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【自然が作る芸術作品】日本で一番寒い町、何もかも凍った世界は圧巻… 北海道・十勝在住カメラマンがとらえた絶景

  • 2024.12.13

数多くの「絶景」を持つ北海道。
観光情報にはなかなか載っていない、「日常の絶景」も多くあります。

今回は、HBC帯広放送局のカメラマン・大内孝哉さんが撮影した、初冬の十勝の風景をお届けします。

連載「テレビカメラマンがとらえた“一瞬”の北海道」

十勝晴れの早朝

色あざやかな紅葉の時期が終わり、12月に入ると、十勝平野は気温が氷点下になるほど寒い朝が日常となってきました。

ことし、初めて氷点下になったのは10月の下旬です。初霜、初氷も観測されました。

早朝の気温が氷点下まで下がるときは、だいたい晴天の日が多いです。
いわゆる十勝地方でよく呼ばれている『十勝晴れ』ですね。

『十勝晴れ』という言葉、とても好きです。
この時期、晴れてるだけで気持ちいいです。
撮影という仕事をしているだけに、晴天の日は一層気合が入ります。

十勝晴れの早朝はとても空気が澄んでいます。また景色が美しい。

今回は今まで撮りためた、美しい霜と十勝平野の景色をお届けいたします。少しでも寒い日の美しさが伝わればいいなと思います。

自然が作る芸術作品

Sitakke

・撮影日:2023年11月
・場所:十勝平野

・シャッター速度 1/7.1
・絞り f/9
・ISO 800

・カメラ:SONY a7Ⅳ
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom

「翌日はかなりの冷え込み」「晴天」
そんな天気予報が出たら、絶好のチャンスです。

日が昇る前に家を出発します。
目的地付近はまだこんな感じで薄暗いです。

畑をよく見てみると、白くなっていて霜が降りています。

Sitakke

・撮影日:2023年11月
・場所:十勝平野

・シャッター速度 1/100
・絞り f/14.5
・ISO 500

・カメラ:SONY a7Ⅳ
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom

自然が作る芸術作品です。

カメラマンの僕は、こんな光景を見てしまうとウキウキが止まりません。
どんな雑草でも、きれいに見えます。

Sitakke

・撮影日:2023年11月
・場所:十勝平野

・シャッター速度 1/100
・絞り f/4.5
・ISO 2500

・カメラ:SONY a7Ⅳ
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom

寄りで見てみると、きれいに葉の周りに霜がついていますよね。

札幌に住んでいるときは、なかなかお目にかかれなかったのですが、帯広に住み始めてから、白色に美しくコーティングされる光景を見る機会が増えて、とても嬉しいです。

撮影中はもちろん寒いのですが、撮ることに夢中です。
僕の手が冷え切っていることに気付いたのは、シャッターを切り終わった後でした。

こんな撮影の日は手袋必須ですね。

凍った世界に、太陽が顔を出すと…

Sitakke

・撮影日:2023年11月
・場所:十勝平野

・シャッター速度 1/100
・絞り f/16
・ISO 320

・カメラ:SONY a7Ⅳ
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom

何気ない空き地や河川敷。道路脇に生えている草がすべて凍ってしまっています。

ゆっくりと、東の空から太陽が顔を出し始めました。

Sitakke

・撮影日:2023年11月
・場所:十勝平野

・シャッター速度 1/100
・絞り f/16
・ISO 320

・カメラ:SONY a7Ⅳ
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom

この瞬間のグラデーションがたまりません。朝霧も相まって、寒いのに暖かい…なんとも不思議な感覚です。気持ちが暖かくなっています。

低く柔らかい暖色の光景。本当に贅沢な時間で、この先忘れてはいけない景色なんだなと思い、シャッターを切っていました。

Sitakke

・撮影日:2023年11月
・場所:十勝平野

・シャッター速度 1/100
・絞り f/16
・ISO 320

・カメラ:SONY a7Ⅳ
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom

日本で一番寒い町

Sitakke

・撮影日:2024年11月
・場所:陸別町

・シャッター速度 1/200
・絞り f/9
・ISO 640

・カメラ:SONY a7Ⅳ
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom

先月、陸別町で撮影しました。
陸別町といえば、日本で一番寒い町とも呼ばれています。

そう言われているだけあり、圧巻の景色。
何もかも凍ってしまっていました。吐く息ももちろん白く、着ている防寒着も真冬並みの装備です。

Sitakke

・撮影日:2024年11月

・場所:陸別町

・シャッター速度 1/200
・絞り f/5.6
・ISO 640

・カメラ:SONY a7Ⅳ
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom

この日の陸別はマイナス9.9度という最低気温を更新した日でしたが、真冬日にはマイナス20度を下回る日も多々あり、陸別町民の方からするとまだまだ冬の入り口なんでしょうね。

寒ささえ味方に

Sitakke

・撮影日:2024年11月
・場所:陸別町

・シャッター速度 1/100
・絞り f/13
・ISO 640

・カメラ:SONY a7Ⅳ
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom

これから訪れる、北海道の厳冬。
美しいだけではなく、とても厳しい1日もあるはずです。

北海道は春夏秋冬をしっかり感じられる場所です。
住んでいると当たり前の光景でもあり、季節の移ろいに思うことや感じることが薄いときもありますが、日本屈指の絶景がそろっています。

この冬は、寒ささえも味方につけて、自分なりに楽しみを見つけてみるのはいかがでしょうか。

Sitakke
Sitakke
Sitakke

連載「テレビカメラマンがとらえた“一瞬”の北海道」

撮影・文:HBC帯広放送局 大内孝哉
2015年からテレビカメラマンとして、主にニュースやドキュメンタリーを撮影。担当作品に映画/ドキュメンタリー「ヤジと民主主義」や、ドキュメンタリー「核と民主主義」「ベトナムのカミさん〜共生社会の行方〜」「101歳のことば ~生活図画事件 最後の生き証人~」「クマと民主主義」など。
2023年10月から帯広支局に異動。インスタグラム@takayasunset0921では、プライベートで撮影した北海道の写真を公開中。

編集:Sitakke編集部IKU

※掲載の内容は記事執筆時(2024年12月)の情報に基づきます

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