て、翌日にならないと気持ちが落ち着かず、仲直りはできないという。

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一方で、お互いに頑固ではあるけど、私はどちらかというと、喧嘩をしても話し合いたいタイプ。感情のままに言ってしまう私も考えものだと思うけれど。そして、イライラやモヤモヤを抱えたまま寝ることはむずかしく、大抵喧嘩をした夜は寝不足だ。喧嘩をしているのに、横ですぐに寝息を立てる彼に何度、羨ましく、そしてムカついたことか。

でも、もちろん同棲をしていて良かったことも沢山あるし、4年目の今でもそれなりにぶつかりあったり喧嘩はするけど、少しずつ、お互いの生活リズムとか、譲れないもの、性格を理解してきたつもり。付き合いたての時のように、ずっと初々しくラブラブな関係、とはいかないけれど、今では一緒に居て誰よりも安心出来るし、素の自分で着飾らずに生活ができている。

私はきっと他の人より、繊細で頑固で、天邪鬼で。もし自分と同棲する事になっても、難しいと思う。結局、恋人でも赤の他人。だから、この同棲という期間はとても大切。大切な2人のすり合わせ時間。

本当はもっと洗練された、おしゃれな空間にあこがれていたことは、あまり口に出さないでおこう。

■mariとりんごのプロフィール
旅行好き。漫画、本好き。

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